政治学研究科Graduate School of Politics
POL600A4-2318(政治学 / Politics 600)国際地域研究(東南アジア)(1)Area Studies (South-East Asia) 1
浅見 靖仁
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 政治学研究科Graduate School of Politics |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X5544 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 月2/Mon.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 国際政治学専攻 |
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Outline (in English)
This course aims to provide students with basic knowledge and skills to conduct their own research on political and economic changes in Southeast Asia. Basic theories and statistical skills taught in this course will be useful for those who study about the other parts of the world as well. Prior knowledge about statistics or Southeast Asia is not required.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
受講生が社会科学的な地域研究を行うのに必要な理論やスキルを習得することを目的とします。第2次大戦後の東南アジア諸国の経済発展や政治変動を主な考察対象としますが、他の地域を研究する大学院生が履修しても、社会科学的な議論の組み立て方やデータを分析するための基本的なスキルを習得できる授業構成にします。
到達目標Goal
受講生が東南アジア諸国、あるいはそれ以外の地域の経済発展や政治変動について、自分自身で分析する能力を獲得することを目標とします。そのために、経済発展や政治変動についての基本理論と経済的な統計データの分析方法を学んでもらいます。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」に関連、特に「DP1」は特に強く関連、「DP2」「DP3」は強く関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
初回の授業はオンラインで行います。この授業の履修を希望する人は、できるだけ早めに(学期開始前でもかまいません)、担当教員(浅見:asami@hosei.ac.jp)に連絡してください。オンライン授業に参加するために必要なURLとパスワードは「学習支援システム」のこの授業に関するページにも記載します。
授業は一般理論について学ぶ回と、それを使って東南アジア諸国の実例を受講生が分析する回を交互に行います。授業中には受講生に積極的に発言してもらいます。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:オリエンテーション
地域研究にとっての方法論の重要性と社会科学の基本的な考え方について説明します。
第2回:独立、ナショナリズム、民主主義
独立とナショナリズムについての一般理論について学びます。
第3回:東南アジア諸国のナショナリズム
東南アジア諸国の独立とナショナリズム、民主主義の関係について考察します。
第4回:工業化、貿易、投資
途上国の工業化と貿易、投資についての一般理論について学びます。
第5回:東南アジア諸国の工業化と貿易政策
第2次大戦後の東南アジアの工業化と貿易政策の特徴について考察します。
第6回 :国家主義と市場主義
国家主導の経済開発と民間企業主導の経済開発に関するさまざまな考え方について学びます。
第7回 :東南アジア諸国における国家の市場介入
東南アジア諸国において、国家による市場介入がどのようなかたちで行われてきたのか、それは何故かについて考察します。
第8回:経済開発と民主化
経済開発と民主化についての一般理論について学びます。
第9回:東南アジアの社会変容と政治変動
経済成長によって東南アジア諸国の社会がどのように変化し、それがどのような政治変動をもたらしたかを考察します。
第10回:民族アイデンティティと国民統合
民族アイデンティティと国民統合に関する一般理論について学びます。
第11回:東南アジアの国民統合とエスニック・マイノリティー
東南アジア諸国における国民統合の特徴と、エスニック・マイノリティーの置かれている状況について考察します。
第12回:経済統計分析
経済に関する統計の解釈や分析方法について学びます。
第13回:東南アジア諸国の経済発展の比較(1)
具体的な統計数字を用いて受講生に東南アジア諸国の経済発展の比較を行ってもらいます。
第14回:東南アジア諸国の経済発展の比較(2)
受講生による具体的な統計数字を用いた東南アジア諸国の経済発展の分析の問題点や改善方法について考察します。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
担当教員が作成したプリントをpdfファイルとして配布します。教科書を購入する必要はありません。
参考書References
片山裕・大西裕編『アジアの政治経済・入門』有斐閣、2006年/末廣昭編『岩波講座東南アジア史第9巻 「開発」の時代と「模索」の時代』岩波書店、2002年/赤木攻・安井三吉編『講座東アジア近現代史第5巻 東アジア政治のダイナミズム』青木書店、2002年/古田元夫編『岩波講座世界歴史第26巻 経済成長と国際緊張:1950年代〜70年代』岩波書店、1999年/古田元夫編『<南>から見た世界02 東南アジア・南アジア:地域自立の模索と葛藤』大月書店、1999年。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業中に行うプレゼンテーション及び討議への貢献度20%、期末試験80%のウェイトで成績評価を行います。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
これまでの受講生たちから寄せられた、東南アジアの政治や経済についての知識を得るだけでなく、社会科学的な分析を行うための基礎的なスキルも身に付けたいという要望に応えるために、政治学や経済学、社会学などの基礎的な理論の紹介にも重点を置いた授業構成にしました。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
経済統計の分析を行う回には、エクセルなどの表計算用ソフトがインストールされたPCが必要になります。