法学研究科Graduate School of Law
LAW500A1（法学 / law 500）民法演習ⅠCivil Law Seminar I
川村 洋子
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学研究科Graduate School of Law |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2021 |
| 授業コードClass code | X4126 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 水3/Wed.3 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience |
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Outline (in English)
This course explores the key aspects of Japanese Civil Law and analyses its characteristics in comparison with contemporary Western legal systems.
We plan to examine the recent reform of contract law and debtor-creditor law in Japan, as the sections of the Civil Code on those areas were amended and restructured in its entirety.
Critical thinking, analytical writing, presentation skills will be enhanced upon completion of this course.
This course belongs in the Research Work Category.
The course schedule shown below is the sample course content. Details will be announced in the first session.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
欧米文献を比較素材として、民法財産法上の基幹的な制度を検討することを目的とするリサーチワーク科目である。
2021年度は、契約責任に関わる新債権法（基本方針・中間試案・改正法案のプロセスを含め）を検討対象としてとり上げることを予定しているが、具体的には受講生と相談して決定する。
※参考までに過去のテーマから一例をあげると、「医療過誤法の比較法研究―主にアメリカ法と日本法を素材に―」。
到達目標Goal
①民法の基本的概念を正確に理解し、実際の紛争解決モデルとして応用する力を身につけること。
②現行民法の下敷きとなった外国法モデルについて正確な理解を得ることにより、現行法を批判的に分析する視角を修得すること。
③債権法改正における契約責任の構造と問題点を理解すること。
④欧米文献を原語（当面は英語）で読解することができること。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連、特に「DP2」と「DP3」は強く関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
授業は、文献の講読、受講者による報告、全員での討論によって行う。詳細は、開講時に受講生と相談して決定する。
対面授業が制限されている間は、授業はリアルタイムオンライン方式で行う。
※参考までに、過去の授業計画を下記に挙げるが、2021年度は日本民法の制度論を中心に進行し、理解に必要な範囲で、外国法をとりあげる予定である。
受講生による報告等に対し、適宜、問題点や今後の課題の指摘を含むコメントを行い、到達度を把握する手がかりを与える。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回：ガイダンス
授業で取り扱うテーマと授業計画の説明
授業に必要な資料・スキルの解説
第2回：Part.Ⅰ アメリカの医療過誤法の基礎的学習:
専門医の医療水準の立証①
Boumil & Elias, Medical Liability, chap.1, Iの講読と議論
第3回：専門医の医療水準の立証②
Boumil & Elias, Medical Liability, chap.1, IIの講読と議論
第4回：専門医の医療水準の立証③
Boumil & Elias, Medical Liability, chap.1, IIIの講読と議論
第5回：専門医の医療水準の立証④
日本法との比較――過失の基礎理論
第6回：専門医の医療水準の立証⑤
Boumil & Elias, Medical Liability, chap.2, Iの講読と議論
第7回：専門医の医療水準の立証⑥
Boumil & Elias, Medical Liability, chap.2, II, Aの講読と議論
第8回：専門医の医療水準の立証⑦
Boumil & Elias, Medical Liability, chap.2, II, Bの講読と議論
第9回：専門医の医療水準の立証⑧
日本法との比較①――判例
第10回：専門医の医療水準の立証⑨
日本法との比較②――学説
第11回：故意不法行為を構成する医療過誤①
Boumil & Elias, Medical Liability, chap.3, Iの講読と議論
第12回：故意不法行為を構成する医療過誤②
Boumil & Elias, Medical Liability, chap.3, IIの講読と議論
第13回：故意不法行為を構成する医療過誤③
日本法との比較――判例・学説
第14回：故意不法行為を構成する医療過誤④
Boumil & Elias, Medical Liability, chap.3, IIIの講読と議論
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
指定された文献を事前に読み、必要に応じて関連文献を参照する。
授業内で指示された課題に取り組む。
本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とする。
テキスト（教科書）Textbooks
授業で使用する文献・資料は、初回授業で配布・指示する。
参考書References
授業で使用する文献・資料は、初回授業で指示する。
報告に必要な文献・資料は、初回のガイダンスで説明する参考文献リストを手掛かりに、各自で収集するものとする。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点による。
内訳：報告（60％）並びに討論への参加（40％）
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
海外文献検索やオンラインのデータベースの活用法についてのガイダンスをより工夫したい。
その他の重要事項Others
民法演習Ⅱと内容が連携するので、Ⅰ・Ⅱ共に履修することが望ましい。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞ 民法
＜研究テーマ＞ 契約損害賠償制度を軸とする日本民法の約束保障制度の比較法研究
＜主要研究業績＞
①共編著『一般社団(財団)法人法逐条解説（上）』(2020年）
②「性状瑕疵の約束保障構成をめぐって─担保債務か、債務不履行責任か─」法学新報122巻1・2号（2015年）
③「法比較の視点から債権法改正試案を読み解く（１）」法学志林111巻1号（2013年）
④「比較法制度史と日本民法典の売主の担保責任制度（１３）」法学志林107巻3号（2010年）
⑤「『損害賠償法の理論』と私」『平井宜雄先生古稀祈念論文集・民法学における法と政策』（2007年）所収