法務研究科Law School
LAW500A2(法学 / law 500)刑事訴訟法判例演習ⅠSeminar on Criminal Procedure Law Cases Ⅰ
水野 智幸Tomoyuki MIZUNO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法務研究科Law School |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | V1981 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 木5/Thu.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 3 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 選択 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
法律基本科目群(応用科目) 刑事系 |
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Outline (in English)
This advanced coures covers and deepens abilityes of application the judicial precedents,explanation the judicial logics.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
最近の重要な判例を分析することにより、判例法理の適切な当てはめや,論理的な法的論述のできる能力を身につける。
到達目標Goal
履修済みの刑事手続法及び基本判例の理解を基に,最新の重要判例に現れた対立点とその議論状況を分析することにより、実務的な法的問題に直面した際の問題解決能力など、法律実務家として必要とされる能力を進化させる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」と「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
教員が配布する最新の重要判例の事実関係と判旨を読み、これに対する賛否の議論状況をまとめた上で、それに基づき、当該問題点と派生する問題点などについて質疑応答を行う。提出された課題等に対して、授業内で講評する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:訴因変更を命じ又は積極的に促す義務の存否
最判平30・3・19刑集72・1・1の要旨とこれをめぐる議論
第2回:取調べ録音・録画媒体の証拠としての取扱い
東京高判平30・8・3判時2369・3の要旨とこれをめぐる議論
第3回:GPS捜査の法的性質
最判平29・3・15刑集71・3・13の概要とこれをめぐる議論
第4回:過失注意義務違反の択一的認定
東京高判平28・8・25判タ1440・174の概要とこれをめぐる議論
第5回:公判前整理手続で明示された主張内容を更に具体化する被告人質問等を制限することの可否
最決平27・5・25刑集69・4・636の概要とこれをめぐる議論
第6回:被害者らが被害状況などを再現した結果を記録した書面の証拠能力
最決平27・2・2判時2257・109の概要とこれをめぐる議論
第7回:勾留要件の判断に対する審査の方法
最決平26・11・17判時2245・124、最決平26・10・22裁時1638・2の概要とこれをめぐる議論
第8回:裁量保釈の判断に対する抗告審の審査方法
最決平26・11・18刑集68・9・1020、最決平27・4・15判時2260・129の概要とこれをめぐる議論
第9回:包括一罪を構成する一連の暴行による傷害と訴因の特定
最決平26・3・17刑集68・3・368の概要とこれをめぐる議論
第10回:公判前整理手続終了時に確認されなかった争点の項目に明示的に掲げられなかった主張上の対立点と争点顕在化の措置
最決平26・4・22刑集68・4・730の概要とこれをめぐる議論
第11回:自白の任意性と派生証拠の証拠能力
東京高判平26・7・23判時2201・141の概要とこれをめぐる議論
第12回:裁判員裁判における量刑と控訴審におけるその審査
最判平26・7・24刑集68・6・925の概要とこれをめぐる議論
第13回:死刑の選択が問題となる事案の量刑評議・判断の在り方
最決平27・2・3刑集69・1・1、最決同年月日刑集69・1・99の概要とこれをめぐる議論
第14回:訴訟法上の事実に関する新証拠の刑訴法435条6号該当性
札幌高決平28・10・26判タ1436・133の概要とこれをめぐる議論
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
履修済みの刑事訴訟法及び基本判例の学習結果をよく見直しておくこと。
授業後の復習はさらに効果的です。
本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
各自が使っている刑事訴訟法のテキスト
参考書References
井上正仁ほか『刑事訴訟法判例百選』[第10版](有斐閣・2017)
古江頼隆『事例演習刑事訴訟法』[第2版](有斐閣・2015)
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業期間中における評価(平常点)
質疑応答時の貢献度 30%
期末における評価
レポートの充実度 70%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
疑問があればとことん答えます。
学生の意見や要望を踏まえて、授業内容を改善していきます。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
学習支援システムを使用できる環境を整えておいて下さい。
その他の重要事項Others
裁判官として24年、弁護士として5年の経験を有しており、現実の刑事司法実務に即した授業を行います。