法務研究科Law School
LAW500A2(法学 / law 500)憲法判例演習ⅠSeminar on Constitutional Law Cases Ⅰ
日野田 浩行Hiroyuki HINODA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法務研究科Law School |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | V1311 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 水5/Wed.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 3 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 選択 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
法律基本科目群(応用科目) 公法系 |
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Outline (in English)
This seminar will develop the skills and abilities to analyze a case on issues of constitutional law and to argue for / or against constitutionality of governmental regulations in the case in accordance with precedents of the supreme court.
Seminar Ⅰ deals primarily with equal protection, religious freedom, freedom of speech and the right to peaceful assembly.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
下記のテキストでとりあげられている具体的事例問題につき、「憲法演習Ⅰ」の課題事例での素材となっている基本的判例の説くところを応用して、事案分析および論理展開能力をさらに高めていきます。「憲法判例演習Ⅰ」では、主として精神的自由権が主なテーマとなる事例の研究、「憲法判例演習Ⅱ」は、それ以外の人権論の領域が主なテーマとなる事例、および司法権の概念が問題となる事例の研究を行います。
到達目標Goal
「憲法判例演習Ⅰ・Ⅱ」では、2年次の「憲法演習Ⅰ」において獲得した憲法事例の事案分析能力および憲法上の議論の展開能力を定着させ、それをより発展的な事例へと応用することができる力を養うことにより、より高度の安定した事例考察能力を獲得することを到達目標とします。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」と「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
基本的に、テキストでとりあげられている事例問題1つにつき2回の授業を費やします。1回目の授業で各事例問題のテーマにつき一定の検討を行ったうえで、2回目の授業にて、担当者の起案をたたき台にして、当該事例について参加者全員で議論していきます。各事例問題についての担当者の起案や、それに対する他の授業参加者の議論状況につき、教員としての立場からも(議論状況に過度に介入することを控えながらも)積極的なコメントを行うことを通じて、フィードバックに努めます。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:取材の自由<1>
取材の自由の憲法上の位置づけとその限界について:当事者の主張と反論
第2回:取材の自由<2>
取材の自由の憲法上の位置づけとその限界について:第3者的立場からの検討と討論
第3回:思想・良心の自由
<1>
思想・良心の自由の保障の意味について:当事者の主張と反論
第4回:思想・良心の自由
<2>
思想・良心の自由の保障の意味について:第3者的立場からの検討と討論
第5回:政教分離原則<1>
文化財保護のための補助金支出の合憲性をめぐって:当事者の主張と反論
第6回:政教分離原則<2>
文化財保護のための補助金支出の合憲性をめぐって:第3者的立場からの検討と討論
第7回:性表現と青少年の保護<1>
青少年保護のための有害図書規制と表現の自由・知る自由:当事者の主張と反論
第8回:性表現と青少年の保護<2>
青少年保護のための有害図書規制と表現の自由・知る自由:第3者的立場からの検討と討論
第9回:集会の自由<1>
暴走続追放条例による規制と集会の自由について:当事者の主張と反論
第10回:集会の自由<2>
暴走続追放条例による規制と集会の自由について:第3者的立場からの検討と討論
第11回:ビラ配布の自由<1>
公務員法制における政治的行為の禁止、および集合住宅へのビラ配布に対して住居侵入罪を適用することの可否について:当事者の主張と反論
第12回:ビラ配布の自由<2>
公務員法制における政治的行為の禁止、および集合住宅へのビラ配布に対して住居侵入罪を適用することの可否について:第3者的立場からの検討と討論
第13回:学問の自由<1>
学問研究の自由とその規制のあり方をめぐって:当事者の主張と反論
第14回:学問の自由<2>
学問研究の自由とその規制のあり方をめぐって:第3者的立場からの検討と討論
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
第1・2回:テキスト第1章
第3・4回:テキスト第2章
第5・6回:テキスト第5章
第7・8回:テキスト第8章
第9・10回:テキスト第9章
第11・12回:テキスト第10章
第13・14回:テキスト第12章
本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
小山剛ほか『判例から考える憲法』(法学書院・2014年)
参考書References
長谷部恭男ほか編『憲法判例百選Ⅰ・Ⅱ[第7版]』(有斐閣・2019年)
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業期間中における評価(平常点)
各授業回のうち、担当した起案の評価 50%(2回程度担当)
期末における評価
レポート 50%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
少人数の場合、起案・報告担当が過度に負担にならなよう、配慮したいと思います。