スポーツ健康学研究科Graduate School of Sports and Health Studies
SOC500I1(社会学 / Sociology 500)スポーツ消費者行動特論Advanced Lectures in Sport Consumer Behavior
吉田 政幸Masayuki YOSHIDA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | スポーツ健康学研究科Graduate School of Sports and Health Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | S7070 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 金2/Fri.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 1~2 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリー | 展開科目(スポーツマネジメント科目群) |
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Outline (in English)
This is an advanced course to learn the psychology and behavior of sport consumers. Upon successful completion of this course, students will be able to understand how they can synthesize and apply important constructs and theories related to sport consumers.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
スポーツ消費者の意思決定過程における心理と行動を説明するための理論を学習する。
到達目標Goal
1.スポーツプロダクトの特性とそれを消費するスポーツ消費者について説明できる。
2.スポーツ消費者の意思決定過程を認知、魅力、愛着、忠誠の段階に分けて説明できる。
3.スポーツイベントにおける顧客満足の重要性を説明できる。
4.スポーツ消費者が形成する社会的アイデンティティについて説明できる。
5.スポーツブランドがスポーツ消費者に与える影響を説明できる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP3」「DP7」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
受講者は事前に配付資料を読み、各トピックについて予め疑問や問題意識を準備して授業に臨まなければならない。授業はディスカッション形式であり、受講者の参加を前提としている。
また新型コロナウイルス感染拡大などの社会情勢により、授業計画、授業の方法、成績評価の方法を変更する可能性がある。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1回:ガイダンス
授業の目的、概要、進め方について説明を受けるとともに、スポーツ消費者行動の定義と特性を理解する。
2回:スポーツプロダクトとスポーツ消費者
スポーツ参加者およびスポーツ観戦者がスポーツ経験に対してどのような興味を抱き、どのように動機づけられているかを理解する。
3回:スポーツ消費者の動機因子
スポーツ参加者およびスポーツ観戦者がスポーツ経験に対してどのような興味を抱き、どのように動機づけられているかを理解する。
4回:スポーツ関与
スポーツとの関わり方は人によって異なる。これをスポーツ関与と呼び、その強さはスポーツの(1)重要性、(2)娯楽性、(3)記号性によって決定する。これらの3つの側面を通じてスポーツに関与すると、結果的に消費者行動がどのように変化するのか理解を深める。
5回:スポーツ消費者の意思決定過程:認知と魅力の段階
スポーツに興味・関心の低い者が、特定のスポーツ対象(選手、チーム、リーグ、イベントなど)を認知し、やがてそれらに魅力を感じるようになる意思決定過程について学習する。
6回:スポーツ消費者の意思決定過程:愛着と忠誠の段階
スポーツ参加者やスポーツ観戦者が熱心な愛好者やファンへと成長する過程において、特定のスポーツ対象(選手、チーム、リーグ、イベントなど)が個人の自己概念の中にどのように取り込まれ、アイデンティティの形成に至るかを理解する。
7回:スポーツイベントと顧客満足
時には「負け」を前提に事業を展開しなければならないスポーツビジネスにおいて何故顧客満足が重要なのかを理解するとともに、スポーツイベントで提供されるサービス経験の質を高めることが顧客満足の向上につながることを理論的に学習する。
8回:スポーツ消費者の顧客ロイヤルティ
スポーツ消費者が特定のスポーツプロダクト、組織、イベントなどに継続的に愛顧心を頂き、それらと支援的な関わりを持つようになる現象を、顧客ロイヤルティの点から学ぶ。
9回:スポーツ消費者とブランド
スポーツブランドにどのような付加価値が備わっているかを理解するとともに、それらの高め方と高めた結果期待できる競争優位性について学習する。
10回:スポーツ組織の社会的責任とスポーツ消費者
成熟社会において人はより良く生きるためスポーツに対して個人的な恩恵だけでなく、より社会的なレベルの効果を求めるようになる。そのような社会において、スポーツ組織が果たすべき社会的責任について考える。
11回:スポーツ消費者の社会的アイデンティティ
スポーツ消費者は様々なスポーツ対象(特定種目、選手、チーム、リーグ、イベント、地域など)を社会的アイデンティティとして自己概念の中に取り込むことで自分が何者なのかを確認している。ここではスポーツを通じた社会的アイデンティティの形成について学びを深める。
12回:ブランドコミュニティと集団的ロイヤルティ
特定のスポーツブランドに対して愛着を持つスポーツ参加者やスポーツ観戦者が仲間意識を抱き、消費者同士の心理的つながりが強化されることで観測される集団レベルの行動について学習する。
13回:スポーツ消費者とスポーツススポンサーシップ
今日、スポーツとそれを支援するスポンサーとのパートナーシップを通じて様々な価値が創造され、スポーツ界の発展に貢献している。ここではスポーツ組織、スポンサー、消費者の三者がどのように関わることでスポンサーシップが促進されるかについて学びを深める。
14回:まとめ
これまでの学習内容を振り返るとともに、今後のスポーツ消費者行動論の方向性について議論する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
受講者は事前に配付される資料を読んで内容を予習するとともに、予め疑問や感想を持った状態で授業に出席しなければならない。本授業の準備学習・復習時間は各 2 時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
特になし(毎回、資料を配付する)。
参考書References
仲澤眞・吉田政幸(編著)(2017)よくわかるスポーツマーケティング.ミネルヴァ書房.
成績評価の方法と基準Grading criteria
1. 前半の内容に関するレポート(関与、PCM、顧客満足、顧客ロイヤルティなど):50点
2. 後半の内容に関するレポート(社会的ID、ブランド、社会的効果、エンゲージメントなど):50点
【レポートの評価基準】
5点:授業の内容を踏まえ、キーワードを正しく使うとともに、自分の独自の視点から書いており、さらに問いに対して合理的な説明を加え、文章的にも論旨を明確に伝えることができている。
4点:授業の内容を踏まえ、キーワードを正しく使うとともに、自分の独自の視点から書いており、問いに対して合理的な説明を加えている。
3点:授業の内容を踏まえ、キーワードを正しく使うとともに、自分の独自の視点から書いている。
2点:授業の内容を踏まえ、キーワードを正しく使いながら書いている。
1点:授業の内容を踏まえて書いている。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
できるだけ理解が進むように、授業では身近な日本のスポーツや日本の文献も紹介します。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
マイクロソフトオフィスを使用できるノートパソコン、タブレット端末など
その他の重要事項Others
特になし