人間環境学部Faculty of Sustainabillity Studies

私法の一般法について定めた法律である「民法」（その中でも主に契約法と不法行為法）の学習を通じて、法的なものの考え方（リーガルマインド）を身に付ける。適宜、裁判実務についても学習する。

我が国は法治国家であり、紛争が生じた場合、最終的には、司法権を行使する裁判所が、法律に従って、終局的な解決を図る。本講では、民事紛争を解決する際の拠り所となる民法について、主に契約法と不法行為法を中心に、裁判実務を交えて学習し、その学習を通じて、学生たちは、法的なものの考え方（リーガルマインド）を身に付けることを目標とする。

ディプロマポリシーのうち、「DP2」に関連

日本語 / Japanese

課題提出後の授業、または学習支援システムにおいて、提出された課題からいくつかポイントを取り上げ、全体に対してフィードバックを行う。大学の行動方針レベルの変更に応じた授業形態の詳細は学習支援システムでお知らせします。

なし / No

なし / No

※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。

第1回：ガイダンス・法律学入門

法律学とは何か、何のために法律を学ぶのかについて考える。

第2回：民法入門

民法の全体構造を概観し、民法の体系的な理解を図る。

第3回：民法総則(1)

民法の総則規定である、権利の主体（自然人・法人）、物、意思表示による権利変動について学習する。

第4回：民法総則(2)

民法の総則規定である、意思表示の瑕疵（心裡留保、通謀虚偽表示、錯誤、詐欺・強迫）、契約の不当性について学習する。

第5回：民法総則(3)

民法の総則規定である、無効と取消し、代理、時効について学習する。

第6回：物権

民法の「物権法」と呼ばれる領域に関し、物権の意義と種類、物権変動、占有権・所有権について学習する。

第7回：担保物権

民法の「担保物権法」と呼ばれる領域に関し、担保物権の意義と種類、抵当権について学習する。

第8回：債権総論

民法の「債権法」と呼ばれる領域に関し、債権関係とその内容、債務の不履行、弁済、相殺、債権譲渡、保証債務について学習する。

第9回：契約(1)

民法を理解するうえで大切な「契約法」と呼ばれる領域に関し、契約の意義と種類、契約の成立、契約の解除について学習する。

第10回：契約(2)

民法に規定された「典型契約」のうち、贈与、売買、消費貸借、使用貸借、賃貸借、雇用について学習する。

第11回：事務管理・不当利得

民法の「事務管理」、「不当利得」と呼ばれる領域に関し、その制度趣旨について学習する。

第12回：不法行為(1)

民法の「不法行為法」と呼ばれる領域に関し、その制度趣旨、要件について学習するとともに、プライバシー侵害、名誉棄損に関する裁判例を概観する。

第13回：不法行為(2)

民法の「不法行為」の一類型である、使用者責任、工作物責任、製造物責任について学習する。

第14回：試験及び解説（実施できないときは民事法Ⅰのまとめ）

試験を実施し、その解説をしながら、民事法Ⅰの総括、社会生活における法律の役割について考える。

本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。

民法（全）【第２版】（著者：潮見佳男、発行所：有斐閣、定価：4600円＋税）。

六法。

講義の第14回目に期末試験を行い（実施できない場合はレポート課題）、成績評価はこの期末試験（又はレポート課題）と平常点（小レポート及び学習状況等）を基準に評価する。期末試験（又はレポート課題）50点、平常点50点の100点満点のうち60点以上を合格とする。

特になし。

履修の手引き「D.6 専門科目一覧・コース関連科目表」を参照してください。

本科目は、「実務経験のある教員による授業」に該当しません。