経営学部Faculty of Business Administration
ECN300FD(経済学 / Economics 300)産業組織論ⅠIndustrial Organization I
大木 良子Ryoko OOKI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 経営学部Faculty of Business Administration |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A4475 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 金1/Fri.1 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 3~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
入学年度Admission year | |
カテゴリー(2019年度以降)Category (2019~) | |
カテゴリー(2018年度以前)Category (~2018) | 市場経営学科専門科目 |
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Outline (in English)
This course provides an introduction to Industrial Organization. The course introduces a broad range of topics in the theoretical Industrial Organization. Students will learn the firm behavior and its consequences in oligopolistic markets where the assumptions of perfect competition do not hold. Topics include the pricing and marketing strategies of individual firms in monopoly and oligopoly; price discrimination, product differentiation, vertical constraints, merger, and platform strategies.
Studying Industrial Organization will help you to understand how markets work in a logical way and to obtain a new perspective on firms' behaviors.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
経済学のモノの見方を通して、企業の意思決定や産業の構造について考察する方法を学ぶ。普段目にする価格付けや、製品の差別化、企業間の合併や契約などについて、経済学の分析手法を用いてそのメカニズムを整理し、市場競争に与える影響を明らかにする力をつけることを目指す。
具体的には、寡占競争、製品差別化、価格差別、垂直的な取引契約、合併など産業組織論の各トピックをミクロ経済学の理論を道具として分析し、それに対応する現実の事例について、理論分析の結果と現実との一致や相違点について考察する。
Ⅰでは、まず、より現実的な市場競争の構造である寡占市場を理論的に分析する方法を学ぶ。カルテルや価格差別など市場で実際に見られる競争政策上の問題についても理論的に分析する。
到達目標Goal
産業組織論の基本的な考え方・ものの見方を自分のものにし、それを応用して具体的な企業や市場について自分の考えを論述することができるようになることを目指す。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1-3」、「DP4」に関連が特に強く、「DP1-1」に関連がかなりある
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
全て講義形式で行う。講義はスライドを用いる。宿題として、授業で学んだ理論を企業の事例に応用する問題や、理論的な理解を問う問題を出題し、講義内容の理解を深める。
学習内容の確認のために、数回の宿題と中間試験、期末試験を行う。
2021年春学期は、原則録画した解説動画の配信で授業を進める。学習支援システムの掲示板やオフィスアワーを活用して、受講者とインタラクションを持つ機会を確保する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
Ⅰ 春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:イントロダクション
ミクロ経済学で「企業」「市場(産業)」「政府」はどのように扱われているか?
企業の数と競争の度合いとの関係(市場集中度)
独占市場、完全競争市場、寡占市場とは?
2:ミクロ経済学の復習
企業は何を決めることができるのか?
企業の利潤はどのように決まるのか?
完全競争市場、独占市場それぞれのメカニズムを確認する。
3:独占
独占企業の行動と完全競争市場における企業の行動との違いとは?
なぜ独占になるのか?(規模の経済・自然独占)
4:価格差別(1)
価格差別の定義と経済モデルの紹介
5:価格差別(2)
価格差別が市場競争に与える影響と競争政策
6:価格差別(3)
価格差別の現実の事例を理論的に分析する(携帯電話や飛行機チケットなど)
7:中間試験
これまでの学習内容について計算問題・論述問題を出題。試験終了後解説を行う。
8:寡占(1)
数量を決定して競争する場合(クールノー競争)企業の数が変化していくと競争はどのように変わっていくか?
9:寡占(2)
価格を決定して競争する場合(ベルトラン競争)
クールノー競争との違い
10:ゲーム理論(1)
ゲーム理論とはなにか?ゲーム理論を使うとどのような分析が可能になるのか?
11:ゲーム理論(2)
いろいろなゲームの均衡を求める。
12:ゲーム理論(3)
ゲーム理論を用いて寡占市場における数量競争・価格競争を再考する。
13:競争政策と産業組織論・事例分析
競争政策の基礎を学ぶ。
現実に競争政策上問題とされた事件を産業組織論を用いて分析する。
14:問題演習
春学期に学んだ内容について練習問題を解き解説する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
中間試験・期末試験を念頭に、授業後の復習が必要です。各トピックに応じて紹介する参考文献での自主学習も期待しています。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
特になし
参考書References
講義中に以下の参考書の該当箇所を適宜紹介します。自主的に読むことで一層の学習効果が期待できます。
『産業組織とビジネスの経済学』花薗誠著 有斐閣 2018年
『ミクロ経済学』伊藤元重著、 日本評論社、2018年
『入門 ゲーム理論と情報の経済学』神戸伸輔著、日本評論社、2004年
『プラクティカル 産業組織論』泉田・柳川著、有斐閣アルマ、2013年
『産業組織の経済学 第2版』長岡・平尾著、日本評論社、2013年
『イノベーション時代の競争政策』小田切宏之著、有斐閣、2016年
『競争政策論 第2版』小田切宏之著、日本評論社、2017年
『経営の経済学 第3版』丸山雅祥著、有斐閣、2017年
成績評価の方法と基準Grading criteria
各回の授業で出題される演習問題(宿題)40%
中間試験10%
期末試験50%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
受講生のレベルや関心に合わせ、授業内容の難易度やスピード、扱うトピックを調整していきます。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
授業動画や資料は、学習支援システム上に掲載します。
宿題も、学習支援システムを通じて提出して頂きます。
学習支援システムへの頻繁なアクセスや、オンラインでの動画の視聴や宿題の提出が出来る環境が必要になります。
その他の重要事項Others
ミクロ経済学について基本的な知識を習得していることを受講の前提とします。
産業組織論ⅠとⅡは密接に関係しているので、産業組織論の全体を理解するためにも、連続した履修を強く薦めます。(春学期のⅠの内容を前提として秋学期のⅡが進められます)
この授業は、経済学入門、ミクロ経済学入門Ⅰ/Ⅱ、経営のための経済学と強く関連しています。
関連科目
経済学入門、ミクロ経済学入門Ⅰ/Ⅱ、経営のための経済学