経済学研究科Graduate School of Economics
ECN542C1-1(経済学 / Economics 500)金融システム論AFinancial System A
(2020年度以前入学者)
胥 鵬
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 経済学研究科Graduate School of Economics |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | X3023 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期前半/Spring(1st half) |
曜日・時限Day/Period | 火6/Tue.6,火7/Tue.7 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | (2020年度以前入学者用) |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience |
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Outline (in English)
Finance theory begins and ends with risk. However, what is the definition of risk? The starting point for defining risk is the standard deviation, which represents the variability of the rate of return, and the lecture focuses on the correlation between the rates of return on two stocks and diversified investment. Then, the efficient portfolio frontier is derived from risky assets. Furthermore, risk-free asset will be explained in an easy-to-understand manner, and the definition of risk in equilibrium and the relationship between risk and return will be explained using the concept of the capital market line and the security market line including risk-free asset.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
金融ファイナンス理論は、リスクに始まりリスクに終わる。しかし、リスクの定義とはなんであろうか?リスクの定義の出発点として、収益率のばらつきを表す標準偏差から出発し、二つの銘柄の株式投資収益率の相関と分散投資を中心に講義をする。その上で、リスキー資産から有効ポートフォリオ・フロンティアを導く。さらに、安全資産についてわかりやすく解説し、安全資産を含む資本市場線と証券市場線の考え方を用いて均衡におけるリスクの定義及びリスクとリターンの関係を説明する。
到達目標Goal
この授業は金融ファイナンスの基礎理論を紹介し、とりわけ、株式投資のリターンとリスクとの関係に関する理論分析を理解することを目的とする。学生には、日々の株価変動の背後にある個別リスクとシステマチック・リスクの意味について考え、分散投資の考え方を理解してもらうことをめざす。さらに、日々の株価を用いて様々な経済研究が可能だと理解してもらう。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
毎回、パソコンなどで自分のために自分の手で自分の問題を解くことによって講義内容をマスターします。さらに,FQなどの学内データベースの活用方法を紹介し,修士論文作成へのステップアップを目指す。
感染状況に応じて適宜ZoomやWebexなどのリアルタイムオンラインと対面授業を実施する。授業の初めに、前回の授 業で提出されたリアクションペーパーからいくつか取り上げ、全体に対してフィードバックを行う。リアクションペーパー等における良いコメントは授業内で紹介し、さらなる議論に活かす。課題等の提出・フィードバックは「学習支援システム」を通じて行う予定。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期前半
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:景気・業況・金利の変動と株価
日々の株価の変動
2:投資のリターンとは何か?
期待投資収益率
3:リスクとは何か?
投資収益率のばらつき
4:二株を追う者は何を得る?
2銘柄の分散投資の収益率
5:リスクとリターンのトレードオフ
複数銘柄の分散投資
6:CAPM
資本市場線、証券市場線とベータ
7:ハイリスク・ハイリターン
まとめ
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備・復習時間は、各4~5時間を標準とします。予習はもちろん、理解できない点については必ず復習してください。宿題や課題を通じて自分の理解を深めましょう。留学生は必ず日本語システムのパソコンとエクセルを使用してください。
テキスト(教科書)Textbooks
斉藤誠 『金融技術の考え方・使い方 : リスクと流動性の経済分析』、有斐閣
『日本のコーポレートファイナンス-サーベイデータによる分析』 花枝英樹, 芹田敏夫, 胥鵬, 佐々木隆文, 鈴木健嗣, 佐々木寿記、白桃書房
参考書References
必要に応じて、専門誌論文を授業支援システムにアップロードする。
成績評価の方法と基準Grading criteria
中間課題と期末課題レポートで評価する。全体評価=中間課題(40%)+期末(グループ)課題レポート(60%)で評価。なお、成績評価には、期末課題レポートが必須、かつ中間課題未提出の場合に必ず期末課題と一緒に提出が必須。なお、期末課題をグループ課題として割り当てることがある。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
他のテーマについてもリクエストに応じて適宜に取り上げる。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
オンラインはもちろんパソコン使用、対面授業もノートパソコン持参。留学生は必ず日本語システムのパソコンとエクセルを使用してください。
その他の重要事項Others
米国のビジネススクールにまさるとも劣らぬ講義を皆様に届ける。
担当教員の専門分野等
<専門領域> 企業金融(コーポレート・ファイナンス)、企業統治(コーポレート・ガバナンス)、法と経済学、不動産価格、中国経済
<研究テーマ> MBO、敵対的買収案と株式議決権行使、ホットマネー(熱銭)と中国の不動産価格
<主要研究業績>
『日本のコーポレートファイナンス-サーベイデータによる分析』 花枝英樹, 芹田敏夫, 胥鵬, 佐々木隆文, 鈴木健嗣, 佐々木寿記 (6,7章) 白桃書房 2020年
Strategic short selling around index additions: Evidence from the Nikkei 225 Index,Shiomi, Naoya, Takahashi, Hidetomo, Xu, Peng International Review of Finance 2020年
Trading activities of short-sellers around index deletions: Evidence from the Nikkei 225 Hidetomo Takahashi and Peng Xu Journal of Financial Markets 27 132 - 146 2016