法学部Faculty of Law
POL300AD(政治学 / Politics 300)グローバル・ビジネス論Ⅱグローバル・ビジネス論Ⅱ
籠宮 信雄Nobuo KAGOMIYA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A0730 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 土2/Sat.2 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
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Outline (in English)
The global society have experienced economic growth led by the technological progress in a broad definition. In this lecture, I will discuss the development of Japanese economy and various conditions for economic growth including the institutional framework of the nations. I will also touch upon the issues surrounding the possible impacts of and problems caused by the digitalization in the globalized economy and society.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
広い意味での技術進歩により世界経済は成長を続けてきた。日本経済はどのように発展してきたのか、経済が成長するにはどのような条件が必要なのか、それを支える制度的な仕組みはどうなっているか、近年のデジタル技術の発展は経済社会にどのような可能性を開き、一方でどのような課題をつきつけているのか、といった問題を掘り下げる。
到達目標Goal
経済成長に必要な条件を把握するとともに、新しい技術の発展の中で、個人や企業にどのようなことが求められているのかを理解し、現代の国際政治・経済・社会の理解の一助とすることを目指します。
なお、現在まさに進行中の問題・課題については、必ずしも正解が何か結論が出ていないものもあります。そうした課題にアプローチする際に、どのような議論がこれまで行われてきたかを十分把握した上で、自分自身の考え方を論理的に整理していくことを学んでいただきたいと思っています。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」に強く関連。「DP1」、「DP3」、「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義毎の主要項目について基礎的な内容を説明しつつ、最近の議論や分析を紹介していきます。シラバスに沿った形で講義は進めていきますが、変更がありえます。
課題等の提出・フィードバックは「学習支援システム」を通じて行う予定です。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1回:日本経済の成長と産業構造の変化
グローバリゼーションが進む国際社会の中での日本経済の立ち位置を確認するため、戦後の経済成長と産業構造の変化を振り返ります。
2回:経済成長
経済成長の要因として、広い意味での技術進歩、生産性の役割を説明します。
3回:日本的経営とその変化
いわゆる日本的経営が、グローバリゼーションや人口高齢化の中でどのような変容を迫られているかを考察します。
4回:日本的雇用慣行とその変化
いわゆる日本的雇用慣行と言われてきたものが、グローバリゼーションや人口高齢化の中でどのような変容を迫られているかを考察します。
5回:人口高齢化と経済
日本経済を念頭に置きつつ、人口高齢化が経済発展にどのような影響を及ぼすのかを考察します。
6回:ICT革命のインパクト
ICT革命は経済社会に大きな影響を与えていること、しかし、実は生産性の側面からは十分に把握されていないことなどを説明します。
7回:AIと雇用
AIの発展により雇用の多くが失われるという説もあります。そうした議論を紹介します。
8回:グローバリゼーションと技術進歩
先進国における賃金の伸び悩みや格差拡大はグローバリゼーションや技術進歩の影響と言われていますが、様々な議論があることを紹介します。
9回:地球規模の課題
温暖化問題などを例に取り国際的な協力、対応を考察します。
10回:グローバリゼーションへのアンチテーゼ
いわゆるポピュリズムの台頭、トランプ現象、英国のEU離脱などについて概説。
11回:経済危機への対応(1)
リーマンショックへの国際社会の対応とその教訓などを概説します。
12回:経済危機への対応(2)
コロナショックへの国際社会の対応とその教訓などを概説します。
13回:長期停滞論
先進国経済が長期的な停滞に陥っているという議論を紹介します。
14回:まとめ
学期全体を通じたまとめ
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
日常のグローバルなニュースに接しながら、その背景にある変化や要因を論理的に考察することが重要です。各回の授業の予習・復習に必要な学習時間の目安はそれぞれ2時間程度です。
テキスト(教科書)Textbooks
講義の際に適宜、レジュメ、資料を配布します。
また、講義の一部については、小峰隆夫、村田啓子(2020年)「最新 日本経済入門(第6版)、日本評論社、を教科書として活用します。
参考書References
阿部顕三、遠藤正寛(2012年)、「国際経済学」、有斐閣アルマ
浦田秀次郎、小川英治、澤田康幸(2011年)、「はじめて学ぶ国際経済」、有斐閣アルマ
大川良文(2019年)、「入門国際経済学」、中央経済社
そのほか適宜追加文献を紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末レポート(50%)、出席や授業への参加度(50%)などを踏まえて総合的に判断します。
期末レポートについては、講義を踏まえたグローバルビジネスの基礎的な理解、論理的な記述、創造性・独創性のある論旨と掘下げ、社会科学のレポートとしての妥当性を評価基準とします。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
基礎的・理論的な説明をしながら、現在の経済社会が直面している問題にも議論を広げていきたいと考えています。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
なし。
その他の重要事項Others
社会科学の一般的な知識で理解可能な授業なので他学部からの受講生は歓迎します。
経済学的な議論を中心とするが、経済官庁で30余年にわたり、調査・分析、政策の企画・立案、国際業務に携わった実務経験者の視点を交えつつ、グローバリゼーションと技術進歩の関係、日本経済について論じていきたいと思います。