法学部Faculty of Law
POL200AC(政治学 / Politics 200)日本政治論Ⅰ日本政治論Ⅰ
中嶋 一成Kazunari NAKAJIMA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A0257 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 火5/Tue.5 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学生:履修を希望する場合は、所定の手続きに従って申請すること。 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
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Outline (in English)
The aim of this course is to help students acquire a basic ability to grasp politics with certainty.
Then this course introduces current status of japanease politics to students taking this course.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
日本政治を形作ってきた政党や政権の歩みを追いつつ、日本政治を理解するための基礎を学ぶ。本年は衆議院選挙ならびに東京都議会選挙という大きな選挙が実施されることから、政治という幅広い概念の中から、有権者として必要な知識を身につける。
到達目標Goal
自らが有権者として政治のアクターであることを自覚し、国家、地域、社会と自らの関係性を考えられるようになる。国政、地方政治を問わず、自らの知識、経験、考察を通じ、先入観や固定観念を排し、虚偽の情報・伝聞に惑わされず、何が真実であるかを、自らの力で見極められるようになる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」、「DP2」、「DP3」、「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
対面授業を基本とするが、新型コロナウイルスの感染状況や学生の希望なども考慮しながら、オンラインによる授業も併用する。時間的に可能であれば、東京都議選で候補者の街頭演説を視察することも検討する。シラバスをはじめ授業計画の変更などは、学習支援システムでその都度、提示する。主要テーマごとに小レポートを求める。リアクションペーパーの毎回提出は必須としないが、氏名を伏した上で授業の中で取り上げることもありうる。
授業の初めに、前回の授業後に提出されたリアクションペーパーや小レポートをいくつか取り上げ、全体に対し、リアクションペーパーや小レポートの課題に対する講評や解説をし、フィードバックを行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:日本政治の現状と課題
現代日本の政治に求められているものは何か、浮かび上がっている課題を考える
2:戦後政治①
「55年体制」の成立から「三角大福中」と呼ばれる5大派閥政権までを知る
3:戦後政治②
「5大派閥統治」の終焉から、リクルート事件に端を発する非自民党政権の誕生、小泉政権までを検証する
4:戦後政治③
「官邸主導」と呼ばれる安倍政権・菅政権の特質を考察する
5:自民党の政権維持システム①
自民党の政権維持を可能にしてきたシステムを学ぶ
6:自民党の政権維持システム②
政権維持のために構築してきたシステムの変容と、それがもたらす功罪を考える
7:自民党が選択した連立政権
自民党としては初となる中曽根政権時代の新自由クラブとの連立から現在の公明党との連立まで、その経緯や性質の違いを考える
8:野党の現状
「反対ばかりしている」「多弱」と批判される野党の現状、課題を探る
9:選挙①
選挙制度とその変遷をたどり、各制度の問題点や各党候補者の選挙戦略・選挙運動に与える影響を分析する
10:選挙②
有権者はいかに政党や候補者を選ぶのか、候補者たちはどのように票を集めるのかを知る
11:地方政治
低投票率が目立つ自治体の首長や議員選挙。地方政治の在り方と、どんな課題に直面しているのかを考える
12:政治と民意
大阪維新の会が進める「大阪都構想」と、沖縄の米軍普天間飛行場の代替施設建設を例に、示された民意と政治の関係性を考察する
13:政治報道の現状
政治報道の現状を紹介するとともに、問題点を考える
14:試験・まとめと解説
授業全般を通して学習したことに関し試験を実施する
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
日々、新聞の政治記事を読んで何が起きているかを把握する。地方、中央問わず興味が持てる、あるいは持てそうな議員を見つけて、公式HPや新聞などをチェックするなどして、定点観測する。新型コロナウイルス感染が収束した場合は事務所訪問や本人参加の集会や街頭演説などへの参加、本人との面会などを体験してみる。本授業の準備学習・復習時間は各1時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
毎回必ず使用する教科書はない
参考書References
(購入が可能な書籍)
「自民党―「一強」の実像」(中北浩爾著、中公新書、2017年、880円)
「検証 安倍イズム~胎動する新国家主義」(柿崎明二著、岩波新書、2015年、800円)
「戦後政治史 第四版」(石川真澄、山口二郎共著、岩波新書、2021年3月発売)
「平成政治史」(大嶽秀夫著、ちくま新書、2020年、1000円)
「政権交代とは何だったのか」(山口二郎著、岩波新書、2012年、880円)
「戦う民意」(翁長雄志著、角川書店、2015年、1540円)
*沖縄の米軍普天間飛行場移設問題に関して、あまり知識がない学生は必読。なお、電子版の入手は容易、1100円)
(購入が困難な書籍)
「自民党政権」(佐藤誠三郎、松崎哲久共著、中央公論新社、1986年、2669円)
「補助金と政権党」(広瀬道貞著、朝日新聞出版、1981年、1210円)
「自民党税制調査会」(木代泰之著、東洋経済新報社、1985年、1210円)
成績評価の方法と基準Grading criteria
テーマごとの小レポートで50%、期末試験が40%、平常点が10%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
リアクションペーパーを利用し、その後の授業に生かす。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
なし
その他の重要事項Others
教官は共同通信社政治部で20年以上にわたり、政治取材を続け、ここ10年は国政、地方選を問わず、どの候補者が当選するかを判断する総括責任者として主に選挙の現場から政治を見てきた。授業では日本の政治を俯瞰、分析するだけでなく、学生も有権者として政治の重要なアクターになることを踏まえ、渦中にある当事者の視点や気づきを交えながら授業を行う