法学部Faculty of Law
LAW200AB(法学 / law 200)法社会学法社会学
北村 隆憲Takanori KITAMURA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A0124 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 火3/Tue.3,火4/Tue.4 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 4 |
備考(履修条件等)Notes | 成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学生:履修を希望する場合は、所定の手続きに従って申請すること。 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
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Outline (in English)
The sociology of law, or "law and society" studies, is a research field in which to study how the law actually works in a variety of settings in our society by collecting and examining various kinds of data from social scientific perspectives. This year the class focuses particularly on how communications in law-related situations are conducted,including examinations in court, jury deliberations, lawyers'interviews/counseling withe their clients, mediations and legal negotiations, and examins the data from the perspective of ethonomethodology and conversation analysis as a research method.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
*今回は遠隔オンライン授業の方法により実施します(ただし,その後の状況により変更する場合がある).毎回,1-3本の授業ビデオと関連書類をシステムにアップするので,受講生は毎回それらを学習して,レポート課題を提出してもらうことになります.
法社会学は、法規も含めて様々な法的な制度やメカニズムが、実際の社会・文化の中でどのように機能しているのかについて、経験科学的な方法を用いて研究する社会科学の一分野であり、「文化・社会と法コース」に属する。法社会学は他の実定法分野と異質な研究目標と研究方法を有するので、単に知識の提供にとどまらず、法に対する「見方」「考え方」の相違についての認識を持ってもらうことに、本講義の重要な目的の一つがある。今回は、エスノメソドロジーと会話分析という社会学のアプローチを使って、日常的コミュニケーションと法的場面における様々なコミュニケーションを検討する。
到達目標Goal
法的場面における様々なコミュニケーションについて理解し、自分でも概要を分析できるようにする。法的コミュニケーションの特徴と機能について分析・理解できる.
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」、「DP3」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業はパワーポイントの映写により行う.頻繁にビデオや音声資料を利用する.必要な資料は授業時に配布する.また,ポータルサイトで資料を配布するので,常に該当授業サイトを参照すること.(遠隔授業で行う場合には,毎回授業ビデオと資料をウェッブ上で配布する)
また,授業の内容や課題や質問に対しては,次回の授業の中でフィードバックを行う.遠隔授業の場合には,個別にメールで対応して,質疑や議論のフィードバックを行う.また,提出された課題については,そこでの問題点への対応を含めて次回の授業でフィードバックされるように配慮する.
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:法的コミュニケーションと法社会学
法的コミュニケーションとは何か。法社会学的観点から理解する.
第2回:法的コミュニケーションの詳細
法的コミュニケーションのメカニズムについて学習する
第3回:日常的コミュニケーションと法的コミュニケーション
日常的コミュニケーションと法的コミュニケーションの諸特徴と応用
第4回:日常的コミュニケーションのメカニズム(順番交替)
順番交代と会話の関係について
第5回:日常的コミュニケーションのメカニズム(順番交替と行為連鎖)
行為連鎖のメカニズムについて.
第6回:行為連鎖
順番交代のルールと行為連鎖のメカニズムの関係
第7回:修復の組織1
修復の秩序:修復のメカニズムとは何か
第8回:修復の組織2
修復のメカニズムと法的コミュニケーション
第9回:陪審制度における法的コミュニケーション
司法への国民参加市民の司法参加について理解する
第10回:裁判員制度における法的コミュニケーション
陪審と裁判員ビデオの視聴と分析
第11回:優先性のメカニズムと法
優先性の秩序とは何か?
第12回:会話と優先性
優先性の秩序と法規範の関係
第13回:成員カテゴリーと法
成員カテゴリーとコミュニケーション
第14回:法における成員カテゴリーと結合活動
成員カテゴリーと結合活動の法的関連性
第15回:成員カテゴリーと適用規則
成員カテゴリー化装置の概要
第16回:成員カテゴリー化と法的コミュニケーション
成員カテゴリー化装置が法的コミュニケーションにどのような関連性を持つか
第17回:反対尋問におけるコミュニケーション
反対尋問のコミュニケーションの意義
第18回:反対尋問におけるコミュニケーションと会話の秩序
ケネディースミス・レイプ事件における反対尋問
ブラックの反対尋問のメカニズム
第19回:反対尋問の具体例と相互行為分析
日本における反対尋問コミュニケーションの実際
第20回:反対尋問と成員カテゴリー分析
日本の反対尋問教育について
第21回:市民の司法参加と評議のコミュニケーション
陪審評議のコミュニケーションと常識の利用
第22回:評議のコミュニケーションにおける常識
裁判員評議における常識の利用
第23回:常識とは何か?
実際の評議データから「常識」を発見する
第24回:評議における常識とは何か?
実際の評議データから「常識」を発見する.特にその相互行為的特徴を学習
第25回:学校型コミュニケーションの諸特徴
オウム説法のコミュニケーションと教育場面のコミュニケーションの比較
第26回:学校型コミュニケーションと法的コミュニケーション
教育場面のコミュニケーションと法的コミュニケーションの異同
第27回:評議における裁判官の発言
評議における裁判官のコントロールの技法
第28回:緊急通報電話
緊急通報電話の特徴の学習
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎回のレジュメを復習する。
授業の進行に合わせてテキストの該当部分を読む.
課題を行う本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
資料は大学のウェッブシステムで配布する.
参考書References
エスノメソドロジー―人びとの実践から学ぶ (ワードマップ) 単行本(ソフトカバー)前田 泰樹 (編集), 水川 喜文 (編集), 岡田 光弘 (編集) 新曜社 (2007/8/3)
成績評価の方法と基準Grading criteria
試験とともに,毎回の課題を実施するとともに,授業中の質問への応答など授業に積極的に参加することを評価対象とする.詳細はガイダンス時に説明する.出席も勘案する.期末試験(授業内試験の可能性もある)70パーセント,平常点(授業中の質疑,課題,小テスト)を30パーセントとする.
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
板書が読みにくい場合があったので,今回はすべてパワーポイントのスライドを作成して,投影しながら授業を進行させる.
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特になし
その他の重要事項Others
通常授業ではあるが,授業中の作業や質問への応答が必須であるから,十分積極的に授業に参加すること.