法学部Faculty of Law
LAW200AB(法学 / law 200)ドイツ法制史Ⅱドイツ法制史Ⅱ
田中 憲彦Norihiko TANAKA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A0121 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 金2/Fri.2 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学生:履修を希望する場合は、所定の手続きに従って申請すること。 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
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Outline (in English)
The European law is composed of the Roman law and the Germanic law. In the medieval Europe the culture of the law was formed by introducing the Roman law in the society based on the Germanic law.
This course is designed to study the European law in the Middle Ages.
Students should be able to explain the law and the society in the medieval Europe, and to understand the Japanese law in connection with the reception of the European law.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
ドイツ法制史Ⅱは、法はいかなる歴史的基礎の上に成り立つのかという視点から考察を行うものであり、ドイツの法が形成されるうえで重要な時代とされる中世について、その歴史的意義を探求することを目標とする。
本講義は「文化・社会と法コース」に属する。
ドイツの法は、ローマ法とゲルマン法という二つの要素が融合しながら発展してきたと言うことができる。すなわち、ゲルマンの伝統的な法文化を基礎にしながら、これにローマの法制度が加わることによって、ドイツに特有の法が作り出されていったのである。とはいえ、これら二つの要素は分かちがたく結びついており、またドイツの法の形成過程それ自体もきわめて複雑な様相を呈している。この授業では、ドイツの法発展についての概括的な認識を得るために、とくに古代末期から中世にかけてのヨーロッパ全体の動きに注目しながら、この時代の法と社会の基本的な特徴を学んでいく。
到達目標Goal
ゲルマン時代から中世初期にかけて、社会構造はどのように変化し、また紛争解決のためのしくみはどのように構築されていったかについて、理解できる。さらに中世における都市法などのヨーロッパに特有の法形式、また封建制という社会制度についての認識を深める。そして、ローマ法が中世において果たした役割について、継受という観点から日本の法制度も視野に入れながら考察できる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」、「DP3」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
レジュメや資料などのプリントを配付し、これを参照しながら授業を進めていく。レジュメは、それぞれのテーマごとに簡潔な内容とし、講義においてこれに詳細な説明を加えるというやり方で理解が深まるようにする。資料は、ヨーロッパ中世の社会に関する解説や図版などを参考にする。また、中世の法史料は多様であるが、その中からそれぞれのテーマに関連するものを原典と翻訳の形で提示し、解説する。ラテン語の説明も併せて行う。さらに、中世史を扱ったドイツの文献についても紹介する。
この授業は「対面」の形態で行うが、履修者の便宜を図るために、講義資料を「学習支援システム」に提示する。ただし、状況によっては、授業形態を変更する場合がある。
履修者による授業のコメントについては、「学習支援システム」などを利用しながら講義内容の向上のために役立てていく。さらに、最終授業で、それまでの講義内容のまとめや復習だけでなく、授業の課題についての解説を行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:オリエンテーション
法制史の課題と方法
第2回:ゲルマン社会の構造と紛争解決(1)ゲルマン社会の構造
社会構造と国制
第3回:ゲルマン社会の構造と紛争解決(2)ゲルマン社会の紛争解決
紛争解決のしくみ
第4回:フランク王国の成立と発展(1)フランク王国の成立
ゲルマン人国家とフランク王国
第5回:フランク王国の成立と発展(2)フランク王国の発展
フランク王国の国制
第6回:フランク王国の法(1)法の制定
ゲルマン人の法典編纂
第7回:フランク王国の法(2)法の機能
部族法典
第8回:中世の裁判(1)裁判とは何か
裁判の意味
第9回:中世の裁判(2)裁判の過程
裁判手続と証明
第10回:封建制(1)封建制の成立
社会体制と封建制
第11回:封建制(2)封建制の特徴
中世国家と封建制
第12回:中世都市と都市法
都市法の特徴と意義
第13回:法書
法書とは何か
第14回:まとめ
授業のまとめと解説
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
下記の参考書や高校世界史の教科書などを利用しながらヨーロッパの歴史について基本的な事項を確認するとともに、授業で学んだことをもとにしてヨーロッパ中世における法の成立や発展、社会構造の変化などについて理解を深める。
なお、本授業の準備学習および復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
テキストは使用しない。
参考書References
勝田有恒・森征一・山内進『概説西洋法制史』(ミネルヴァ書房)
成績評価の方法と基準Grading criteria
ヨーロッパ中世の法や社会構造の特徴が理解されているかを評価基準として、レポート(100%)によって評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
受講者がさらに理解を深めることができるように、資料の配付や板書を適切に行うとともに、コメントペーパーなどを利用して意見や感想を授業に反映させていく。