法学部Faculty of Law
LAW300AB(法学 / law 300)国際人権法国際人権法
北村 泰三、建石 真公子Yasuzo KITAMURA, Hiroko TATEISHI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A0109 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 年間授業/Yearly |
曜日・時限Day/Period | 火2/Tue.2 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 4 |
備考(履修条件等)Notes | 成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学生:履修を希望する場合は、所定の手続きに従って申請すること。 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
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すべて閉じるHide All
Outline (in English)
Learn about international human rights law that protects human rights through human rights treaties such as the International Covenant on Human Rights, the European Convention on Human Rights, and the Convention on the Rights of the Child. .
Understand the current state of international human rights law through human and international interpretations and precedents
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
国際人権規約、ヨーロッパ人権条約、子どもの権利条約等の人権条約によって人権を保護する国際人権法について、国際人権法の誕生の歴史や各人権条約の仕組みや国内適用にあたっての憲法上の課題について学ぶ。
実際に国際人権法がどのような人権保障を行っているか、国際的および国内的な解釈や判例を通じて現状を理解する。
到達目標Goal
①国家を越えて、人権を国際社会において保障することの意義及びそのための仕組みを理解する。
②国際人権法の国内実施制度について理解する。多様な人権の内容について理解する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」、「DP3」、「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
国際人権法の概要を学んだ後に、国内適用の現状を国内法や判例を通じて学ぶ。
春学期、秋学期共に、Zoomを利用したオンライン授業を基本とし、適宜、対面授業を行う。
教材は、レジュメ配布、またPPTを使用する。
ZoomのURLおよびレジュメについては,前日に配付・通知する。
質問は、授業の際に、またはHoppiの掲示板に書いてください。なるべく1週間以内にお返事します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:国際人権法の意義
イントロダクション、国際人権法の発展と形成の歴史的過程をたどる
2:国際人権法の目的、内容と対象
弱者等の人権を保護するための法として国際人権法を捉える
3:国連と人権
国連の人権活動について検討する。
4:人権条約の履行監視制度
人権条約上の国際的な履行監視制度の概要を理解することをめざす。
5:地域的人権条約の実施
ヨーロッパ人権条約を例として,人権の地域的な実施制度について学ぶ。
6:国内裁判所における人権条約の適用・条約の国内実施
人権条約を解釈・適用するための前提的問題を検討
7:外国人の人権(1)
外国人の人権のうち,特別永住者の人権問題を扱う。国内判例を主に検討する。
8:外国人の人権(2)
外国人の人権保護とヘイトスピーチ規制について、国際判例及び日本の現状について学ぶ
9:ジェンダーと差別(1)
女性差別撤廃条約-労働分野における平等
10:ジェンダーと差別(2)
女性差別撤廃条約-家族分野における個人の尊重
11:個人の尊重と子ども
子どもの権利条約の内容及び国内適用の問題を考える
12:親の権利と子どもの権利の交錯
ハーグ子奪取条約について、内容及び国内適用の課題を学ぶ
13:個人の尊重と社会的少数者
LGBTの権利は、国際人権法ではどのように保護されているか。国連及びヨーロッパ人権裁判所の判例から学ぶ
14:国際人権保障と「平和のうちに生存する権利と国際刑事裁判所
国連における人権としての平平和の概念と制度、および個人の戦争犯罪を処罰する国際刑事裁判所の内容と現状を学ぶ
15:前期授業の総復習
イントロダクション
なぜ国内の人権保護に国際人権法が必要か
前期で扱った内容の総復習。
秋学期の内容の紹介
16:憲法と国際法−国内おける国際人権法の法規範の性質とは
後期の授業で学ぶことを理解する
17:国内裁判所における人権条約の適用−履行監視制度との関係で
人権条約上の国際的な履行監視制度の概要を理解することをめざす。
18:女性差別撤廃条約と日本における女性の人権保護(1)
なぜ、女性の人権が問題となるのか−公的生活と労働
日本における女性の人権の現状について理解し、女性差別撤廃条約の観点から保護について考える
19:女性差別撤廃条約と日本における女性の人権保護(2)
−家族および私生活
歴史的に女性は公的な生活−政治や労働−に参画する権利が制約され、私的な空間のみで生きてきたが、家族や婚姻においても,家制度の下で女性の権利は非常に制約されてきた。現在でもその影響は残っているが、人権条約によってどのような改善が可能かを学ぶ。
20:子どもの権利条約と日本の子どもの権利(1)
子どもの権利条約の内容及び国内適用の問題を考える。貧困、施設収容、学校などに関して,子どもの権利をどのように保護しうるかを考える。
21:子どもの権利と親の権利の交錯
子奪取条約(ハーグ条約)について学び、子どもの最善の利益について考える。
22:私生活の尊重と国際人権法
ヨーロッパ人権条約では「私生活及び家族生活の尊重」が規定されている。日本の法制度では馴染みのないこれらの権利について学び、憲法13条及び24条の解釈との関連を考える。
23:生殖医療と国際人権法
日本では生殖医療のあり方を定める法が存在しない。そのため、日本では認められていないか明確ではない生補医療−代理懐胎や受精卵の提供など−に関しては、外国で実施する人々もいる。しかし、生殖医療は,人の生命や胚の価値に関わる重要なものであることから、国際的な基準の可能性について考える。
24:LGBTと国際人権法
LGBTの権利保護は、国によって大きく異なる。婚姻までほぼ全面的に認めているEU諸国から、同性愛関係を死刑とするイスラム諸国まで、その保護の状況は多様である。国際人権法におけるLGBTの権利保護を学び、日本における権利保護の可能性を考える。
25:人種差別撤廃条約とヘイトスピーチ:京都地裁と大阪高裁の判決を例に考える
人種差別撤廃条約が加盟国においてどの湯に適用されているか。また現在の国際社会における人種差別の撤廃の直面する課題について学ぶ禁止委員会は,我が国に対してどのような勧告を行っているかを理解し,その実現に向けた問題と課題を検討する。
26:障がい者の権利
障がい者権利条約の意義を考える。日本における同条約の適用の現状を踏まえ、障がい者の権利保護の改善に衝いて考える。
27:Covid-19と国際人権法
Covid-19は,国際的な広がりを持つ感染症(パンデミック)のため、その対処についてはWHOなどの国際的な統制が必要となる。日本の対応を踏まえつつ、国際的な感染症対策の観点からどの様な人権保護が必要かを考える。
28:安全保障をめぐる国際人権法と憲法
安全保障は、一国の主権の権限であるが、しかし、第二次世界大戦後には、平和への権利を初め、人権保護の観点から各国の武力行使は原則として禁止されている。国際的な安全保障制度と、日本の憲法9条との関係を考える。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
事前に配布レジュメを読んで疑問点を明らかにしておく。
本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
毎回レジュメを配付します。
参考書References
戸波ほか編著『ヨーロッパ人権裁判所の判例I」信山社、2008年、「ヨーロッパ人権裁判所の判例II」信山社、2019年。
山下泰子ほか編『コンメンタール 女性差別撤廃条約』尚学社、2010年。
国際法、憲法のテキスト。
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末にレポート(前期と後期)(100%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
映画やDVDによる授業の希望があったので試みたい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
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