法学部Faculty of Law
LAW200AB(法学 / law 200)労働法総論・労働契約法労働法総論・労働契約法
藤本 茂Shigeru FUJIMOTO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A0090 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 月2/Mon.2 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学生:履修を希望する場合は、所定の手続きに従って申請すること。 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
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Outline (in English)
The student attending this class learns Japanese Labor Law.
The class constitutes the introduction to Labor law and Labor Contract Act.
The introduction to Labor law - The student learns Generation of labor law (Employment law, Labor relations law) and Dispute settlement system.
Labor Contract Act - The student learns the rule of adoption, transfer and dismissal.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
雇用社会(労働関係)の紛争を解決する法領域が労働法である。雇用社会(労働関係)とは労働者が会社に雇われ,指示に従って働いて報酬を得る社会関係である。
労働法総論では労働法の生成や各分野-個別的労働関係法,労働組合と使用者の集団的労使関係法,雇用保障法-の概要や紛争解決制度を学修する。
労働契約法では採用拒否,内定取消,配転・出向(人事異動)や解雇といった労働契約の形成・展開・終了に関する紛争の法的解決について学ぶ。その内容は判例法理の蓄積が反映されている。また,解雇規制緩和議論や人事異動しない正社員(多様な正社員)といったホットな論点でもある。
この科目は全てのコースに属している。
到達目標Goal
1 この講義を学修することによって,労働法の意義・目的を把握し,本講義の法領域とそれに関連する判例法理について理解できる。
2 理解した論理で関連する事例について自分なりに考えることができる。
3 上記のことを文章で表現できる。
4.1~3で獲得した知識をもって、労働関係の諸問題に,リーガルマインドをもって積極的に関与できるようになる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」、「DP2」、「DP3」、「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
・本講義は「労働法総論」と「労働契約法」を連続して進める。
・授業支援システムを活用して出席をチェックする。
・春学期はおそらくすべてオンラインで授業をすることになる。通常の授業時間でZoomを利用する。
◎授業の進め方については、初回のガイダンスで話す。ガイダンスもZoomにておこなう。
・Zoomでは、「ビデオの停止」「ミュート」で受講するようお願いする。
・ZoomのミーティングIDやパスワードは、学習支援システムにて連絡する。
* 学習支援システムに登録したメールアドレス宛てに,自動的にメールが送信される。
・講義終了後にミニテストを出題することがある。また,授業支援システムの「課題」を通して,課題をだすこともある。いずれも期限までに回答のこと。
◎リアクションペーパー等に対するフィードバックについて
・質問等は,学習支援システムの「授業内掲示板」を利用してほしい。Zoomにチャット機能があるが,見逃したり話の途中でうまく返答できないことも考えられるので,「授業内掲示板」にてお願いしたい。回答も「授業内掲示板」を介して,受講生全員にフィードバックする。なお,個別の質問にはオフィスアワーを利用して欲しい。
・リアクションペーパーにある質問については,回答が必要と思われるものについて,次回の授業開始前に,受講生全員にフィードバックする形で回答する。
◎レジュメ等
レジュメや資料は、学習支援システムに事前にアップロードする。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:ガイダンス/労働法の生成と理念
ガイダンスと近代社会での労働法の理念について学ぶ。
第2回:労働紛争解決制度
不当解雇問題や賃金の未払い問題,男女雇用差別問題などを解決する制度。労働審判制度や公的紛争解決制度をとり上げる。
第3回:日本的雇用慣行
日本的雇用慣行システムの内容と変容。労働法見直しの必要性の背景を知る。
第4回:労働条件決定の仕組み-労働契約
指揮命令に従って働く内容は労働条件といわれる。労働条件の決定は労働契約にある。
第5回:労働条件決定と就業規則
就業規則の法的性質/就業規則による労働条件の不利益変更。
第6回:労働条件決定と労働協約,労使協定など
労働協約や労使協定といった自分の労働条件が決まる,修行羈束以外のものを取り上げて学ぶ。
第7回:労働契約の締結
労働契約の成立。採用,内定,試用。
第8回:労働契約の期間
有期労働契約について学ぶ。
第9回:労働契約の権利・義務
労働契約上の権利義務。労働契約法に見る労働契約の原則。
第10回:人事異動-業務命令,配転
業務命令という権限と配転-同一使用者の下での人事異動の法理。
第11回:人事異動-出向,転籍
出向・転籍-異なる使用者の間での異動。
第12回:労働関係の終了-解雇以外の終了
労働契約の終了。その背景を考え,法的規制のありようを考える。終了原因からみると解雇によらない終了もあることを知る。
第13回:労働関係の終了-解雇
解雇。解雇の法規制について学ぶ。
第14回:企業再編と労働契約
合併・会社分割と労働契約の継承問題。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
・シラバスを見て,授業で扱うテーマを知り,テキストとレジュメ(授業支援システムを通じて事前に配布)を最低限読んでおく。ノートにまとめておくと,授業内容がより理解できる。
・授業の中で,気づいた必要個所を書き加える。そののちテキストを使用して復習する。
・本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準としている。
テキスト(教科書)Textbooks
藤本茂・沼田雅之・山本圭子・細川良編著『ファーストステップ労働法』(エイデル研究所 2020)
参考書References
・ジュリスト増刊『労働法の争点』(2014年、有斐閣)
・別冊ジュリスト『労働判例百選(第9版)』(2016年、有斐閣)
・ 金子征史・藤本茂・高野敏春・大場敏彦・山本圭子共著『基礎から学ぶ労働法Ⅰ[第4版・第2刷]』エイデル研究所 2019
・ 金子編集代表『基礎から学ぶ労働法Ⅱ[第2版]』エイデル研究所 2016
・ 六法はコンパクトなものでかまわないが,労働基準法施行規則などが掲載されているものを選ぶ。具体的には,開講時に紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
・定期試験の評価が主と考えている。受験していないと評価が出せないので,評価を欲しい人は必ず受験すること。(70%)
・上記定期試験(70%)のほかに,授業内掲示板での質問内容やリアクションペーパーの内容(10%)や課題・ミニテスト(20%)も評価対象である。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
語尾が聴き取りづらいことがあるとの意見があった。マイクを使い,最後まではっきりとしゃべることを心がけることで対応している。