法学部Faculty of Law
LAW300AB(法学 / law 300)国際社会と憲法Ⅱ国際社会と憲法Ⅱ
國分 典子Noriko KOKUBUN
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A0010 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 水2/Wed.2 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学生:履修を希望する場合は、所定の手続きに従って申請すること。 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
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すべて閉じるHide All
Outline (in English)
This course will focus on the constitutional problems of East Asian country from the comparative point of view.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
近代立憲主義は西洋の産物です。アジア諸国はそれを受容しつつ、自らの法文化と融合させて独自の憲法を発展させてきました。本講義は、東アジアの立憲主義が歴史的にどのように形成されたか、また国際社会のなかで東アジア地域の憲法がどのような特徴をもつものと考えられるかを比較法的視点をもって分析、理解するとともに近代立憲主義の意味をアジアの視点から考え直すことを目標とします。
なお、この講義は、「行政・公共政策と法コース」および「国際社会と法コース」に属するものです。
到達目標Goal
日本の近隣地域である韓国、台湾、中国の憲法を学ぶことによって、それぞれの政治体制の特徴を把握するとともに、それがこの地域の抱える特有の法的および政治的問題とどのように関係しているかを理解することができるようになることを目標とします。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP3」、「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
歴史的背景を踏まえつつ、東アジア地域の今日の憲法状況を概観します。近代化や今日のアジア地域の変化に触れると同時に、東アジア地域で日本の憲法がどのような位置づけを有すると考えられるかも考察します。
毎回、出席を兼ねて感想やわからなかった点等についての簡単なコメントを書いてもらい、わからなかった点に関しては、次の授業の際にお答えるようにします。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:ガイダンス
講義の概要、教科書、成績の基準等について説明する。
第2回:東アジアの近代国家形成と法
日本を含めた東アジア地域の近代化のなかでの立憲主義の発展について考える。
第3回:韓国の近現代史と憲法
日韓関係をも視野に入れつつ、韓国の憲法史を概観する。
第4回:韓国の憲法の特徴
韓国憲法の特徴と特殊性を検討する。
第5回:韓国の統治機構
韓国の統治機構を概観する。
第6回:韓国の司法と憲法裁判
韓国の法院と憲法裁判所の機能を概観する。
第7回:韓国の違憲審査制
韓国の違憲審査システムの特徴と問題点を考察する。
第8回:台湾の歴史と憲法
台湾の憲法の歴史的背景を概観する。
第9回:台湾の憲法状況
台湾の憲法の特徴と特殊性を概観する。
第10回:台湾の統治機構
台湾の統治機構を概観する。
第11回:中国憲法の形成過程
中華人民共和国の形成過程から中国憲法の特徴を考える。
第12回:中国憲法の特徴
中国憲法前文に見られる特徴を検討する。
第13回:中国の統治機構と人権
統治と人権の観点から中国憲法を概観する。
第14回:東アジアにおける日本・日本法
戦後補償問題等を素材に東アジア地域における日本・日本法の位置づけを考える。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
日頃から東アジア諸国の政治・社会状況について関心をもつようにします。また日本の憲法についての基礎知識についても復習しつつ授業に参加するようにします。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
中国や韓国の憲法条文を参照するために:
初宿正典・辻村みよ子編『新解説 世界憲法集』第5版三省堂2020年
などの憲法集を各自用意してください(図書館等で本講義で扱う国の憲法をコピーするのでも結構です)。韓国と台湾の憲法は、ネット上でも見ることができるので、これについては授業の初日に説明します。中国憲法の2018年改正後の最新版の翻訳が出ているのは、おそらく前記の三省堂の憲法集のみではないかと思われます。
参考書References
尹龍澤ほか編『コリアの法と社会』(日本評論社、2020年)、鮎京正訓編『アジア法ガイドブック』(名古屋大学出版会、2009年)、稲正樹・孝忠延夫・國分典子編『アジアの憲法入門』(日本評論社、2010年)
成績評価の方法と基準Grading criteria
毎回出してもらうコメントをもって平常点とし、平常点30%と学期末の筆記試験70%によって評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
参加者の問題関心を汲み取って説明する必要があると感じています。