イノベーション・マネジメント研究科Business School of Innovation Management
MAN500F2(経営学 / Management 500)エスノグラフィのビジネス応用Business Application of Ethnography
石山 恒貴Nobutaka ISHIYAMA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | イノベーション・マネジメント研究科Business School of Innovation Management |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | W0021 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期前半/Spring(1st half) |
曜日・時限Day/Period | 水6/Wed.6, 水7/Wed.7 |
科目種別Class Type | 専門講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 1・2 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 基礎科目 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 基礎科目 |
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Outline (in English)
The aim of this course is to help students acquire
an understanding of the fundamental principles of
fieldwork and ethnography. At the end of the course, participants are
expected to explain the essential concepts of business ethnography.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
激変する社会環境において、革新的なビジネスモデルを創造するためには、お客様の潜在ニーズを把握するだけではなく、自らお客様の不便さを体感し、その解決策を創造することが求められます。お客様の潜在的な困りごとへの解決策を創造するために、フィールドワークとエスノグラフィを応用していきます。
エスノグラフィのさまざまなスキルは、ビジネスの状況を見極めるために重要ですので、中小企業向け、大企業向け、両方を対象とした内容になります。
到達目標Goal
・学問分野における研究法としてのとしてのフィールドワークとエスノグラフィを理解する。
・関連領域として、学問分野における質的研究法の基礎を理解する
・学問分野とビジネスにおけるエスノグラフィの違いを理解する
・ビジネスにおけるフィールドワークとエスノグラフィの活用方法について理解し、問題設定と解決を主体的に行えるようになる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
イノベーション・マネジメント研究科のディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP3」「DP5」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
学問分野としての研究法である質的研究法の基礎とフィールドワークとエスノグラフィを理解し、ビジネスへの活用方法について学ぶ。
そのうえで、受講者は、自分の組織でエスノグラフィのビジネス応用を実践し、その事例研究の結果を授業中に発表する。
またゲストによる講演を行い、エスノグラフィの実例を解説していただく。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:フィールドワークとエスノグラフィの基本
フィールドワークとエスノグラフィの基本について理解する
第2回:討議その1
自分がとりあげたい組織の問題について議論する
第3回:エスノグラフィと行動観察の事例
代表的なエスノグラフィと行動観察の事例について理解する
第4回:討議その2
ケース事例をリッチピクチャーにまとめる
第5回:ゲスト講演1
エスノグラフィの考え方と事例につき、講演いただく
第6回:ゲスト講演2
ゲスト講演とともに、その考え方・事例を自組織にひきつけ議論する
第7回:データの収集方法
フィールドワークでデータをいかに収集するかについて、理解する。効果的なフィールドノーツなど
第8回:討議その3
ケース事例を因果ループ図にまとめる
第9回:データのコーディングと分析方法
収集したデータをいかにコーディングし、分析するかについて理解する
第10回:討議その4
ケース事例の問題設定と解決施策について討議する
第11回:事例研究発表その1
受講者による事例研究発表と討議
第12回:事例研究発表その2
受講者による事例研究発表と討議
第13回:事例研究発表その3
受講者による事例研究発表と討議
第14回:まとめ
授業全体のふりかえりを行い、理解を深める
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
自分で観察可能な場所、組織、たとえば自分の組織、自分の好きなお店、自分の属する様々な団体、自分の身の回りの関心事項、などについて、実際にエスノグラフィを実践し、その結果を授業内に発表すること
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
授業において、都度、授業資料を配布します。
参考書References
佐藤郁哉『フィールドワーク増訂版』新曜社、2006年
髙橋広嗣『半径3メートルの行動観察から大ヒットを生む方法』SBクリエィティブ、2015年
ギデオン・クンダ著樫村志保訳『洗脳するマネジメント』日経BP社、2005年
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業における討論参加の状況による得点(35点)と各自が担当する事例研究発表の得点(65点)の合計点により評価する
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
エスノグラフィを行うためのさまざまな手法が、企業の状況を見極めるための基本的なスキルとして重要であるとのご意見をいただいた。
また、実際に授業で学んだ手法を用いたところ、業務改善に大きな成果(売上向上、効率化など)があったとの報告をいただいた。そこで、実際の業務に応用可能となるよう留意しつつ、エスノグラフィのさまざまな手法について、わかりやすく解説し、討議を促進して理解を深めることに努める
その他の重要事項Others
授業開始前または終了後に質問を受け付ける
3社の企業における実務経験に基づき、組織エスノグラフィとしての解説の観点を盛り込む