文学部Faculty of Letters
PSY200BG(心理学 / Psychology 200)犯罪心理学/心理学3(犯罪心理学)2犯罪心理学/心理学3(犯罪心理学)2
越智 啓太Keita OCHI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A3691,A2259 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 月3/Mon.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
Learn about scientific analysis and profiling of criminal behavior
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
犯罪者の行動を科学的に分析する
犯罪心理学は、犯罪に関する人間行動を科学的に解明していく学問であるが、なぜ犯罪が起きるのかについて検討する「犯罪原因論」、犯罪捜査への心理学の応用について検討する「捜査心理学」、犯罪者や非行少年をいかに更正させていくかについて検討する「矯正心理学」などの分野がある。この授業では、このうち、「捜査心理学」を取り上げ、その基本的な原理から最先端の研究までを概観する。具体的には連続殺人、大量殺人、テロリズム、子どもに対する性犯罪、ストーキングなどを取り扱う。また、プロファイリングや犯罪者に対する処遇、精神疾患の犯罪者の責任能力、FBIの捜査システム、日本の警察における犯罪捜査の現状と問題点、などの問題に関しても時間が許す限り取り上げてみたい。なお、授業の中では実際の事件以外にも、映画や小説などもとりあげる。推理小説、刑事映画マニアの人の受講も歓迎する。。
到達目標Goal
(1)犯罪についての科学的研究のアプローチ方法について説明できるようになる。
(2)各種犯罪についての基本的な用語、知識について説明できるようになる。
(3)各種犯罪についての学問的な成果を元に犯罪現象について心理学的な観点から論ずることができるようになる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業方法は、講義形式。基本的にパワーポイントを使用する。毎回リアクションペーパーを提出する。何回かに1回、小レポートを提出する。リアクションペーパーおよびレポート課題については次回の講義時の最初で講評および追加解説を行う。また、場合においては、Hoppii等で追加の解説を行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:犯罪心理学の概要
犯罪原因論、捜査心理学、裁判心理学、矯正心理学の概要、犯罪心理学の方法論、犯罪精神医学と犯罪心理学の違い、犯罪捜査の問題点など
第2回:連続殺人(1)
連続殺人捜査の問題点、連続殺人の具体的な事例
第3回:連続殺人(2)
ホルムズによる連続殺人の動機のタイポロジー、連続殺人の原因
第4回:連続殺人(3)
女性の連続殺人、タイポロジーと動機
第5回:大量殺人(1)
大量殺人の定義とタイポロジー、典型的な事例
第6回:大量殺人(2)
大量殺人犯人の動機と典型的な行動パターン、防犯手法とその問題点
第7回:テロリズム(1)
政治テロリズム、政治テロリストの動機と典型的な行動パターン
第8回:テロリズム(2)
宗教テロ、新興宗教のテロ類似行為
第9回:テロリズム(3)
ローンウルフ型個人テロ、エコテロリズム、新しいタイプのテロ、生物化学テロなど
第10回:子どもに対する性犯罪(1)
子どもに対する性犯罪の加害者、被害者、犯行手口
第11回:子どもに対する性犯罪(2)
犯行の起こる場所、環境的防犯手法、防犯対策
第12回:子どもに対する性犯罪(3)
犯人に対する矯正手法、社会防衛手法
第13回:非行(1)
非行の現状と問題点、非行に対する司法システムの概略と心理職の役割
第14回:非行(2)
非行の原因に関する諸理論
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
あらかじめ、テキストの指定する部分を読んでおく。また、あらかじめ、テキスト(プログレスのほう)の該当する章の予習問題をやっておく。復習としては、授業内で取り上げる各種事件について、インターネットなどを使用してより詳しく調査しておくとともに受講中に新聞やニュースをチェックし、関連する事件があった場合にはその内容をまとめておく。適宜そのまとめをレポートとして提出させる。授業とは別に課題の動画を視聴する。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
越智啓太 ケースで学ぶ犯罪心理学 北大路書房
越智啓太 プログレス&アプリケーション 司法犯罪心理学 サイエンス社
参考書References
越智啓太ほか(編著) 法と心理学の事典 朝倉書店
越智啓太 ワードマップ 犯罪捜査の心理学 新曜社
越智啓太 桐生正幸(編著) テキストブック司法犯罪心理学 北大路書房
成績評価の方法と基準Grading criteria
筆記試験(60%)+レポート(35%)+授業コメント(5%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本授業は、毎年高い評価をいただいておりますが、要望に応え、本年は新しい事例をくわえました。また、動画、配付コンテンツなどを充実させ、これをhoppiiより利用できるようにしてあります。さらに新しく、さらに知的好奇心を満たすものにすべく努力します。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
基本的にパワーポイントを使用する。
その他の重要事項Others
(1)本講義は、犯罪という不快な現象を取り扱い、不快な資料なども使用する可能性があるので、各自の進路や適性を十分考慮して受講するか否かを決定すること。
(2)授業のパワーポイントを撮影することを禁止する。重要なことはテキストに書いてありますし、不足の部分があれば資料を配付します。
(3)例年、5%~10%がD評価になります。他の教員に比べてA,A+はつきにくいので楽勝科目ではありません。
(4)講師は、警視庁科学捜査研究所での実務経験があるので、実際の犯罪捜査場面やケースなどと関連付けながら講義を行う。