文学部Faculty of Letters
PSY200BG(心理学 / Psychology 200)行動分析学行動分析学
島宗 理Satoru SHIMAMUNE
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A3670 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 金3/Fri.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
The purpose of this course is to master basic principles, procedures, and research methods pertaining to applying behavior analysis in everyday life. Student will learn the terminology and use them to conduct functional analyses of behavioral problems.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
社会の問題や個人の悩みは、よくよく考えてみると何らかの行動の問題であることが多いものです。心理学は行動の科学として“行動の予測と制御”に関わる法則を見いだしてきました。こうした法則をうまく適用すれば、社会の問題を解決し、個人の悩みを解消することも可能です。この授業では、社会的・個人的に重要な課題を行動問題としてとらえ、個人攻撃の罠に陥らず、環境を整備しながら問題を解決していく行動分析学の考え方を学びます。
到達目標Goal
○基本的な行動原理(強化、弱化、消去、弁別など)、課題分析、ABC分析、AB分析などについて、概念や用語を説明できるようになり、日常の行動問題の原因推定に応用できるようになる。
○標的行動を具体的に定義し、測定し、記録できるようになる。
○日常的な行動について、行動分析学の概念を使って話し合い、討論できるようになる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP3」「DP4」「DP5」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義では企業におけるパフォーマンスマネジメント、安全管理、犯罪防止、スポーツのコーチング、医療福祉におけるケアマネジメントなどを扱います。毎回,課題やテストに取り組みます。課題へのフィードバックは授業およびGoogleクラスで行います。テストの得点はMoodleでフィードバックされます。
【重要】新型コロナ感染拡大防止のために,この授業は感染状況に応じてオンラインと対面を適宜組み合わせて行います。学習支援システムのこの授業科目のトップページで,対応状況やそれに伴うシラバスからの変更点について案内しますのでご確認ください。教材の配信にはGoogle クラスを使います。Google クラスの授業コードも学習支援システムのこの授業科目のトップページでお知らせします。
学習支援システム:https://hoppii.hosei.ac.jp/portal
Google Classroom(Google クラス):https://classroom.google.com/
なお初回の授業はZoomで時間割通りに実施します。その後の授業方法もその時点で説明しますので,必ず参加してください。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:オリエンテーション
授業内容と方法、約束事を説明します。
第2回:「問題」とは?
心と行動の区別
解決したい問題を時空間上に捉えます。問題の原因を推定します。個人攻撃の罠について学びます。
第3回:好子と嫌子
生得性・習得性好子と嫌子の定義を学び、日常生活から例をみつけます。
第4回:強化と弱化
基本的な行動随伴性について学びます。
第5回:課題分析
標的行動を具体化する課題分析の手法を学びます。
第6回:シェイピング
新しい行動レパートリーを教えるシェイピングの技法を学びます。
第7回:ABC分析#1
行動の制御変数を見つける。機能的分析、ABC分析の手法を学びます。
第8回:ABC分析#2
行動の制御変数を見つける。機能的分析、ABC分析の手法を学びます。
第9回:AB分析#1
オペラントとレスポンデントの区別について学びます。恐怖や不安の条件づけや消去、系統的脱感作法について学びます。
第10回:AB分析#2
情動の条件付けや知覚学習について学びます。
第11回:ABC分析#3
ABC分析を用いて行動を制御している変数を見つける方法を学びます。
第12回:観察法
インターバル記録法とタイムサンプリング記録法について学びます。
第13回:行動分析学の実験計画法
シングルケース研究法(反転法、多層ベースライン法、条件交替法、基準変化法)について学びます。
第14回:まとめ
授業で学んだ行動分析学の考え方を使って社会的な問題を解決する具体的な方法について考えます。
レポートを提出します。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎回、次の授業で取り上げる内容について教科書を読み、webクイズに取り組んで予習してきます。
最終回までに、行動分析学を用いて、社会的な問題を解決する具体的な方法について考え、まとめるレポートを作成します。
本授業の準備・復習時間は、それぞれ平均2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
○『パフォーマンス・マネジメント−問題解決のための行動分析学』島宗 理(著) 2000年 米田出版
参考書References
○『使える行動分析学—じぶん実験のすすめ—』島宗 理(著)2014年 ちくま書房
○『人は、なぜ約束の時間に遅れるのか—素朴な疑問から考える「行動の原因」—』島宗 理(著)2010年 光文社新書
○『行動分析学入門』杉山ら 1998年 産業図書
○『行動の基礎—豊かな人間理解のために—』小野浩一(著)2016年(改訂版)培風館
成績評価の方法と基準Grading criteria
○クイズ 50%、授業内演習課題 50%として成績を評価します。
○授業を欠席したときには授業内課題を補完するレポートを書いて提出してください。10点満点で採点します。学期内6回まではこのレポートの得点で授業内の課題得点を補完できるものとします。授業内クイズの得点は該当するweb学習プログラムに取り組み,満点をとっていれば10点を補填します。どちらも期限は欠席した次の授業時間の開始時刻です。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
(2020年度は授業改善アンケートが実施されませんでした)
独自に行なったアンケートからはおおよそ高い評価をいただきました。
コロナ禍で急遽オンライン授業となりましたが,授業の課題にしっかり取り組んだ受講生が多かったです。毎週の課題にコメントをもらえたことに対する評価が高かったようです。一方,動画が長すぎるという声も多くいただきました。次年度はなんとかして,この授業本来のアクティブラーニング的活動を復活させようと思います。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
授業支援システムへのアクセスやレポートの作成などにPCを多用します。
その他の重要事項Others
○本授業では、行動分析学の専門家として企業や学校、自治体などにコンサルテーションを提供している担当者がその経験を活かした講義をします。
○オフィスアワーは春学期は金曜日の4限、秋学期は火曜日の2限、場所は研究室(富士見坂校舎6F9号室)です。