文学部Faculty of Letters
PSY200BG(心理学 / Psychology 200)言語心理学言語心理学
福田 由紀Yuki FUKUDA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A3667 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 木3/Thu.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
The purpose of this course is to learn various activities of language in terms of psychological perspective. Students will be expected to broaden their perspectives and deepen their understanding about psychology of language.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
ヒトが文章を読む時に,どのようなことが頭の中で起こっているか,言語心理学・脳生理学・認知心理学・教育心理学の研究の成果の知識や見方を得ることが目的です。また,実社会で望まれるスキルである「聞きながらメモを取る」「階層構造を意識したノートを取る」こともこの授業で身につけられます。
到達目標Goal
①言葉を読むときに何が起こっているかに関する心理学的・脳科学的な知識が身につく。
②①について他者に説明ができる。
③言葉の働きについて,心理学的な見方でできる。
④聞きながらメモをとることができる。
⑤階層構造を意識したノートをとることができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
基本は講義形式です。教科書は毎時間「使用します!」ので持参してください。適宜,様々な問題について作業をし,その内容を体験したり,グループで討論したりしてもらいます。
また,Hoppiiを通じて,授業の前に宿題の提出,授業後に小テストへの回答をしてください。なお,授業の初めに、提出された宿題の内容に関して,全体に対してフィードバックを行います。
さらに,COVID-19感染症蔓延状況に応じて,オンデマンド授業を中心に行う場合もあります。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:オリエンテーション,言語心理学の研究の対象とその目的
授業の進め方,心的表象の特徴と種類
第2回:言語力の発達
語彙の発達,読み書きの発達の概観
第3回:言語的コミュニケーションと非言語的コミュニケーション
言葉を使わないコミュニケーションの難しさの体験
第4回:単語認知に影響する要因
心的辞書,認知に影響する要因,材料を統制するとは?
第5回:処理過程からみた単語認知
ボトムアップ処理とトップダウン処理
第6回:文の理解:曖昧性の解消
ガーデンパス文,作業記憶量
第7回:文章の理解:対象と構成された知識
文章の何を理解するのか,読み手の推論の力
第8回:文章理解に影響する要因1:既有知識
物語文法,物語スキーマ
第9回:文章理解に影響する要因2:既有知識
スクリプト,視点
第10回:文章の理解モデル
状況モデル
第11回:状況モデルの新たな展開1:モデルの深まり
最近の状況モデル研究
第12回:状況モデルの新たな展開2:対象の広がり
メタ認知,自己概念,感情
第13回:状況モデルの新たな展開3:日常生活への応用
広告の作成や教育
第14回:期末テストとその解説,まとめ
期末テストの実施とその解説,授業のまとめ
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
*次週の授業内容にあわせて短い宿題が出されます。授業前にHoppiiから提出して下さい。
第 1回 モーラの概念を使えるようにする。
第 2回 コミュニケーションにおける言葉とそれ以外の割合を考え,書く。
第 3回 類似語を選定する。
第 4回 規則語と例外語の例を書く。
第 5回 ガーデンパス文を修正する。
第 6回 Sacksの実験材料を読み,質問に答える。
第 7回 桃太郎の物語の要約を書く。
第 8回 行間を読むとは具体的にはどのようなことを指すかを書く。
第 9回 Morrow et al.の実験材料である地図を記憶する。
第10回 文庫本には行間が空いている箇所がある。その理由を書く。
第11回 小説を読んだときの体験を書く。
第12回 大学案内と車内広告作成におけるポイントを書く。
第13回 期末テストの準備を行い,自己評価する。
*受講した授業の内容に関して,小テストを授業支援システムを通じて行います。
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
「言語心理学入門-言語力を育てる-」福田由紀編 培風館 2012年
参考書References
適宜,紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
評価は、平常点20%(宿題と小テスト)と期末テストの結果を80%として,総合点により決定されます。期末テストの追試は,履修の手引きに記載されている条件が満たされたときのみ行われます。期末テストでは授業で紹介した内容,自分で教科書を読んだ内容,そして応用問題が問われます。形式は多肢選択式です。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
2020年度はオンデマンド授業が行われ,授業アンケートは実施されませんでした。そのため,2019年度の授業のアンケート結果を紹介します。
受講生の約7割が「工夫していた」「授業を受けてよかった」と回答してくれました。ありがとうございます。自由記述をみると,シャトルシートの記入が授業のメリハリになっている,自分でまとめられるので良かった等,好評でした。今後も続けていきますね。
その他の重要事項Others
今年度は対面授業を予定しています。しかし,COVID-19感染状況により,他の形式の授業に変更される可能性があります。よって,大学からのお知らせに注意をしていてください。また,上記の授業計画等が変更になる可能性もあります。受講希望者は,初回のオリエンテーションに必ず出席をしてください。あるいはHoppiiからのお知らせに気をつけてください。
文化審議会国語分科会臨時委員の活動を通して得られた広い視野から,本授業では言語活動をいっしょに考察していきます。
実験参加へのお願い
授業の前後に心理学の実験や調査参加募集のお願いが何回かあると思います。心理学は実証科学です。講義だけではなく,他者が行う実験や調査にも積極的に参加してください。
初回授業
初回授業はオンラインで行います。ZoomIDはHoppiiの「お知らせ」を通じて行います。
また,初回授業時に受講者の数を確定したいと思います。この授業の受講希望者は,必ず,出席をしてください。初回授業に欠席した場合,受講できない場合がありますので気をつけてください。