文学部Faculty of Letters
EDU200BF(教育学 / Education 200)理科教育法(1)理科教育法(1)
狩野 真規Masanori KANO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A3527 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 水5/Wed.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
The aim of this course is to help students acquire the necessary skills and knowledge needed to assemble science classes in the junior high school and high school.
By the end of the course, students should be able to do the following:
1. An understanding of the Ministry of Culture’s Courses of Study.
2. To assemble science classes in the junior high school and high school for educational training.
3. To making skill in the Classes using ICT and active learning.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
学習指導要領の内容を踏まえつつ、学習指導案・教材の作成や、模擬授業の実践を通じて、理科の授業を成立させるために必要なことを学ぶことを基本とする。例えば、中学校の理科の授業を実践するにあたり、具体的な授業場面を想定した授業設計を行うには、どのような方法や考え方が必要かという視点を養うための内容などが想定される。
また、今の日本の教育環境の変化の中で理科をどのように教えていくべきかを学生とともに考える場所となるような授業にすることも目指す。
到達目標Goal
教科としての理科を指導できる能力を獲得することを最大の狙いとするが、到達目標としては、中学校と高等学校における理科の学習指導要領の目標やその内容などについて全体を把握するとともに、具体的な授業場面を想定した授業設計を行う方法を身につけることとする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
基本的には講義冒頭に資料を配布し、それに基づいて進める。当然、受講者同士での議論もしてもらうし、講義終盤で次回のための予習課題を提示するので、一週間の中で準備をして、次回に小テストに取り組んでもらうこともする。フィードバックについてはできるだけその時間内で模範解答を提示したり、コメントをつけて次の回に返却していく予定である。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:理科教育とは何か
理科教育の目的や理科教員に求められる育成を目指すための資質や能力について理解する。
第2回:理科教育の目標
中学・高校の学習指導要領などを通じて、理科の教育目標を確認する。
第3回:学習指導要領について・その 1
現行の中学学習指導要領の内容を確認するとともに学習内容ごとに指導上の留意点について確認する。
第4回:学習指導要領について・その 2
現行の高校学習指導要領の内容を確認するとともに学習内容ごとに指導上の留意点について確認する。
第5回:日本の理科教育の変遷
明治以降の理科教育課程の変遷について追う。
第6回:国際学力調査とその結果の検討
ゆとり教育からの転換点となった国際学力調査について、その設題の実態や日本の結果とその推移から現状に対する課題を探る。
第7回:中学理科の科目研究・その 1
現行の中学理科の教科書を通じて、教材研究のヒントを示していく。
第8回:中学理科の科目研究・その 2
中学理科の学習に対する評価方法とその考え方について、テストや実験レポートなどの経験から探る。
第9回:中学理科の科目研究・その 3
実験機器の効果的活用とその指導法について理解するとともに授業設計に活かせる考え方を身に付ける。
第10回:中学理科の科目研究・その4
実験実施に必要な安全管理と応急処置等について考える。
第11回:授業実践にむけて・中学理科の模擬授業の準備
学習指導案の作成について確認していく。
第12回:授業実践にむけて・中学理科の模擬授業の実践(第1回)
学習指導案を作成した上で、それに沿った形での模擬授業を実施してもらう。
第13回:授業実践にむけて・中学理科の模擬授業 の実践(第2 回)
学習指導案を作成した上で、それに沿った形での模擬授業を実施してもらう。特に前回での授業実践者の反省を踏まえたものとしてもらう。
第14回:授業実践にむけて・中学理科の模擬授業 の実践(第3 回)
学習指導案を作成した上で、それに沿った形での模擬授業を実施してもらう。特にこれまでの授業実践者の反省を踏まえたものとしてもらい、実践に立てるレベルに到達することをめざす。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
中学・高校理科の教科書についてその内容をよく検討しておくことが重要である。そのためには、日頃から日常生活の中で模擬授業の教材となるものを探す必要がある。理科は、実際の生活と関係のある内容を扱っているはずなので、自分の普段の生活、今までの学習の中で理科教材となるものを見つけて模擬授業の教材とすることを勧める。教材探しの例としては、新聞記事や一般向けの自然科学書などから探す、過去の自分が学習体験した教材を改良するという方法がある。大事なことは、教科書だけに頼らない教材の開発・研究をすることである。このような教材の開発・研究の能力は、教育実習でも必要となるので、模擬授業に向けって時間をかけて取り組んで欲しい。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
中学校学習指導要領および高等学校学習指導要領(文部科学省 最新版)
参考書References
中学校学習指導要領解説理科編および高等学校学習指導要領解説理科編(文部科学省 最新版)その他については講義内にて適宜紹介する予定である。
成績評価の方法と基準Grading criteria
基本的には各回ごとに課題等に取り組んでもらうので、それらの客観評価で50%、期末に実施してもらう模擬授業で50%とする。特に模擬授業については受講者同士の相互評価も実施し、担当教員と受講者同士の相互評価で25%ずつの割合で評価する予定である。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
模擬授業をするための教材研究、教材づくり、指導案作成のための具体的な資料をさらに多く用意するべきではないかと考える。また、実験に対する取り組みを検討すべきと考えているので、検討してみたい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
事態が変化すれば、オンラインのみに移行することがある。その時にはインターネットに常時接続できる環境の構築が必須となるので、大学の支援について各自で確認するなどの対応が望まれる。また、Hoppiiについては必ず利用できるようにしておくこと。
その他の重要事項Others
単なる学習指導要領の内容や教科教育の方法を講義するのみではなく、学生には指導案を作成して授業の組み立て方や教材研究のノウハウを獲得していくなど、教育実習でも役立つような実践的な内容も行いたいと考えている。担当者は複数の中学校・高等学校で地学などの科目を担当した経験を有するので、教育実習だけではなく、将来教壇に立った時にフィードバックできるような内容の授業とすることを目指す。また、情勢の変化によって、模擬授業の実施が困難な場合は代替措置を持って評価となることもあり得る。