文学部Faculty of Letters
GEO100BF(地理学 / Geography 100)地学実験(2)(コンピュータ活用含む)地学実験(2)(コンピュータ活用含む)
加藤 美雄Yoshio KATO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A3512 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 水1/Wed.1 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 1 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
Climatology / Meteorology are one of the main aspects of Physical Geography.
The course focuses on fundamental experiments and practical training to learn and understand climatology / meteorology.
The aim of this course is to acquire skills for using measuring instruments and process data.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
気候・気象学は、自然地理学を構成する主要な柱の1つである。この授業では、気候・気象学を学習・理解するのに要求される基礎的な実験と実習を扱い、測定機材の使用方法やデータの処理方法の習得を目的とする。
到達目標Goal
次の3つを到達目標とする。➀気候学の分野の研究で利用される図を作成することにより、図から自然現象を理解する知識を身につけること。②気候学の研究で行う観測調査の結果を表現する技能を身につけること。➂観測実習に取り組むときに必要な態度、例えば観測を成功させるために共同観測者と協調し、正確なデータを取る態度を身につけること。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業の初めに、前回の授業で提出された課題の解説、及び質問の回答など全体に対してフィードバックを行なう。
授業内容の1例として、大学前の外濠周辺で小気候観測を行い、そのデータより気温・相対湿度分布図を作成するなど、いくつかの実験目的を持って授業を展開していく。
気象観測やそのデータの解析など授業ごとにテーマを決め、1~3回の授業時間をかけてそのテーマの報告書を作成し、提出する。そのためには、まず出席して作業の狙いとその内容を充分に理解することが求められるので、出欠席を確認する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:地学実験の履修、アメダスの内容と利用、等値線の書き方
半年間の授業の目的、内容について解説。また、アメダスデータの内容とその利用を説明。更に授業で基本となる等値線の書き方を練習する。
第2回:地上天気図の基礎と等圧線の書き方
天気図を作成するために基礎的な事項を説明し、等圧線を引く練習をする。
第3回:地上天気図の作成とその読み方
気象通報を聞き取り、天気図作成のためのデータを天気図用紙に記入する。更に、等圧線を引き、天気図を完成させ、分かることを読み取る。
第4回:アスマン通風乾湿計の使い方
乾湿計を読む練習とともに、器差補正のデータを集める。
第5回:外濠での小気候観測
大学周辺を観測フィールドとして気温・相対湿度の観測をする。
第6回:気温・相対湿度分布図の作成と時刻補正
前回の観測結果を公開・発表し、分布図を作成し、結果を考察する。また、時刻補正による分布図作成も実施する。
第7回:風向・風速計の使い方
携帯用の風向・風速計を使って、風の測定方法を学習する。
第8回:大学周辺の風の観測
大学周辺で風向・風速計を使って風の観測を行い、風の分布図作成のためのデータを集める。
第9回:風の分布図の作成
大学周辺の風の観測結果を公開・発表し、分布図の作成をする。また、その結果を考察する。
第10回:風配図の作成
アメダスの風のデータから風配図を作成し、考察する。
第11回:アイソプレスの作成
2次元上での3変数の同時表現方法(アイソプレス)の習得とその見方を学習する。
第12回:気候学図の作成と気象災害
降水量の平均値から日本列島の気候学図を作成する。また、気象災害を説明し、気象災害から身を守るためのグループ討議を行なう。
第13回:高層気象観測の内容と利用、及び移動平均
高層気象観測について説明し、データを用いた作図を行なう。また、移動平均を解説し、作図を実施する。
第14回:レーダー観測と気象衛星「ひまわり」画像の原理と活用
レーダー観測と気象衛星「ひまわり」について説明し、データの利用を解説する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備・復習時間は、各1時間を標準とする。
テキスト「地理調査法・自然編」の「第Ⅱ編 気候の調査」に各回で行う予定の内容が書かれているので、それを見て事前に内容を予習してくることで、実習課題にスムーズに取り組める。また、授業中に実習課題が終わらなかった学生は、その課題は次回の授業に提出のこと。必ず期限までに提出できるように課題に取り組むこと。
テキスト(教科書)Textbooks
担当教員が作成した印刷物を授業にて配布する。
参考書References
地理調査法(自然編).東郷正美・佐藤典人・ 井上奉生 著.法政大学通信教育部 発行
成績評価の方法と基準Grading criteria
実験という科目の性格上、各実習課題の報告物を提出し、その内容を重視して評価する。また、平常点として、実験、実習での参加態度も評価する。したがって、定期試験による評価は行わない。
評価の配分は、各実習課題の報告物が70%、平常点が30%とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
気候・気象学における作図の基本となる等値線が作成できない学生が多いので、十分に指導していきたい。また、自然現象に興味を示す学生が多いので、授業の最初に紹介したい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
実験・実習には、色鉛筆(12色程度の硬質が望ましい)、定規(15~30㎝程度)、電卓などを使用するので、各自で準備しておくこと。
その他の重要事項Others
講義資料は事前に学習支援システムで配布するので授業前に確認しておくこと。また、オフィスアワーの実施に関しては、質問を学習支援システムの授業内掲示板かメールで受け付ける。メールアドレスは学習支援システムで知らせる。
実験・実習という本科目の性格上、出席して作業内容を習得することが前提であり、各実験・実習項目の作業結果を提出させる。したがって定期試験は実施しないが、各自、要点をよく理解するように努めること。また、「出席カード」を最初の授業で配布するので、必ず毎回持参して出席印をもらうこと。当然のことながら、この出席印がない場合には欠席扱いとなるので充分に注意すること。このカードは最後の授業で回収して、出席の集計に使用するので、その際には持参・提出を忘れないこと。
観測や作業は2人1組で行う場合があり、欠席するとお互いに不都合が生じる場合があるので、その点に配慮すること。また、作業結果の提出に関しては、その都度指示するので、それに従うこと。作業結果を評価して各自に返却する関係上、遅れての提出は原則として認めないので充分に注意すること。
なお授業では、気象庁での実務経験をもとに、気象観測やデータの処理について、原理から応用まで分かり易く解説する。また、南極での越冬体験による様々な気象現象を紹介することにより、大気現象の理解を深める。