文学部Faculty of Letters
GEO200BF(地理学 / Geography 200)地球科学概論Ⅱ地球科学概論Ⅱ
宍倉 正展Masanobu SHISHIKURA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A3413 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 火3/Tue.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | この授業は原則として春学期の「地球科学概論Ⅰ」から連続して受講するもの以外は受講を認めない。 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
Phenomena occurring in the aerosphere, hydrosphere and geosphere of the earth surface give human various influences. Tsunamis and crustal deformation associated with the earthquake, global climate change and the accompanying local erosion and sedimentation bring us not only disasters but also various blessings. This lecture explains the mechanism of such phenomena and also discuss associated disasters and its issues.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
地球表層の気圏,水圏・地圏それぞれで生じる現象は,我々人類に様々な影響を与えている。地震に伴う津波や地殻変動、また地球規模の気候変動やそれに伴うローカルな侵食・堆積などは、我々に災害をもたらすとともに、様々な恵みももたらしている。本講義では自然現象のメカニズムを説明するとともに、そこから生じる災害とそれに対する課題について議論をしていく。
到達目標Goal
我々が目にする山や川、海岸の景色は、地球内部と外部の両面からの作用や人為的な作用によって形づくられていることを理解し、地球のシステムを知って自然を見る目を養うことで、地学現象と自然災害との関係を理解することを目標とする。また普段から自然災害や防災対策に関するニュースに接してもらい、地球科学と社会との関係を考える姿勢を身につける。毎回の授業において出される課題に答え、また感想・質問を書いて提出することで、授業内容の理解度が評価され、論理的な思考能力と表現能力が評価される。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
基本的には講義の形式を取るが、グループワークも行う予定である。グループワークでは与えられたテーマについてディスカッションを行い、その結果をグループごとに発表してもらう。
毎回の授業においてリアクションペーパー(講義やグループワークの感想や質問)を提出してもらう。また授業内容に応じた課題の提出を求めることもある。
提出されたリアクションペーパーや課題レポートに対する回答は次の授業の冒頭で行い、フィードバックする。また課題に対する
補講として14回の授業以外に校外学習(日帰りの現地見学等)も予定している。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:津波1
最初に秋学期の講義全体の内容について説明。
後半は津波に関する講義を行う
第2回:津波2
津波発生のしくみ、津波の高さの定義、津波堆積物について説明する。
第3回:グループワーク(津波)
津波をテーマにしたグループディスカッションを行い、グループごとに発表する。
第4回:地殻変動1
地殻変動の観測方法や緩急様々な様式の地殻変動を紹介する。
第5回:地殻変動2
地形や生物に記録された地殻変動の調査研究例を紹介する。
第6回:活断層
活断層の定義や活断層の活動で形成される様々な地形、地層について説明する。
第7回:グループワーク(活断層)
活断層をテーマにしたグループディスカッションを行い、グループごとに発表する。
第8回:気候変動1
10万年スケールで繰り返してきた氷期と間氷期の歴史とそのメカニズムについて説明する。
第9回:気候変動2
歴史的な気候変動や現在の地球温暖化について考える。
第10回:グループワーク(気候変動)
気候変動をテーマにしたグループディスカッションを行い、グループごとに発表する。
第11回:侵食と堆積1
地球表層で生じる外的作用としておもに山の侵食について説明。
第12回:侵食と堆積2
地球表層で生じる外的作用としておもに川・平野・海岸の侵食・堆積について説明。
第13回:グループワーク(土砂災害)
土砂災害をテーマにしたグループディスカッションを行い、グループごとに発表する。
第14回:防災教育と地球科学
地球科学の防災上の意義と社会的貢献について説明。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
津波、地殻変動、気候変動、土砂災害などに関する最近の話題を新聞、雑誌、インターネットなど媒体を問わず各自で情報収集し、そこから課題を抽出して自身の考えをまとめるクセをつけること。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
テキストは特に定めない。関連する重要な書籍や論文は講義中に紹介する。
参考書References
杉村 新「大地の動きを探る」岩波書店
https://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/11/7/1151980.html
宍倉正展「巨大地震をほり起こす」少年写真新聞社
http://www.schoolpress.co.jp/s-293/
矢守克也「巨大災害のリスク・コミュニケーション 災害情報の新しいかたち」ミネルヴァ書房
http://www.minervashobo.co.jp/book/b120801.html
成績評価の方法と基準Grading criteria
1・毎回提出してもらうリアクションペーパーや課題レポートの内容(90%)。
2・教員への積極的な質問等、授業に取り組む姿勢(10%)。
全14回(予定)の授業のうち2/3以上の出席をした者のみを評価の対象とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
以前はグループワークの実施と、そのディスカッション内容の発表会は週を分けて実施していたが、時間を空けるとディスカッション内容を忘れてしまうことと、発表会だけで1回の授業時間を丸ごと費やすのはもったいないという指摘から、両者を1回の授業内で効率よく行うこととした。
その他の重要事項Others
この授業は原則として春学期の地球科学概論Ⅰから連続して受講するもの以外は受講を認めない。
本講義の教員は地球科学専門の国立研究機関に所属し、地震や津波の調査業務、地質図の作成業務などに携わっている。また政府機関等において地震防
災に関する行政施策にも関わっている。これらの実務経験を踏まえ、単なる学術的な知識だけではなく、それを活かした地球科学の社会貢献に関わる議
論まで行う。
教員は毎週火曜日のみ学内におり、授業時以外でコンタクトを取りたい場合はメールにて受け付ける。