教職・資格(多摩)Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Tama)
世界史AForeign History I
郷戸 夏子Natsuko GODO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 教職・資格(多摩)Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Tama) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | K5277 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 金1/Fri.1 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 教職関係科目 |
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Outline (in English)
【Course outline)】
The purpose of this class is to think and learn together with the students about (1) the significance, (2) the methods, (3) the fun of studying world history.
【Learning Objectives】
The course aims to enable students to:
(1) how to draw out students' interest in history,
(2) how to use historical documents in history education,
(3) how to understand the major trends in world history.
【Learning activities outside of classroom】
240 minutes per week.
【Grading Criteria /Policy】
(1) Class work (including response sheets): 50% (2) Film comments: 20% (3) Small reports from the textbook: 30%.
No final exam or report will be given.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
この授業では、中学校、高等学校の授業を念頭に、世界の歴史を学ぶことの意義、方法、そして楽しさについて受講生と共に考える。さらに2022年から新たに始まる「歴史総合」と「世界史探究」においては、自らが主体となり「問い」を考えることが重要となる。そのため、史料(文字史料や映像)を用いた世界史教育の方法や史料の読解スキル、映像を利用する際に必要なメディアリテラシーについても実践的に学ぶ。今学期は「世界史における人やモノの移動」を軸に古代〜近代までの社会経済の変化、その政治的背景の変化を中心に学ぶ。
到達目標Goal
この授業は、高校新学習指導要領を踏まえ、歴史的思考力を養う歴史教育の方法を身につけることを目標とする。具体的には、(1)歴史への関心を引き出す方法、(2)史料を使った歴史教育の方法、(3)世界史の大きな流れの理解、の3点である。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
この授業では、講義、ディスカッションの組み合わせで進める。
1回ごとにあらかじめ史資料を配布し、新科目「歴史総合」と「世界史探究」を念頭に、資料の読解・解釈を中心に進める。授業の中で、履修者は授業中に短いプレゼンテーションを予定している。出席確認を兼ねて、授業の最後にリアクションペーパーを書く時間を設ける。またリアクション・ペーパーへのフィードバックは、次回授業の冒頭で口頭で行う。 映像資料については、授業の代わりに、各自でYoutube等を利用して鑑賞し、鑑賞後は、翌週の授業までに映画評を送る。
通常の授業とは別に、歴史学研究会編『史料で考える世界史20講』(岩波書店、2014年)から3章を選び、小レポートを作成していただきます。授業の中で担当を決めて、小レポートの内容を発表していただき、質疑、ディカッションするする回を設ける予定である。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:オリエンテーション
授業の概要と進め方。
第2回[対面/face to face]:変わる歴史教育
戦後学制改革と「社会科 世界史」の誕生。新学習指導要領の理念。
第3回[対面/face to face]:史料から考える世界史
史料を使った世界史教育の方法。
第4回[オンライン/online]:世界史の中の日本
宣教師ザビエルと世界(キリスト教、宗教改革、大航海時代)。
第5回[対面/face to face]:近世以前の人やものの移動
近世以前の人の移動
日明貿易、銀の移動
第6回[対面/face to face]:近世のグローバル化
世界システム論の観点から大航海時代の意味を考える
「新大陸」、大西洋奴隷貿易など。
第7回[対面/face to face]:啓蒙とアメリカ革命、フランス革命映画鑑賞
ふたつの革命:アメリカ革命、フランス革命TBA
第8回[オンライン/online]:映画鑑賞
TBA
第9回[対面/face to face]:革命帝国主義と植民地主義
帝国主義と植民地、奴隷貿易の展開
第10回[対面/face to face]:国民統合
ナショナリズム、国民意識、差別、同化と除除
第11回[対面/face to face]:映像鑑賞
近代アジアをめぐる人の移動
TBA日本からの海外移民、日本への移民、労働者、留学生。
第12回[オンライン/online]:映像鑑賞
TBA
第13回[対面/face to face]:戦争と平和
20世紀の戦争と現代、今を生きる私たちとのつながりから考える。
第14回[対面/face to face]:まとめ
(『史料から考える世界史20講』第3回発表)
人やモノの移動からみた世界史からわかること。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
指定する参考文献を読むこと。
高校時代に使用した「世界史」の教科書を通読しておくとよい。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
歴史学研究会編『史料から考える世界史20講』岩波書店、2014年。この本の中から3章を選び、小レポートを提出してもらいます。できる限り、自分で購入して、レポートの課題とならなかった章も読んでください。教職希望者は、必ず購入して熟読してください。
参考書References
各自の高等学校世界史教科書。
・小川幸司編『岩波講座 世界歴史 01 世界史とは何か』岩波書店、2021.
・金沢周作監修『論点・西洋史学』ミネルヴァ書房、2020.
・『思想』1127号、2018(特集「世界史をいかに語るか」)
・大学の歴史教育を考える会『わかる・身に付く・歴史学の学び方』大月書店、2016.
・成田龍一、長谷川貴彦編『<世界史>をいかに語るか——グローバル時代の歴史像』(岩波書店、2020)
・南塚信吾、秋田茂、高沢紀恵編『新しく学ぶ西洋の歴史 アジアから考える』ミネルヴァ書房、2016.
その他、授業内で適宜お伝えする。
成績評価の方法と基準Grading criteria
(1)授業への取り組み(レスポンスシート含む)50%(2)映画コメント 20%(3)『史料から考える世界史20講』小レポート 30%
なお、期末試験・レポートは実施しません。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
高校で「世界史B」を履修してしていない受講者にもできるだけ配慮して授業を進めます。世界史の基本的な知識が足りないと自覚している履修者は、高校「世界史A」で使用した教科書を読み直しておくことを勧めます。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
スマートフォンではなく、PCでの受講を勧めます。
その他の重要事項Others
(1)この授業は教職資格取得を目指す学生を対象としていますが、大学で世界史を学び直したいと考える受講者も歓迎します。
(2)出席を重視します。教育実習、介護実習、対外試合等、正当な理由で欠席する場合は、できるだけ事前に連絡してください。やむを得ない場合は、事後でも構いません。
(3)秋学期開講の「世界史B」も履修することを勧めます。
(4)期末試験は実施しません。毎回の小レポート、リアクションペーパー、授業に取り組む姿勢を中心に成績評価を行います。したがって、代理出席は試験の不正行為と同等と見なします。