教職・資格(多摩)Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Tama)
特別な教育的ニーズの理解と支援Support and Understanding for Special Educational Needs
山下 洋児Yoji YAMASHITA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 教職・資格(多摩)Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Tama) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | L3160 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 水1/Wed.1 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 教職関係科目 |
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Outline (in English)
【Course outline】
Support and Understand for Special Educational Needs, concretely developmental disorders, mild mental retardation, ethnic minority, poverty, child abuse and so on.
【Learning Objectives】
The goal is to understand (or acquire):
◇the characteristics of disabilities and mental and physical development of infants, children and students with special needs, in particular, basic knowledge about learning and living difficulties of various disabilities.
◇the mental and physical development, psychological characteristics, and learning process of such child, and the philosophy and mechanism of system of special support education including inclusive education.
◇the curriculum and support methods for infants, children and students who require special support through case studies of support methods, the position of class guidance and independence activities in the curriculum,
◇the significance and methods of creating individual guidance plans and educational support plans.
◇the significance of building a support system in collaboration with coordinators, related organizations, and families.
◇infants, children and students who have no disabilities but have special educational needs. In particular, those who fall under this case due to problems such as their mother tongue and poverty, and how to deal with them, and the need for systematic measures.
【Learning activities outside of classroom】
Before/after each class meeting, students will be expected to spend four hours to understand the course content.
【Grading Criteria /Policies】
Final grade will be calculated according to the following process Term-end report:30%, and in-class contribution(reaction paper):70%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
発達障害や軽度知的障害をはじめとするさまざまな障害、外国籍あるいは家庭養育基盤が弱いことなどにより、特別な支援を必要としている幼児、児童、生徒が、通常の学級に在籍し、授業活動にも参加している実感をもち、また、子どもたちが生きる力を身に付けていくための、現状の把握、支援の方法を学ぶ。
到達目標Goal
特別な支援を必要とする幼児、児童及び生徒の障害の特性、心身の発達を理解する。特に、様々な障害の学習上および生活上の困難に関する基礎的な知識を身に着け、当該の子どもの心身の発達、心理的特性、学習の過程を理解し、インクルーシブ教育を含めた特別支援教育の制度の理念や仕組みを理解する。
特別な支援を必要とする幼児、児童及び生徒の教育課程及び支援の方法を理解する。特に、支援方法の具体例を理解し、通級指導と自立活動のカリキュラム上の位置づけを理解し、個別の指導計画や教育支援計画を作成する意義と方法を理解し、コーディネーターや関係機関、家庭と連携した支援体制の構築の意義を理解している。
障害はないが特別な教育的ニーズのある幼児、児童及び生徒の把握や支援を理解する。特に、母国語や貧困の問題等により本件に該当する子どもたちの学習上、生活上の困難とその対応方法を理解し、組織的な対応の必要性を理解する。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
特別な支援を必要とする幼児・児童・生徒の生きづらさに気付き、どのような理解、支援を行えばよいのか、考えを深められるよう、具体的な事例も伝え、授業を行う。資料の読み取りが中心となるが、毎回のリアクションペーパーの内容を適宜取り入れ、他の受講生がどのように考えているのかが参考となるようにする。リアクションペーパーは毎時間提出する。必要に応じてグループディスカッションも行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:オリエンテーション
本講義の目的、授業の進め方、評価の仕方。受講者自身の「特別な支援を必要とする児童・生徒」に関わる学校体験を振り返る。
第2回[対面/face to face]:特別支援教育の概要
特別支援教育の概要と、教師として特別な支援を必要とする子どもたちをどのように理解するかということについて学ぶ。
第3回[対面/face to face]:障害特性とはなにか
発達障害の「障害特性・認知特性」について、事例に沿って学ぶ。
第4回[対面/face to face]:自閉スペクトラム症(ASD)の子どもの理解とその支援
自閉スペクトラム症について概要と具体例を学ぶ。
第5回[対面/face to face]:注意欠如多動症(ADHD)の子どもの理解とその支援
注意欠如多動症について概要と具体例を学ぶ。
第6回[対面/face to face]:学習障害(LD)の子どもの理解とその支援
学習障害について概要と具体例を学ぶ。
第7回[対面/face to face]:知的障害の子どもの理解とその支援
知的障害について概要と具体例を学ぶ。
第8回[対面/face to face]:肢体不自由・病弱の子どもの理解とその支援
肢体不自由・病弱教育について概要と具体例を学ぶ。
第9回[対面/face to face]:家庭基盤の弱い子どもの理解とその支援
不適切な養育状況にある子ども、貧困状況にある子ども等の概要と具体例について学ぶ。
第10回[対面/face to face]:多様性とインクルーシブ教育
障害だけでなく、特別な支援が必要な子どもについて知り、インクルーシブ教育、合理的配慮について学ぶ。
第11回[対面/face to face]:個別の指導計画、教育支援計画
個別の指導計画、教育支援計画の意義と作成について学ぶ。
第12回[対面/face to face]:多様な関係・連携と支援
学校内における連携、学校外の関係諸機関との連携について学ぶ。
第13回[対面/face to face]:介護等体験の意義と留意点
介護体験の意義と留意点について学び、特別支援学校の教育活動のイメージをもつ。
第14回[対面/face to face]:まとめ:特別支援教育の今後の展望
特別支援教育の今後の展望について学び、自身が教員になった際のイメージをもつ。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業は、1回ずつが単独で終わるのでなく、他の回とも関連し合っているので、授業資料を事前・事後にていねいに読むこと。また、日常的に、特別支援教育に関わるニュースやテレビ番組等に意識を向けておくこと。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
特定の教科書は使用しない。毎回資料を配布する予定。配布資料は、その回の授業だけでなく、他の回の授業、期末レポート等に必要になるので、整理して保存すること。
参考書References
・中学校学習指導要領、高等学校学習指導要領(最新版 文部科学省)
・戸田竜也「学級担任・特別支援教育コーディネーターのための『特別な教育的ニーズ』をもつ子どもの支援ガイド」明治図書、2015年
その他、適宜授業で紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点(毎時間の理解を示すリアクションペーパー等)70%+最終レポート30%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
公立中学校教員として勤務した経験からのエピソード、映像などを使用して行った授業が分かりやすかったという学生からの意見を参考にし、引き続き分かりやすい授業改善に取り組む。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特になし
その他の重要事項Others
公立中学校特別支援学級教員の経験を活かし、特別支援教育に関わる今日的な課題についての授業を行う。