教職・資格(多摩)Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Tama)
自然地理学ⅠPhysical Geography I
山川 信之Nobuyuki YAMAKAWA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 教職・資格(多摩)Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Tama) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | K8007 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 木2/Thu.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 教職関係科目 |
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Outline (in English)
In this class, students will learn about the physical geography fields of junior high school and high school courses. Physical geography is a discipline that landform, climate, vegetation, and soil, which are various elements of the natural environment. In physical geography I, students learn about soils and vegetation zones, which are mostly related to climate and climate. In addition, we will look at weather disasters and acquire awareness of disaster prevention.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本授業では、中学校課程および高校課程で扱う自然地理学分野について学習する。自然地理学は、自然環境の諸要素である地形、気候、植生、土壌の成り立ちを明らかにする学問である。その中から自然地理学Ⅰでは、おもに気候と気候に関連した土壌および植生帯について学習する。また、気象災害にも目を向け、防災に対する意識を身に着ける。
到達目標Goal
以下の3点を到達目標とする。
①中学課程および高校課程の自然地理的分野の学習指導に対応できる知識と能力を身につける。
②気候の成り立ちと世界及び日本の気候環境に関する基本的な知識を身につける。
③自然地理学的立場から防災や減災についての理解を深める。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
教員による講義を中心とする。講義では学習資料とパワーポイントを使いながら毎回の講義内容の基礎知識や重要事項の整理を行う。学習資料は、学習支援システムの教材欄にアップする。毎回配布する学習資料はワークシートになっているのでフィードバックとして次回の学習資料にて解説と解答を行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:自然環境の捉え方
ガイダンスとしてさまざまな自然景観や自然現象を取り上げ、それがどのようにして成り立っているのかについて学習する。それにより自然環境は、一つの要素だけで成り立っているのではなく、様々な要素から成り立っていることを理解する。
2:気候の成り立ち
気温、降水量、風という気候要素に対し、緯度や隔海度、標高、海流、地形などの気候因子にどのような影響を及ぼすかについて学習する。それによりさまざまな気象現象や気候が生じることを理解する。
3:ケッペンの気候区分と気候区分の基本的な考え方
中高の教育課程で用いられるケッペンの気候区分について学習する。それによりケッペンの気候区分の基本的な考え方として気温と降水量に加え、植生帯も気候区分の重要な指標になる事ことを理解する。
4:熱帯・乾燥帯の気候
熱帯および乾燥帯に属するさまざまな気候について学習する。それにより熱帯および乾燥帯の気温、降水量の分布とそれを規定する要因およびそれぞれの気候環境下でみられる自然の特色について理解する。
5:温帯・亜寒帯・寒帯の気候
温帯、亜寒帯および寒帯に属するさまざまな気候について学習する。それにより温帯、亜寒帯および寒帯の気候区の気温、降水量の分布とそれを規定する要因やそれぞれの気候環境下でみられる自然の特色について理解する。
6:日本の気候と気候区分
日本の気候と気候区分について学習する。それにより日本の気候の全般的な特色や各気候区の特色および日本の気候に影響を与える気団や気象現象について理解する。
7:気象災害
日本における台風、雪崩、集中豪雨などの気象災害について学習する。また、異常気象や都市気候についても言及する。それにより気象災害がどのようなメカニズムで発生するのかについて理解する。
8:第四紀の気候変動
第四紀に起きた氷河期や小氷期、亜間氷期の気候変動でどのような環境が生じたのかについて学習する。それによって現在の自然環境が、気候変動を経て成り立っていることを理解する。
9:土壌の形成過程
土壌の生成過程について学習する。それにより土壌の生成には基盤岩の風化だけでなく、生物的および化学的変質を受けながら層位に分化した土壌層を形成することを理解する。また、成帯土壌の生成過程では、気候や植物の影響が大きいことを理解する。
10:熱帯・乾燥帯の土壌
熱帯および乾燥帯に分布する成帯土壌と成帯内性土壌(間帯土壌)について学習する。それにより熱帯および乾燥帯に分布するさまざまな土壌の性質と特徴について理解する。
11:温帯・亜寒帯・寒帯の土壌
温帯、亜寒帯および寒帯に分布する成帯土壌と成帯内性土壌(間帯土壌)について学習する。それにより温帯、亜寒帯および寒帯に分布するさまざまな土壌の性質と特徴について理解する。
12:日本の土壌
日本に分布する土壌とその特質について学習する。それにより日本の土壌分布は、複雑な地形と多様な気候環境および異なる性質の母材によって規定されていることを理解する。
13:日本の植生帯
日本の植生帯とその成り立ちについて学習する。それにより日本の植生帯は気候環境に対応した水平分布と標高によって成り立つ垂直分布があることを理解する。
14:試験・まとめと解説
前期のまとめと理解度の確認として試験を行う。また、試験後にはフィードバックとして解説を行う。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎回の授業で配布する学習資料の最後に復習のためのワークがあるので、それを完成させる。フィードバックとして次回に配布する学習資料に解答と解説を掲載する。予習については、各回の授業の終わりに指示する。復習と予習に要する時間は各2時間、計4時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は使用しない。教科書の代わりに毎回の授業で学習資料を配布し、学習資料に基づいて授業を行う。
参考書References
「環境気候学」 吉野正敏・福岡義隆編著,東京大学出版会。
「最新気象百科」 ドナルド・アーレン, 丸善。
「日本の気候景観」増補版 青山高義他編,古今書院。
「日本気候百科」 日下博幸・藤部文昭編,丸善出版。
「気象・防災情報の見方と使い方」 平井信行,第一法規。
「自然地理学概論」 高橋日出夫・小泉武栄編著,朝倉書店
「土壌地理学序説」 松井健,築地書館
成績評価の方法と基準Grading criteria
①平常点10%
毎回の授業で配布する学習資料がワークシートになっています。出席は毎回取りますが、ワークシートを完成させることが平常点となります。
②中間課題20%
8回目の講義あたりで、それまでの講義内容に基づいた中間課題を出します。
③試験70%
第14回目の授業ですべての授業内容を出題範囲とした試験を行います。試験終了後、フィードバックとして解答と解説を行います。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
授業内容に対する質問や要望がある場合は、出席票の裏面に書いてください。次回の授業の最初に回答します。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
機器等の準備は必要ありませんが、高校で使用した地図帳があれば持参してください。
その他の重要事項Others
授業内容の構成から、前期の自然地理学Ⅰを受講した者は、後期の自然地理学Ⅱを合わせて受講することが望ましい。また、授業の展開によっては多少の授業計画の変更があることを了解してください。