通信教育部(通信学習)School of Correspondence Education (Correspondence Learning)
ECN300TF(経済学 / Economics 300)社会経済思想史History of Socioeconomic Thought
教科担当責任者 / Instructor in charge of class:後藤 浩子Hiroko GOTO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部(通信学習)School of Correspondence Education (Correspondence Learning) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
担当者Instructor name | 伊藤 直樹、 後藤 浩子 |
科目種別Class Type | 通信学習(リポート・試験) |
履修学年Grade | 3~4 |
単位数Credit(s) | 4 |
備考(履修条件等)Notes | ※2022年4月より通教テキスト改訂 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 経済学部 経済学科 専門教育科目 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
The aim of this course is to help students acquire an understanding of the social theory in Europe. At the end of the course, participants are expected to explain the essential concepts of each era by own words.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
【学習の到達目標】Goal
古代から20世紀にまでおよぶヨーロッパを中心とした社会経済思想史について、各時代ごとの思想の特徴を理解し、一定程度自分の言葉で語ることができるようにすることにある。
【この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)】Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
古代から20世紀にまでおよぶヨーロッパを中心とした社会経済思想史について、各時代ごとの思想の特徴を理解し、一定程度自分の言葉で語ることができるようにすることにある。
【授業で使用する言語】Default language used in class
日本語 / Japanese
【科目の概要】Method(s)
社会経済思想史とは、社会について、あるいは国家について、ひとがどのように考えてきたかを、歴史的にたどるものである。私たちは「個」として生きている。だが、その「個」は、逃れようもなく社会のなかに生きている。だとすれば、その「個」が生きているところの「社会」は、どのようなものであろうか。思想家たちが、古代において、16,17世紀において、また19世紀において、それぞれに社会をとらえ、またあるべき社会の姿を提示しようとしてきた。そうした社会についての思想をとらえることが、本科目の課題である。ただし、その社会のあり方は、現在私たちがもっているイメージと、共通している点もあれば、そうでない点もある。「歴史」という目を持ってみれば、おのずとそうなる。社会経済思想「史」であるとは、社会経済についての思想を歴史的に見ることであり、現在の私たちの状況と、過去のそれとを見較べながら学ぶこともまた必要である。
【成績評価基準】Grading criteria
・リポート評価
ごく基本的なこととして、誤字脱字、文章の主部と述部とが乱れていないか、また段落のつけ方が適切であるかといった点には注意されたい。ときおり、口語調の文体で、そうした点に無頓着な文章を見かける。これらのことは、内容の理解と密接に関係していると思われるからである。
次に、課題についてよく考えることである。その課題がなにを要求しているかを、自分なりに見極めること。よく調べ、丁寧に論述されていても、課題に相応しくなければダメである。
また、学ぶ内容は、過去の思想である。したがって、けっして自分の思い込みでリポートを書くことはできないはずである。まずは、自分の思い込みを脇に置いて、通教テキストに沿って理解してゆくことが大切である。だから、「自分なりの理解」は重要であるが、それは、レポートをまとめるさいの、その「まとめ方」や、ときとして必要になるはずの自分の言葉での「要約」に現われてくる。評価のさいには、そこに注目する。自分なりの「意見」を加えてもよいが、それは、そうした「自分なりの理解」を踏まえてのものであるだろう。
・筆記試験
リポートでの課題と関連した内容を問う。思想内容を客観的に理解できているかどうかが、評価の基準となる。
【テキスト名および詳細】Textbooks
通教テキスト『社会思想史』第3版、濱田義文・加来彰俊・湯川桂一郎・牧野英二・星野勉・安孫子信・笠原賢介・酒井健、伊藤直樹、2022年
まずは、通教テキストを、精読してもらいたい。そのうえで、章末に掲載されている参考文献、あるいは入手可能な関連文献などにあたってもらいたい。
【学習指導、注意点等】Work to be done outside of class (preparation, etc.)
通信学習のリポートに添削・講評でフィードバックする。 リポートを書く際には、『自立学習の手引き』などを参照してもらいたい。
上述したが、まずは、通教テキストを精読して欲しい。テキストの精読を踏まえて課題を考え抜くことで、どのような内容と構成をもったリポートを書くべきかが、見えてくるはずである。その内容を決めてはじめて、参考文献にあたって欲しい。このような手順を踏んだかどうかは、リポートに如実に現われる。あえて言うと、この手順を逆にして作成されたリポート、つまり、課題をちらっと見て、関係ありそうな参考文献から抜き書きしただけのもの、そういうものは、書き手の理解がともなわない、ただ難しいだけのものになってしまっている。これでは、学びとは言えない。