通信教育部(通信学習)School of Correspondence Education (Correspondence Learning)
LIT200TC(文学 / Literature 200)日本文芸史ⅡHistory of Japanese Literary Arts II
教科担当責任者 / Instructor in charge of class:藤村 耕治Kouji FUJIMURA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部(通信学習)School of Correspondence Education (Correspondence Learning) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
担当者Instructor name | 山田 稔 |
科目種別Class Type | 通信学習(リポート・試験) |
履修学年Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 4 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 文学部 日本文学科 専門教育科目 |
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Outline (in English)
In this course, while taking a bird's-eye view of the entire history of modern Japanese literature, we will discuss the literary figures who represent the post-WWII literature with epoch-making meaning and the successors of the literary spirit. Explore the literary activity, its spirit, and the uniqueness of expression.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
【学習の到達目標】Goal
戦後以降の日本文芸史への認識を深め、その多様な特質について学ぶ。その上で、問題とされた作品によって、人・思想・時代・表現方法への理解を及ぼし、究極において、自らの一定の見解を打ち建てることを目標とする。
【この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)】Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
戦後以降の日本文芸史への認識を深め、その多様な特質について学ぶ。その上で、問題とされた作品によって、人・思想・時代・表現方法への理解を及ぼし、究極において、自らの一定の見解を打ち建てることを目標とする。
【授業で使用する言語】Default language used in class
日本語 / Japanese
【科目の概要】Method(s)
近現代の日本文芸史全体を俯瞰しつつ、その中で画期的意味を持った第二次世界大戦後の文学を代表する文学者と、その文学精神の継承者について、個々の文学的営為とその精神、表現の独自性を探り出す。戦後文学とは、政治と文学の関係についての鋭い問題意識、実存主義的傾向、在来の日本的リアリズムと私小説の揚棄、文学的視野の拡大などを指す。これを出発点として、無頼派、戦後派、第三の新人、それ以降の文学、という文芸史的流れを、それらを代表する、石川淳、埴谷雄高、武田泰淳、庄野潤三、大江健三郎、小田切秀雄など、テキストで論じられている作家・評論家たちを中心に、また、同派のその他の作家(太宰治、坂口安吾、大岡昇平、安部公房、島尾敏雄、安岡章太郎、遠藤周作など)についても参照し、その作品世界を通して個々の作家を理解し、文学史の流れについて考察する。
【成績評価基準】Grading criteria
設問の要求をきちんと満たしていること。この科目の通教テキストとそこで扱われている作品を読了し、それをふまえて論じられていること。問題となる作家や作品については、具体的に作品に即して論じられていること。最低一つは先行研究を読み、その上で自身の見解がそれとわかるように述べられていること。さらに、必要な参考文献には目をとおしていることがわかるように記述することが望ましい。
【テキスト名および詳細】Textbooks
通教テキスト『日本文芸史Ⅱ』第1版、立石 伯、2009年
※【申告制】テキスト
(※前・通教テキスト『日本文学特講2』)
【必読文献】
テキストで語られている作家の作品とそれぞれの派の代表的作品。特に石川淳(無頼派)、埴谷雄高・武田泰淳(戦後派)、庄野潤三(第三の新人)、大江健三郎(第三の新人以後)の諸作品、それ以外では、太宰治、坂口安吾、大岡昇平、安部公房、島尾敏雄、安岡章太郎、遠藤周作の諸作品
【参考文献】
『埴谷雄高文学論集』講談社文芸文庫他
江藤 淳『成熟と喪失』講談社文芸文庫他
大江健三郎『同時代としての戦後』講談社文芸文庫他
磯田光一『戦後史の空間』新潮文庫・新潮選書他
加藤典洋『敗戦後論』ちくま学芸文庫他
【学習指導、注意点等】Work to be done outside of class (preparation, etc.)
通信学習のリポートに添削・講評でフィードバックする。・戦後派、無頼派、第三の新人の文学的立場について理解すること。
・二作品以上について、十分に具体的な論述がなされていること。
・縦書きとし、関連する作品論、作家論(解説なども含む)に目を通し、それらをリポートの末尾に必ず参考文献として明記すること。
・引用と自説とは、はっきり区別すること。
・必読文献は読了しておくこと。参考文献は関係するところを中心に読み、文芸史的認識を深めておくこと。
・手書きでなく、印字原稿の場合は総字数を明記すること。
・分量不足とならないこと。