通信教育部(通信学習)School of Correspondence Education (Correspondence Learning)
HIS300TE(史学 / History 300)日本史特講(日本思想史)Lecture on Japanese History (Intellectual History in Japan)
教科担当責任者 / Instructor in charge of class:内藤 一成Kazunari NAITO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部(通信学習)School of Correspondence Education (Correspondence Learning) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
担当者Instructor name | 岡野 浩二 |
科目種別Class Type | 通信学習(リポート・試験) |
履修学年Grade | 3~4 |
単位数Credit(s) | 4 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 文学部 地理学科 専門教育科目 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
I overview the history of thought in Japan from ancient times to modern times.In particular, emphasize the following items.(1) The formation of ancient nations and the influence of outpatient thought.(2) Relationship between Shintoism, Buddhism and Confucianism in the Middle Ages and Early Modern Age.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
【学習の到達目標】Goal
日本の古代から近現代に至るまでの思想について、時代・カテゴリーを意識しながら学習し、「日本」がどのように自覚されてきたのか、その歴史をアジア・世界の中の「日本」という国際性を意識しながら説明できるようにする。
【この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)】Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
日本の古代から近現代に至るまでの思想について、時代・カテゴリーを意識しながら学習し、「日本」がどのように自覚されてきたのか、その歴史をアジア・世界の中の「日本」という国際性を意識しながら説明できるようにする。
【授業で使用する言語】Default language used in class
日本語 / Japanese
【科目の概要】Method(s)
指定市販教科書と巻末の年表を活用して、古代・中世・近世・近現代の思想の大きな流れと時代ごとの特色を理解する。リポートの第1回の設題では、日本の古代国家形成に強い影響を与えた外来思想(仏教・儒教・道教など)を理解し、その受容と日本における変容、特に「日本」国号や「天皇」号、記紀神話の成立などについて考察する。第2回の設題では、神道・仏教・儒教の関係に留意して中世以降の日本思想の展開を理解し、神道思想の形成など、「日本」がどう自覚されてきたかを考察する。さらに、近代における神仏分離から国家神道の形成、西洋思想の受容などについてもまとめて、それぞれの時代に外来思想がどのように受容され、「日本」についての思想がどのように展開したかを整理して、単位修得試験に臨む。
【成績評価基準】Grading criteria
・リポート評価
テキストだけでなく、参考書などをひろく読み、それぞれの課題に対する問題点を整理し、しっかりとした論点を持ってリポートを作成する。決して辞書的な項目ごとのまとめにしない。重要な文献は書名だけでなく内容を把握する。その上で内容・構成を考え、註や参考文献を明記した学術リポートとしての体裁を整えること。ワープロ使用の場合は字数を明記すること。
・単位修得試験
上記リポートと指定市販教科書のすべてを試験範囲として出題する。日本思想史の流れを理解し、古代・中世・近世・近現代という時代ごとの相違が論じられること。日本思想の形成に影響を与えた外来思想と、神道思想など「日本」を自覚したものを整理するだけでなく、両者の関係を歴史的に考察する。関連する書目・思想家が正しく認識されているか、日本思想の特色がまとめられているかも重要な評価の対象である。
【テキスト名および詳細】Textbooks
指定市販本『概説日本思想史』(増補版)ミネルヴァ書房、佐藤弘夫編、2020年、¥3,500+税
※初版(2005年)も使用可
知的文化財産としての日本思想に関する基礎知識を、歴史学・文学・仏教学・民俗学などの周辺領域にも細かに目配りしながら、正確にわかりやすく記述している。日本思想史の全体像をイメージしやすく設計され、Ⅰ「古代の思想」、Ⅱ「中世の思想」、Ⅲ「近世の思想」、Ⅳ「近現代の思想」それぞれの冒頭に付けられている概説では、思想史の大きな流れが把握でき、各章では、より専門的な視点から各時代の思想を詳しく考察できる。所々に挿入されているコラムでも、簡潔ながら重要な指摘がなされている。巻末の年表と索引は総復習に、参考文献は更に深く勉強するために役立つ。
【学習指導、注意点等】Work to be done outside of class (preparation, etc.)
通信学習のリポートに添削・講評でフィードバックする。 リポート作成には、テキストの「古代の思想」「中世の思想」「近世の思想」全体を良く読み、その中から重要なポイントに絞って歴史的変遷を考察すること。単位修得試験には、リポートに対するコメントを参照しながら復習し、さらに「近現代の思想」についても同様の勉強をして臨むこと。巻末(293~297頁)の参考文献や『日本思想史講座』全5巻(ぺりかん社)も参照すること。
試験は論述式である。段落を構成して、改行を施し、各段落の冒頭を1文字あけること。(1)段落が構成されていない、(2)改行の代わりに1行を空白にしている、(3)段落冒頭を1文字あけていない、そのような答案は減点の対象となる。