教職・資格(市ヶ谷)Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Ichigaya)
特別な教育的ニーズの理解と支援Support and Understanding for Special Educational Needs
伊藤 友彦
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 教職・資格(市ヶ谷)Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Ichigaya) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | C6048 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 火2/Tue.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | Y604 |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 教職科目 |
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Outline (in English)
【Course Outline】
We learn how to support and empower the educationally needy pupils and students such as the developmental and slight intellectual disabled, students with ethnic background, and with resourceless family through inclusive proposition.
【Learning Objectives】
The goal is to understand (or acquire):
・the characteristics of disabilities and mental and physical development of infants, children and students with special needs, in particular, basic knowledge about learning and living difficulties of various disabilities.
・the mental and physical development, psychological characteristics, and learning process of such child, and the philosophy and mechanism of system of special support education including inclusive education.
・the curriculum and support methods for infants, children and students who require special support through case studies of support methods, the position of class guidance and independence activities in the curriculum,
・the significance and methods of creating individual guidance plans and educational support plans.
・the significance of building a support system in collaboration with coordinators, related organizations, and families.
・infants, children and students who have no disabilities but have special educational needs. In particular, those who fall under this case due to problems such as their mother tongue and poverty, and how to deal with them, and the need for systematic measures.
【Learning activities outside of classroom】
Your study time will be more than four hours for a class. Before each class meeting, students will be expected to have read the relevant chapters from the text. After each meeting, they are required to submit short reports.
【Grading Criteria/Policy】
Grading will be decided based on short reports (50%) and term-end reports (50%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
発達障害や軽度知的障害をはじめとする様々な障害、外国籍や家庭養育基盤が弱いといったことなどにより特別の支援を必要としている幼児、児童、生徒が、通常の学級に在籍し、授業活動にも参加している実感を持ちながら、生きる力を身につけていくための、現状の把握、支援の方法を学ぶ。
到達目標Goal
特別な支援を必要とする幼児、児童及び生徒の障害の特性、心身の発達を理解する。特に、様々な障害の学習上および生活上の困難に関する基礎的な知識を身に着け、当該の子どもの心身の発達、心理的特性、学習の過程を理解し、インクルーシブ教育を含めた特別支援教育の制度の理念や仕組みを理解する。
特別な支援を必要とする幼児、児童及び生徒の教育課程及び支援の方法を理解する。特に、支援方法の具体例を理解し、通級指導と自立活動のカリキュラム上の位置づけを理解し、個別の指導計画や教育支援計画を作成する意義と方法を理解し、コーディネーターや関係機関、家庭と連携した支援体制の構築の意義を理解している。
障害はないが特別な教育的ニーズのある幼児、児童及び生徒の把握や支援を理解する。特に、母国語や貧困の問題等により本件に該当する子どもたちの学習上、生活上の困難とその対応方法を理解し、組織的な対応の必要性を理解する。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業形態は講義です。この授業では教科書を用います。各授業について小レポートを提出してもらいます。小レポートの課題や小レポートに対する教員のフィードバックは授業内または学習支援システムを通じて行います。新型コロナへの対応などにより授業の進め方などに変更がある場合は学習支援システムで連絡します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:オリエンテーション
授業の進め方や成績評価方法について説明する。近年の特別支援教育に関わる諸動向から、教育制度一般における特別支援の必要性を解説する。
第2回[対面/face to face]:特別な支援を必要とする子どもたち
特別な教育的ニーズついて、障害の定義や社会的な理解、教育制度の変遷との関係から解説する。
第3回[対面/face to face]:認知特性とはなにか
情報を入力し、理解し、記憶する認知特性の個人差を扱う。入力段階で制約がある視覚、聴覚障害の特性や支援についても解説する。
第4回[対面/face to face]:学習障害とその支援
学習障害の特性や困難、心身の発達について、事例をもとに解説する。学習面の支援について、ICTの活用を中心に紹介する。
第5回[対面/face to face]:AD/HD、ADDとその支援
AD/HDの特性や困難、心身の発達について、事例をもとに解説する。行動面の支援について、薬物療法と環境調整を紹介する。
第6回[対面/face to face]:自閉症スペクトラム障害とその支援
自閉症スペクトラム障害の特性や困難、心身の発達について、事例をもとに解説する。対人面の支援について、ソーシャルスキル教育やピアサポートを紹介する。
第7回[対面/face to face]:軽度知的障害とその支援
軽度知的障害の特性や困難、心身の発達について、事例をもとに解説する。学校生活の支援について、スモールステップ指導を中心に紹介する。知的障害特別支援学校の教育課程についても扱う。
第8回[対面/face to face]:肢体不自由・病弱な子どもとその支援
肢体不自由、病弱の特性や困難、心身の発達について、事例をもとに解説する。移動や心理面、人間関係の支援について紹介する。肢体不自由特別支援学校の教育課程の類型についても扱う。
第9回[対面/face to face]:家庭基盤の弱い子どもとその支援
貧困世帯や外国人児童生徒等の割合、学習や生活上の困難について、事例をもとに解説する。地域における学習支援やJapanese as a Second Language(JSL)カリキュラムを中心に紹介する。
第10回[対面/face to face]:多様性とインクルーシブ教育
インクルーシブ教育の理念をサラマンカ宣言に基づいて解説する。インクルーシブ教育を具現化するための「多様な学びの場」についても扱う。
第11回[対面/face to face]:個別の指導計画、教育支援計画
児童生徒の実態を把握し、支援計画を立案・実行・評価・改善する「個別の指導計画」「個別の教育支援計画」の意義と活用方法について解説する。
第12回[対面/face to face]:多様な関係・連携と支援
児童生徒を校内外で組織的に支援するための機関連携について解説する。具体的には、校内委員会や特別支援教育コーディネーターの役割、スクールソーシャルワーカーや医療、保健、福祉、労働機関との連携を扱う。
第13回[対面/face to face]:介護等体験の意義と留意点
介護等体験の導入経緯や意義を解説する。人権の尊重や配慮、健康・衛生管理、服装、所持品、基本的マナーについて、事例をもとに紹介する。
第14回[対面/face to face]:まとめ:特別支援教育の今後の展望
アクティブ・ラーニング、カリキュラム・マネジメント、通常学校と特別支援学校の「学びの連続性」という点から、特別支援教育の今後の動向と教職員に求められる資質、能力を展望する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備・復習時間は1回につき4時間を標準とします。準備学習として各授業テーマに対応する教科書の部分をあらかじめ読んでおいてください。授業後は各授業について小レポートを提出してもらいます。
テキスト(教科書)Textbooks
柘植雅義・渡部匡隆・二宮信一・納富恵子(2014)『はじめての特別支援教育-教職をめざす大学生のために-改訂版』有斐閣アルマ
参考書References
・中学校学習指導要領、高等学校学習指導要領(最新版 文部科学省)
・東京都日野市 公立小中学校全教師・教育委員会(2010)『通常学級での特別支援教育のスタンダード』東京書籍
・宮﨑 英憲(監修)(2017)『『特別支援教育の実践情報』PLUS 平成29年版 学習指導要領改訂のポイント 特別支援学校』明治図書出版
・岡 南(2010)『天才と発達障害』講談社
成績評価の方法と基準Grading criteria
各授業の小レポート(50%)と期末レポート(50%)に基づいて評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
ディスカッションの機会を増やし、板書を工夫します。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
小レポートの提出などで学習支援システムを用いますので、機器の準備(パソコンやスマートホンなど)が必要です。