教職・資格(市ヶ谷)Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Ichigaya)
道徳教育指導論Method of Moral Education
高原 史朗
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 教職・資格(市ヶ谷)Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Ichigaya) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | C6036 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 月3/Mon.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | Y703 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 教職科目 |
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Outline (in English)
This class aims to rethink the essence of moral education and further to get a perspective on the future of moral education. With the change of turning to a "special subject," fundamental questions such as“What is moral education? Is moral education possible? How should moral education be done?" are examined. In this class, the history, current state and issues of moral education are explored in order to articulate the future of moral education. On top of that, this class aims to acquire knowledge regarding how to design moral education lessens through getting to know excellent practices of moral education.
Students are able to understand the goals and contents of moral education at a school, moral education through whole school educational activities, and curriculum and instruction of moral education. Specifically students are able to ① grasp the current situation and issues of moral education, ② explain the essence of morality, ③ understand the history of moral education, ④ know the goals and main contents of moral education in the National Courses of Study, ⑤ design lesson plans of moral education, and ⑥ develop perspectives of how to improve lessons through the simulated lessons and their reflection.
Please be certain that your grading criteria measure your course goal(s). Indicate
percentages for participation and attitude (include attendance, you cannot evaluate this
separately), quizzes, tasks, reports, exams, etc., making sure they total 100%. Passing
scores are 60% and above.
Please state what preparation, review and assignments are required. For example, readings,
reports and exercises, etc. Please include the required study time outside of class
(ex: Preparation 2 hours, review 2 hours, a total of 4 hours.) However, general descriptions
are acceptable. For example, you could write that “Students are expected to complete weekly
reading assignments”. University guidelines suggest preparation and review may take about 4
hours a week for a two-credit course and around an hour a week for a one-credit course.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
授業の概要
本講義は道徳の本質を問い直し、そのうえで今後の道徳教育のあり方についての展望を与えることを目指すものである。道徳教育をめぐっては、道徳が「特別の教科」に変更されたことに伴い、そのあり方をめぐって議論が進められているが、そうした転換期にあって、「そもそも道徳とは何か?」「道徳教育は可能なのか?」「道徳教育はいかになされるべきか?」といった根本的な問いに向き合うことは不可欠であろう。本講義ではそうした原理的な問いに立ち返りつつ、今後の道徳教育のあり方を問うべく、道徳教育の歴史、現状、課題について概説する。そしてそのうえで優れた道徳教育の実践を紹介し、履修者自らが授業を構成していくための知識の修得を目指す。
到達目標Goal
道徳の意義や原理等に基づき、学校における道徳教育の目標や内容を理解する。
学校の教育活動全体を通じて行う道徳教育及びその要となる道徳科における指導計画や指導方法を理解する。
①道徳教育の現状と課題について把握する。
②道教育活動全体を通じて行う道徳教育について理解し、道徳の本質について考える。
③道徳教育の歴史について理解する。
④学習指導要領に示された道徳教育及び道徳科の目標及び主な内容を理解している。
⑤「道徳」の授業の組み立てについて考え、授業改善の視点を身につけている。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
基本的に講義形式で進めるが、授業の中で適宜グループワークやディスカッション、プレゼンテーションを行う。また、授業で提出されたリアクションペーパーからいくつか取り上げ、全体に対してフィードバックを行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:道徳教育を学ぶために
オリエンテーション この授業の進め方を体感し解説する
第2回[対面/face to face]:道徳教育の現状と課題-「道徳の教科化」とその学習評価
具体的な教材を元に「道徳の教科化」の課題を検討する
第3回[対面/face to face]:道徳教育の歴史
具体的な教材を元に、「道徳教育の歴史」を理解する
第4回[対面/face to face]:心の教育について—学習指導要領における「心の教育」
学習指導要領を踏まえ、心の教育について検討する。道教育活動全体を通じて行う道徳教育1
第5回[対面/face to face]:いのちの教育について—学習指導要領における「いのちの教育」
学指導要領を踏まえ、いのちの教育について検討する。道教育活動全体を通じて行う道徳教育2
第6回[対面/face to face]:人権教育について—学習指導要領における「人権教育」
学習指導要領を踏まえ、人権教育について検討する。道教育活動全体を通じて行う道徳教育3
第7回[対面/face to face]:道徳性の発達理論
道徳性の発達理論とそれへの批判を踏まえ、道徳性の発達について検討する。
第8回[対面/face to face]:モラルジレンマ型の道徳教育
モラルジレンマ型の授業の意義を踏まえ、モラルジレンマ資料を用いた実践について検討する。
第9回[対面/face to face]:「道徳」における指導案と導かれる実践を検討
指導案の意図、発問の仕方など、指導案と授業の関係を検討する。
第10回[対面/face to face]:悪の体験と子どもの発達
悪の体験から子どもの発達、教育の限界点について検討する。
第11回[対面/face to face]:情報モラルについて
情報モラルについて確認したうえで、情報モラル教育の事例について検討する。
第12回[対面/face to face]:シティズンシップ教育について
シティズンシップ教育としての道徳教育について検討する。
第13回[対面/face to face]:道徳授業の実践例の紹介とその検討
「道徳」の実践例を紹介し、実際に授業を行う前提で、それらについて検討する。
第14回[対面/face to face]:全体のふりかえりとまとめ・筆記試験
本講義のふりかえりとまとめを行う。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
テキストを読み進めてもらいます。中間レポートを提出して頂きます。進め方の詳細を講義中に説明します。各講義で1時間程度、それ以外にレポートにまとめる時間が必要となります。
テキスト(教科書)Textbooks
「中学生を担任するということ(ゆめのたねをあなたに 生徒指導・特別活動・道徳教育の現場)」高文研 2017 高原史朗著 1900円
参考書References
「15歳まだ道の途中」岩波ジュニア新書
「みんなで考える国語の授業」高文研
中学校学習指導要領、高等学校学習指導要領(最新版 文部科学省)
このほか、授業中に適宜紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
毎回の授業におけるコメントシート・中間レポート(50%)と14回目に行う達成度テスト(50%)の点数を合わせて総合的に評価する。詳細は講義で説明します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
グループワークの意味・今やっていることの意味を伝えることで、合意と納得をつくりながら講義を運営できること また、全体の前で挙手しての発言も進め方によっては可能なこと
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
テキストを早めにご準備ください
その他の重要事項Others
グループワークを行いますが、特にグループワークが得意である必要はありません。また講義には連続性がありますので、出席が重要です。