教職・資格(市ヶ谷)Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Ichigaya)
職業指導(仕事の場と学び)Study on Vocational Guidence (Training and Learning)
高橋 浩
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 教職・資格(市ヶ谷)Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Ichigaya) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | C6758 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 年間 |
曜日・時限Day/Period | 水5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 4 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 資格関係科目 |
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Outline (in English)
In this class, students learn theories and methods for career guidance that can cope with career turning points from school to work. Scenes of career guidance are not limited to just assisting vocational selection in transitioning from school to work. It is necessary to master support skills to overcome various life events and turning points encountered after becoming a worker, and development skills to lead to a better life career.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本授業では、学生から社会人における様々なキャリア上の転機に対応できるような職業指導(進路指導)のための諸理論および方法を学ぶ。職業指導の場面は単に学校から社会へ移行する際の職業選択の支援だけにとどまらない。社会人になってから遭遇する様々なライフイベントや転機を乗り越えるための支援や、より良い職業生活へと導く開発的支援を習得する必要がある。
到達目標Goal
職業指導(進路指導)に求められるキャリア理論・カウンセリング理論とその方法について理解し、自他の今後のキャリアに応用できる。
職業指導・進路指導に必要な基礎的なキャリア支援技法を習得し、他者に対する支援的な態度と言動を取れるようになる。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
対面事業で実施する。
職業指導(進路指導)は個人の人生に関わる分野である。職業を選択するプロセスや、働くことの意味・意義を理解した上で指導をする態度や知識・技法を身につける必要がある。そのために本授業では、一方的な講義に終始するのではなく、職業指導(進路指導)およびキャリアカウンセリングの諸理論・技法について実践場面を想定したテーマについて、グループワークやディスカッション、ロールプレイを行い、体験的に職業指導の実践力を習得していく。毎回、リアクションペーパーを提出してもらうが、次回の授業冒頭にてコメントや補足などのフィードバックを行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:職業指導・進路指導の歴史①(米国編)
米国において職業指導・進路指導がどのような歴史をたどって発展してきたのかについて理解する。
2:職業指導・進路指導の歴史②(日本編)
日本における職業指導・進路指導の発展の歴史と今日的課題および意義(学習指導要領を含む)について理解する。
3:職業選択としての職業指導・進路指導の理論①(マッチング理論)
人の特性と職業のマッチングの理論であるパーソンズおよびホランドの理論を理解し、その活用方法を学ぶ。
4:職業選択としての職業指導・進路指導の理論②(意思決定の理論)
ジェラットやヒルトンの理論をもとに、職業選択の合理性と不確実性について理解し、その活用方法を学ぶ。
5:職業選択としての職業指導・進路指導の理論③(学習と偶発性)
クルンボルツの理論をもとに、職業選択の学習による影響と偶発性について理解し、その活用方法を学ぶ。
6:職業選択としての職業指導・進路指導の理論④(転機への対処)
シュロスバーグの理論をもとに、転機への対処について理解し、その活用方法を学ぶ。
7:生涯発達としての職業指導・進路指導の理論①(発達段階とアイデンティティ)
エリクソンの心理-社会的発達理論をもとにライフステージ毎の発達課題やアイデンティティについて理解し、職業との関連について学ぶ。
8:生涯発達としての職業指導(進路指導)の理論②(キャリア・ステージ理論)
ギンズバーグやスーパー、レビンソンの理論をもとにキャリアの発達段階と発達課題について理解し、その活用方法を学ぶ。
9:意味形成としての職業指導・進路指導の理論①(働く意味の形成)
ハンセンやサビカスの理論をもとに、働く意味の形成とキャリア発達との関連について理解を深める。
10:意味形成としての職業指導・進路指導の理論②(関係性アプローチ)
ホールの関係性アプローチについて理解し、キャリア形成と人間関係の関連について学ぶ。
11:組織における職業指導・進路指導の理論①(人事制度)
企業・組織における人事制度、特に年功賃金制と成果主義(目標管理制度など)について理解する。
12:組織における職業指導・進路指導の理論②(キャリア・アンカー)
企業・組織におけるキャリア形成理論やキャリア・アンカーについて、シャインの理論の有効性と限界を理解し、活用方法について学ぶ。
13:学びの場としての職業
経験学習理論や組織学習理論について理解し、「学びの場」としての職業について理解する。
14:試験・まとめ
試験として理論の有効性と限界、活用方法について各自のまとめを発表し、ディスカッションと解説を行う。
15:キャリア支援の種類と機能
キャリアガイダンス、キャリアカウンセリング、キャリア教育のそれぞれの意味と機能について学ぶ。
16:キャリアカウンセリングの概要
キャリアカウンセリングとは何か、面談による支援・指導とは何かについて、ディスカッションを通じて学ぶ。
17:支援者としての自己理解と他者理解①(無意識と自己)
フロイト、ユング、バーンの理論にもとづいて無意識と抑圧など心の働きについて学ぶ。
18:支援者としての自己理解と他者理解②(認知理論)
ベックの認知療法やエリスの論理療法などの認知理論にもとづいて、認知変容・自己理解と問題解決について学ぶ。
19:支援者としての自己理解と他者理解③(学習理論)
3つの学習理論(古典的学習、オペラント学習、観察学習)にもとづいて、行動変容と問題解決の関係について学ぶ。
20:支援者としての自己理解と他者理解④(自己理論・来談者中心療法)
ロジャーズの自己理論(来談者中心療法)にもとづいて自己概念の働きと、自己一致/自己不一致について学ぶ。
21:アセスメントのしくみと解釈①(フォーマルアセスメント)
フォーマルアセスメントの考え方と実施方法、支援への適用方法について、グループワークを通じて体験的に学ぶ。
22:アセスメントのしくみと解釈②(インフォーマルアセスメント)
インフォーマルアセスメントの考え方と実施方法、支援への適用方法について、グループワークを通じて体験的に学ぶ。
23:職業指導の演習①(関係構築:態度と関わり技法)
面談初期の関係構築で必要となる基本的態度や関わり技法について、ロールプレイを通じて学ぶ。
24:職業指導の演習②(自己探索支援:質問技法)
面談中期の自己探索支援において用いられる質問技法の種類や効果、問いの立て方について、ロールプレイを通じて学ぶ。
25:職業指導の演習③(行動化支援:目標設定と計画・実行の支援)
面談後期の行動化支援で行われる目標設定とその計画・実行の支援について、解決志向アプローチに基づいた支援を学ぶ。
26:職業指導の演習④(支援の構造化:支援のプロセス)
複数の汎用的なカウンセリング・プロセス・モデルを学び、面談の組み立て方(構成)について、ロールプレイを通じて学ぶ。
27:総合的演習
これまで学んだ理論・技法を総合的に用いたロールプレイを行い、職業指導の導入部における望ましい支援方法を体験的に習得する。
28:試験とまとめ
試験として、面談場面を想定したロールプレイを行い、結果についてのフィードバックを行う。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
各理論・技法については、授業前にテキストおよび参考図書などで概要の把握と、疑問点や意見をまとめておき、授業当日のディスカッションに備えておくこと。
習得した支援技法については、それを日常生活の中で自他に応用するように努めること。
テキスト(教科書)Textbooks
『新時代のキャリアコンサルティング―キャリア理論・カウンセリング理論の現在と未来』労働政策研究・研修機構編(労働政策研究・研修機構)
参考書References
『進路指導・キャリア教育の理論と実践』吉田辰雄・篠翰著(日本文化科学社)
『新版 キャリアの心理学』渡辺三枝子編著(ナカニシヤ出版)
『カウンセリングの理論』國分康孝著(誠信書房)
『小学校学習指導要領』
『中学校学習指導要領』
成績評価の方法と基準Grading criteria
・職業指導(進路指導、キャリア)の理論のその方法の理解について:春学期末のレポート課題(50%)、授業への参加姿勢(50%)
・カウンセリング理論とその支援技法について:秋学期末の演習(50%)、授業への参加姿勢(50%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
実際の指導場面を踏まえたディスカッションとロールプレイをより多く行い実践力を強化する。