教職・資格(市ヶ谷)Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Ichigaya)
博物館資料保存論Museum Conservation Studies
清水 玲子
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 教職・資格(市ヶ谷)Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Ichigaya) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | C6757 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期 |
曜日・時限Day/Period | 金3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 資格関係科目 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
Students learn the basics of preservation of museum materials, which is necessary to obtain a curator's license. Museums are responsible for exhibition and preserving materials. In order to fulfill this contradictory role, the basic knowledge for the proper maintenance of deterioration and harmful factors, exhibition and preservation environment is acquired. In addition, since museums are responsible for the protection of local cultural properties, we would like to take a look at the preservation and utilization of cultural properties.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
学芸員資格を取得する際に必要な博物館における資料保存の基礎について学習する。資料を展示すると共に資料を保存(保全)する役割を、博物館は担っている。この相反する事柄を可能にする為に、資料に劣化や害を及ぼす要因、資料を展示及び保存する環境を適切に保つ為に土台となる知識を修得する。また、博物館は地域の文化財保護の担い手でもあることから、文化財の保存や活用等についても見ていきたい。
到達目標Goal
博物館における資料の展示及び収蔵の環境を科学的に捉え、資料を良好な状態で保存していくための知識を習得することを通して、博物館資料の保存に関する基礎的能力を養う。
到達目標としては、博物館における資料保存及び資料の置かれる環境に関して科学的に分析できる為の基礎学力を身に着けることを目指す。次に、資料劣化の原因を把握し、対策を構築できる応用能力を育む為に、自ら考えることの重要度を理解し実行できるようになる。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
・pptによる資料を提示しながら、実施する。
・その場での質問や意見を歓迎するが、できない場合は、リアクションペーパーに記載する。
・リアクションペーパーにおける質問は、内容に応じて、授業時、或いは、質問者に直接フィードバックを行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
講義:オリエンテーション
オンライン講義を履修する上の注意点や評価方法などの説明
講義:博物館資料とは何か・資料保存の意義
博物館が資料を蒐集し、保存することについて様々な角度からその意義について考える
講義:資料の梱包と輸送
資料の貸借等における調書の作成や輸送の手順及び保存上の留意点について
講義:保存の諸条件1
資料を保存する環境について、劣化要因として温度と湿度に関して
講義:保存の諸条件2
資料を展示する際の環境を中心に、劣化要因となる光、その他について
講義:文化財の保存と活用
文化財の保護から活用へ社会的な位置づけが大きく変わった中で、未来へ資料を受け継ぐ為の対策や課題を考えていく
講義:保存の諸条件3
資料における生物の被害と、総合的病害虫管理(IPM:Integrated Pest Management)について
講義:収蔵と展示1
博物館の収蔵と展示という、相反する環境下における資料保存について
講義:収蔵と展示2
博物館の収蔵と展示という、相反する環境下における資料保存について、資料の取扱いを中心に見ていく
講義:自然災害と資料保存
災害の多い日本において、資料を守るための対策と被災後の対応について
ワークショップ:地域資源の保全と博物館の役割
地域の文化財保護における博物館の役割と、博物館の在るべき姿をみんなで考える。
ワークショップ:博物館の役割とは何か
前回のワークショップのまとめと発表。
講義:エコミュージアムとコミュニティ
ワークショップの講評及び地域資源の保全の事例を見ていく。
講義:まとめ
これまでの講義のまとめ
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
・原則、授業後にリアクションペーパーを提出してもらうが、その他については、必要に応じて告知する。
・本授業の準備・復習時間は各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
テキストは設定していない。授業はパワーポイント投影しながら進める。必要があれば、資料を配布予定。
参考書References
『歴史を未来につなぐ : 「3・11からの歴史学」の射程』東京大学出版、2019年5月
金山喜昭『博物館と地方再生-市民・自治体・企業・地域との連携-』同成社、2017年3月
奥村弘・村井良介・木村修二『地域歴史遺産と現代社会 (地域づくりの基礎知識 1)』神戸大学出版会、2018年1月
吉田 正人『世界遺産を問い直す』山と渓谷社、2018年8月
*その他、必要に応じて授業内で告知する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
・講義終了後に、理解の程度を確認する為のリアクションペーパーを提出。
小課題50% 期末課題50% にて評価する。
*詳細は、第1回目の講義で説明する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
他の出席者との関係性が希薄になるという学生からの意見があったので、ワークショップを取り入れ、お互いに意見交換したり、共に何かを考える時間を設けながら進める予定である。