教職・資格(市ヶ谷)Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Ichigaya)
社会・公民科教育法Teaching Method of Civics and Social Studies
石出 法太
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 教職・資格(市ヶ谷)Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Ichigaya) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | C6089 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 年間 |
曜日・時限Day/Period | 木5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 4 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 教職科目 |
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Outline (in English)
This class aims to gain basic understanding of the history of social studies and civic education, the goals and contents in the National Courses of Study, and teaching materials research and learning methods. Also, based on this knowledge and skills, the class further discusses how to develop lesson plans and actually design them.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
社会・公民科教員として必要な指導上の知識や技能を習得する。現実の様々な課題について問題関心を持ち、自己学習に努め、様々な授業実践に学び、模擬授業を通して実践的な指導力の基礎を身につける。
到達目標Goal
教員として社会・公民科がもつ意義や役割を理解し、現代社会を分析できる能力を養い、現代社会の課題を様々な視点から教材として開発し、多様な生徒に柔軟に対応できる実践的な指導力を身につける。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
春学期には、社会・公民科の内容やあゆみを現代の課題や問題とむすびつけて学ぶ。秋学期には、実践的指導力の習得をめざし、受講生各自が学習指導案を作成し、模擬授業を実施し、その検討をおこなう。授業は発表、グループディスカッションやグループワークを取り入れ、視聴覚機材・情報機器等を介した能動的な学習となる。提出物・レポート・試験などは適宜授業で講評・解説を行う。状況により計画・授業形態の変更もありうる。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:ガイダンス―授業の進め方の確認
1年間の授業計画の提示・受講者の中高生時代の社会科・公民科体験のアンケート調査など。
2:戦前の社会科の歴史をたどる―教育勅語と修身
明治以降の近代化の中で学制から教育勅語の発布までを学ぶ。
3:戦前の社会科の歴史をたどる―大正期の教育と公民科の成立
明治から大正期までの教育をおさえ、国定教科書の果たした役割を考える。
4:戦前の社会科の歴史をたどる―皇国民の育成と国民科
戦争と靖国、国民学校などの教育を学ぶ。
5:植民地と教育―朝鮮・台湾・占領地での皇民化教育
大日本帝国の中における戦前の社会科の歴史をたどる。
6:敗戦と教育ー修身と公民科
敗戦が何をもたらしたのか、修身を総括し公民科の構想などを社会科前史として学ぶ。
7:日本国憲法と社会科の成立
社会科成立の経過、とくに憲法との関わり、学習指導要領の成立などを学ぶ。
8:社会科のあゆみー社会科の解体
戦後の社会の変化と学習指導要領の変遷から学ぶ。
9:現在の社会科ー社会科と公民科と地歴科
現学習指導要領の内容や課題について学ぶ。
10:公民科について
中学校社会科の公民、高等学校の公民科の成立とその内容を学ぶ。
11:社会科・公民科の授業実践研究①-中学
社会科における優れた実践事例について班別に調べて演習を行う。
12:社会科・公民科の授業実践研究②―高校
公民科における優れた実践事例について班別に調べて演習を行う。
13:学習指導案の作成について演習
指導計画・学習指導案の作成方法などについて演習を行う。夏季課題の説明。
14:春学期の授業のまとめ・確認試験を含む
春学期の授業について総括する。いくつかのテーマについて試験を授業時間内に作成する。
15:秋学期の授業予定の確認・夏季課題の学習指導案の講評・検討
夏季課題の学習指導案を取り上げ、具体的に改善点を示し受講生と共に検討する。
16:模擬授業に向けての実践授業研究
社会・公民科の一つの授業実践をとりあげて検討する。
17:学習指導案の検討・模擬授業の予備知識および授業準備の確認
学習指導案作成上の留意点を確認する。模擬授業に関する全体的な課題について説明する。
18:模擬授業の準備のための演習
前回の学習成果をふまえ、模擬授業実施上の留意点を全体で確認し、班ごとに模擬授業の準備を行う。
19:模擬授業①―社会科
人権と日本国憲法について各班ごとに代表者が模擬授業を行い、全体で参観・講評し感想をレポートにして提出する。
20:模擬授業②―社会科
人権と共生社会について各班ごとに代表者が模擬授業を行い、全体で参観・講評し感想をレポートにして提出する。
21:模擬授業③―社会科
現代の民主政治について各班ごとに代表者が模擬授業を行い、全体で参観・講評し感想をレポートにして提出する。
22:模擬授業④―公民科
消費生活と経済について各班ごとに代表者が模擬授業を行い、全体で参観・講評し感想をレポートにして提出する。
23:模擬授業⑤―公民科
資源・エネルギー問題について各班ごとに代表者が模擬授業を行い、全体で参観・講評し感想をレポートにして提出する。
24:模擬授業⑥―公民科
戦争と平和の問題について各班ごとに代表者が模擬授業を行い、全体で参観・講評し感想をレポートにして提出する。
25:模擬授業に関するまとめの演習①―社会科
各班の模擬授業について中学社会科という視点から総括的に講評し、さらに改善点を指摘して全体で共有する。
26:模擬授業に関するまとめの演習②―公民科
各班の模擬授業について高校公民科としう視点から総括的に講評し、さらに改善点を指摘して全体で共有する。
27:社会科・公民科の授業の方法-多極化する国際関係と多様なナショナリズムをどうとらえるか
公民科の教材として、現代の国際関係論・ナショナリズム論の基本を学ぶ。
28:秋学期の授業のまとめ・レポート試験の実施
秋学期の授業について総括する。いくつかのテーマについての試験を授業時間内に作成する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
①予習や復習の方法は授業時に適宜指示する。特に授業に関わる配布されたプリント、教科書、中学校・高等学校『学習指導要領』については、該当部分を必ず予習してくること。
②各自が選んだ授業テーマに即して、夏季休業中を活用して学習指導案を作成し、秋学期最初の授業時に提出すること。※これは必須である。
③毎回の授業でとりあげられる時事問題に備えて常に新聞を読むこと。
④本授業の準備・復習時間は各2時間、計4時間を基準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
中学校公民教科書『新編新しい社会 公民』東京書籍
参考書References
授業時に適宜指示する。
「学習指導要領」(文部科学省)
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業への参加姿勢(10%)、授業時の感想・レポート・学習指導案(30%)、二回の試験(60%)をもとに総合的に勘案してして評価する。授業形態により変更もありうる。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
現代的な視点を持った実践的な役に立つ授業を工夫する。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特になし。
その他の重要事項Others
広い視野や異なる視点から学ぶことを考えると、この「社会・公民科教育法」を履修した場合には、他の担当者の「社会・地歴科教育法」の履修が望ましい。
授業計画は受講者の人数や問題意識などを勘案して適宜変更することがある。