イノベーション・マネジメント研究科Business School of Innovation Management
MAN530F2(経営学 / Management 500)クラウドコンピューティングCloud computing
五月女 健治Kenji SAOTOME
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | イノベーション・マネジメント研究科Business School of Innovation Management |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | W3004 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期前半/Fall(1st half) |
曜日・時限Day/Period | 金6/Fri.6,金7/Fri.7 |
科目種別Class Type | 専門講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 1・2 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 経営情報修士科目 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
カテゴリーCategory |
専門科目 経営情報修士科目 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
The use of cloud computing is rapidly expanding. Cloud computing has made it possible to use it in various business scenes. Especially, the services of cloud computing are being used without acquiring the difficult skills of IT, and the era when we use IT directly is approaching. On the other hand, it is a fact that there are some problems. However, such information on light and shadows is already well-known. The purpose of this class is to experience the cloud computing, understand advantages and problems, and acquire knowledge that enables practical judgment when necessary. This lecture is for Small to Medium Business.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
クラウドコンピューティングの利用が急速に広がっている。クラウドコンピューティングによって、選択肢が広がって、さまざまなビジネスシーンでの活用が可能となっている。特に、ITの難しいスキルを取得することなくサービスの利用ができつつあり、我々が直接ITを利用する時代が近づいている。一方で、いくつかの問題があることも事実である。ただ、このような光と影についての情報はあふれていて、すでに周知のことである。この授業では、実際にクラウドを体験して、利点・問題点の理解を深めて、必要となったときに実践的な判断を可能とする知識を習得することが目的である。対象は、中小企業を想定する。
到達目標Goal
クラウドで提供されるサービスは、主にSaaS、PaaS、IaaSに分類される。この授業では、SaaSとPaaSの著名なサービスを体験する。また、クラウドと社内のコンピュータ環境を連携する演習も実施して、クラウドサービスの理解を深める。
(SaaS:Software as a Service、アプリケーション機能を提供するサービス)
(PaaS:Platform as a Service、アプリケーション開発環境を提供するサービス)
(IaaS:Infrastructure as a Service、ハードウェア環境を提供するサービス)
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
イノベーション・マネジメント研究科のディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
クラウドサービスで最も利用されているオンラインストレージ(Dropbox、OneDrive、Googleドライブ)を取り上げ、Zoomオンライン会議での活用方法の演習を行う。
PaaSとして、プログラミングレスのアプリケーション作成環境であるサイボウズ社のKintoneを取り上げ、それを利用したアプリケーション作成の演習を行う。また、作成したアプリケーションで生成されたデータの活用方法として、データ分析の演習を行う。
SaaSとして、プラットフォームビジネス(マッチング、シェアーリングエコノミなど)を構築できるクラウドサービスを取り上げ、そのサービスのアカウント作成や運用・利用を体験する。
ただし、提供者側の状況によっては、利用するサービスの変更があり得る。
各回の提出課題に対して改善点がある場合は、個々にフィードバックを行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:講義概要
クラウドコンピューティングの種類・技術の現状や利点・問題点などについて、講義する。
第2回[オンライン/online]:オンラインストレージ演習-1
オンラインストレージ演習の準備を行う。
第3回[オンライン/online]:オンラインストレージ演習-2 講義
オンラインストレージとZoomオンライン会議での活用方法を講義する。
第4回[オンライン/online]:オンラインストレージ演習-2 演習
オンラインストレージとZoomオンライン会議での活用方法を演習する。
第5回[オンライン/online]:PaaS演習-1 講義
Kintoneの利用準備と簡単なアプリ作成の方法を講義する。
第6回[オンライン/online]:PaaS演習-1 演習
Kintoneの利用準備を行い、簡単なアプリを作成する。
第7回[オンライン/online]:PaaS演習-2 講義
Kintoneによる、アプリ(請求書)の作成方法を講義する。
第8回[オンライン/online]:PaaS演習-2 演習
Kintoneで、アプリ(請求書)を作成する。
第9回[オンライン/online]:データ活用 講義
Kintoneで生成したデータを利用して、データ分析を行う方法を講義する。
第10回[オンライン/online]:データ活用 演習
Kintoneで生成したデータを利用してデータ分析を行う。データ分析で利用するツールは、Power BI Desktop(データ分析・可視化アプリ)を利用する。
第11回[オンライン/online]:SaaS演習 講義
プラットフォームビジネスについて講義する。
第12回[オンライン/online]:SaaS演習 演習
プラットフォームビジネスを構築するクラウドサービスのアカウントを取得し、運用・利用する演習を行う。
第13回[オンライン/online]:活用事例
ゲスト講師による活用事例紹介を行う。
第14回[オンライン/online]:総括
学習内容の振返りを行う。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎回の授業は、前回の授業の内容を利用してさらに発展させる方式を採るので、次回までに、当日実施したテキストの該当箇所の復習を必要とする。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
配布する。
参考書References
・はじめてのKintoneガイドブック(無償配布) :
https://kintone.cybozu.com/jp/2014/images/support/index/welcometokintone.pdf
成績評価の方法と基準Grading criteria
各回の課題演習(40%)、期末レポート(60%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
データ分析など、クラウドの活用方法を充実させる。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
自身のPCを各自準備する。Power BI DesktopのみWindowsPCが必要である。イノベーション・マネジメント研究科管理の演習室で授業行う場合は、演習室PCも利用可能である。上述の条件を満たすPCを持たない場合で、演習室以外の環境で使用するときは、大学の貸与PCを利用することを検討すること。
その他の重要事項Others
必要な前提知識として、基本的なExcelの操作ができる程度の知識を有すること。
オフィスアワーは、水曜6限とする。この日時の都合が悪い学生については、個別に調整する。
大手電機メーカーにおいて28年間勤務し、一貫してITシステムの開発・研究に従事。当該授業のテーマとして、ITの総合的な観点で授業を実施する。