イノベーション・マネジメント研究科Business School of Innovation Management
MAN510F2(経営学 / Management 500)生産マネジメントProduction Management
藤川 裕晃Hiroaki FUJIKAWA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | イノベーション・マネジメント研究科Business School of Innovation Management |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | W0106 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 土1/Sat.1,土2/Sat.2 |
科目種別Class Type | 専門講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 1・2 |
単位数Credit(s) | 4 |
備考(履修条件等)Notes | 共通選択科目、MBA特別必修 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
カテゴリーCategory |
専門科目 共通選択科目 |
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Outline (in English)
Production management is a knowledge and technology system for systematically performing the management activities required for efficiently implementing production operations that produce the most important added value for the manufacturing industry. Because the operation of the manufacturing industry covers a wide range, we overview the entire management task and learn management work of individual operations. Furthermore, it deepens for each production method such as line production system, cell production system and Toyota production system etc. In the first half of the Spring semester of this class, we outline the structure of the company, the structure of manufacturing, the system of production management, the management system, etc. centered on production strategy, and outline the procurement, sales, quality control, cost management, delivery date management, facility layout and management , Human resources management, etc. In the latter half of the spring semester, we focus on individual production methods and learn in detail about the method unique to this method. Furthermore, in order to understand the structure of the problem and the path of solution to be generated in the production required as a consultant, exercise the comprehensive case at the end of the last half.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
生産マネジメントは、製造業にとって最も重要な付加価値を産み出す生産活動を効率的に実施するために必要とされる管理活動をシステマチックに行うための知識、技術の体系である。製造業のオペレーションは広い範囲に及ぶので、管理業務全体を概観して、個々の業務の管理業務を学ぶ。更に、生産方式毎に深めていく。本授業の春学期前半においては、生産戦略を中心として会社の仕組み、ものづくりの仕組み、生産マネジメントの体系、管理の仕組みなどについて概観し、調達、販売、品質管理、原価管理、納期管理、設備管理、人材資源管理、などを学ぶ。春学期後半では個々の生産方式に着目して当該生産方式独自の手法について詳細に学ぶ。更に、コンサルタントとして求められる生産に於いて発生する問題の構造を理解するために、前・後半の最後に総合事例の演習をする。本講義は基本的には大企業の内容を扱うが、中堅企業や中小企業でも対象となる内容も含まれている。
到達目標Goal
①生産マネジメントに関する知識や考え方を得て問題点を理解できる。
②具体的な生産マネジメントの課題に対して知識やスキルを使って課題を解決できる。
③演習や事例研究を通して生産マネジメントの問題構造を理解し生産マネジメントの各種技法を活用することができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
イノベーション・マネジメント研究科のディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義は座学中心に進める。前半では生産マネジメントを製造業の仕事という観点から広く捉えて、生産マネジメントを巡る戦略構築、市場戦略から物流計画までの全体の経営活動に関する環境、知識、理論、手法を講義で概説する。後半の講義では、生産マネジメントを狭く捉えて需要予測、工場レイアウトなどの固有技術を学び、更にライン生産、ロット生産、セル生産方式などの生産方式毎に管理の重点と問題解決の手法を学ぶ。講義内容の理解を深めるために、各週の講義の最後に個人演習とグループ演習を行う。
また、前半・後半の夫々最後の1回は、それまでの内容をまとめる総合的な事例に基づく演習を行う。講義内で製造業での経験豊富な外部講師を招聘して生産現場改善について講演をして貰う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第01回[対面/face to face]:生産マネジメントの概念
オリエンテーション、生産マネジメントの概念、日本の製造業の現状と未来
第02回[対面/face to face]:製造業を巡る経営環境及び課題
製造業の経営環境、製造業の戦略事例
第03回[対面/face to face]:生産戦略
生産戦略とは、生産方式、立地戦略
第04回[対面/face to face]:モチベーションの管理
生産管理の歴史、モチベーション管理、作業研究
第05回[対面/face to face]:調達と外注
戦略的購買、内外作区分、外注
第06回[対面/face to face]:市場戦略と販売
マーケティング戦略、製品戦略、ブランド戦略
第07回[対面/face to face]:生産情報システム
製造業における情報戦略、SIS、ERP
第08回[対面/face to face]:生産設備と信頼性
設備管理とは、信頼性管理、保全計画、設備投資
第09回[対面/face to face]:品質管理
品質管理とは、品質経営、品質管理手法、国際標準と品質戦略
第10回[対面/face to face]:原価管理
原価の種類と分類、原価管理、原価計算、原価企画、ABC、損益分岐点分析
第11回[対面/face to face]:納期管理
納期管理と生産計画、納期の改善、在庫の削減
第12回[対面/face to face]:環境問題と生産管理
環境問題、CО2削減、3R、静脈物流、環境会計
第13回[対面/face to face]:サプライチェーンマネジメント
SCМの概念、SCМによる経営戦略の実現、SCМのオペレーション、SCОR
第14回[対面/face to face]:業種別生産マネジメントと演習
業種別生産マネジメントの重点、製造業の今後展開、中小製造企業における生産システム改善事例演習(1)
第15回[対面/face to face]:需要予測
生産マネジメントにおける需要予測、需要変動パターン、需要予測方法、需要予測の実際
第16回[対面/face to face]:工程分析
工程分析、ラインバランス分析、稼働分析
第17回[対面/face to face]:工程設計
時間研究、動作研究、標準時間、作業設計
第18回[対面/face to face]:生産計画
生産計画、МRP、生産統制
第19回[対面/face to face]:在庫管理
在庫の種類と意義、経済的発注量、定量発注方式、定期発注方式、在庫削減
第20回[対面/face to face]:トヨタ生産方式
トヨタ生産方式とは、カンバン枚数、ĪМVプロジェクト
第21回[対面/face to face]:製造管理システム
ビジネスシステム層、工場システム層、工程制御層
第22回[対面/face to face]:運搬管理
物流の重要性、運搬分析、物流改善とその事例
第23回[対面/face to face]:工場レイアウト
工場計画、DI分析、SLP
第24回[対面/face to face]:ライン生産方式
ライン生産方式とは、ライン生産方式の設計、ラインバランシング
第25回[対面/face to face]:ロット生産方式
ロット生産方式とは、ロットサイズ設計、段取り替え時間の短縮、バッチ生産
第26回[対面/face to face]:個別生産方式
個別生産方式とは、フローショップスケジューリング、ジョブショップスケジューリング、受注選択
第27回[対面/face to face]:セル生産方式
セル生産生産とは、セルフォーメーション、屋台方式
第28回[対面/face to face]:生産システム改善と演習
生産システムの改善着眼点、次世代生産システム、中小製造企業における生産システム改善事例演習(2)
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
準備学習
教科書の当該授業に関する部分を読んで、準備学習をしておく。
復習・宿題等
教科書や演習を中心に不明な点を復習する。それでも不明な点については、文献調査を行うまたは講師に質問する。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書:
①大場允晶・藤川裕晃著「生産マネジメント概論・戦略編」、文眞堂、2010年
②大場允晶・藤川裕晃著「生産マネジメント概論・技術編」、文眞堂、2009年
基本的に、第01回~14回は①を、第15回~28回は②を教科書とする。
参考書References
村松林太郎著「新版 生産管理の基礎」、国元書房、1970年
黒田充、中根甚一郎、圓川隆夫、田部勉著「生産管理」、朝倉書店、1989年
藤本隆宏著「生産マネジメントⅠ・Ⅱ」、日本経済新聞社、2001年
山本孝、井上秀次郎著「生産マネジメント」、世界思想社、2007年
藤川裕晃著「マネジメントの基礎」、創成社、2013年
成績評価の方法と基準Grading criteria
座学の場合は、学んだ内容について講義内で個人演習とグループ演習を行う。評価は提出された演習に対して行う。従って、学生は毎回演習を提出してから退出すること。
オンライン講義の場合には、演習問題を学習支援システムにアップするので、そのファイルに解答を記入(入力)して学習支援システムへアップすること。
尚、演習の提出回数が全体の60%(18回)に満たない場合には、評価の対象としない。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
毎回の講義冒頭で前回出た諸々の質問へ返答する。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
学生は、教科書の該当範囲のページに目を通しておくこと。また、普段から新聞、ビジネス雑誌などを読んでおくこと。
その他の重要事項Others
質問・相談がある場合には、
1. 講義内容に関する質問は、個人演習のシートの最後に質問欄を設けるのでそこで質問をしてください。質問欄に記載された質問は、次回の講義でお答え致します。
2.それ以外の場合には、メールで講師に、質問・相談内容(日時、質問事項など)などを伝えてください。
3.実務経験者の外部講師を招聘する予定です。
4.教員は、①情報システム構築、②工場計画・設計・施工、③製造業コンサルティングの実務経験があり、それぞれの講義内容で理論と現実の関係を論及します。