スポーツ健康学研究科Graduate School of Sports and Health Studies
OTR600I1(その他 / Others 600)スポーツ健康学演習ⅣSeminar in Sports and Health Studies Ⅳ
伊藤 真紀Maki ITOH
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | スポーツ健康学研究科Graduate School of Sports and Health Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | S9313 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 集中・その他/intensive・other courses |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | 多多他-その他 |
配当年次Grade | 2 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
修士課程授業科目/Master's Course 研究指導/Research courses |
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Outline (in English)
(Learning objectives)
The purposes of this course are to (1) develop skills to present the results of a research study and (2) write a master’s thesis that is worthy of being considered as a scientific paper in the field of sport management.
(Learning activities outside of classroom)
Before each class, students are expected to analyze data and write the result and discussion sections.
(Grading criteria) Grading will be decided based on the quality of writing on the master’s thesis the quality of writing on the master’s thesis on research setting (20%), measurement (20%), data collection, sample characteristics (20%), and reliability and validity assessments (20%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本講義では、各自の研究テーマのもと修士課程で培った総合的な研究遂行能力の集大成として修士論文を書き上げることを目的とする。また、研究に取り組んだ成果を発信する能力を身に付け、修士論文発表会に臨むことを目的とする。
到達目標Goal
履修者は本演習を通じて以下の目標に到達する:
1.分析結果を考察するとともに、仮説の検証が示す意味を客観的に解釈し、そこから引き出した知見(学術的貢献、実践的提案、研究の限界、今後の展望)について記述する。
2.実施した研究では明らかにできなかった点や研究方法における問題点を記述するとともに、今後の研究が取り組むべき研究課題や改善点についても言及する。
3.指導教員や他者からの助言に従って修士論文に修正を加え、指摘された問題点を適切に改善できる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP3」「DP4」「DP5」「DP7」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
本演習では修士論文の結果の考察、本文の執筆、全体的な推敲を行う。各授業では、履修者が研究の進捗状況について発表し、指導教員との討議を通して修士論文の内容を精査する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:オリエンテーション・研究内容の確認
修士論文が論理的な構成のもとで作成が進んでいるか確認する。
2[対面/face to face]:結果(質的データ分析)
質的分析(グラウンデッド・セオリー・アプローチ)を用いて収集したデータを整理し、コード化、カテゴリー化を行う。分析結果を、図表を用いて示す。
3[対面/face to face]:結果(記述統計、心理的尺度、因子間相関)
標本の基本属性の集計に加え、心理的尺度の因子分析を行って合成信頼性、平均分散抽出、因子間相関を報告し、これらの結果を確定させる。
4[対面/face to face]:考察(心理的尺度)
心理的尺度の因子分析の結果を先行研究、研究環境、サンプル特性、データ収集方法などと照らし合わせながら考察し、学術的貢献について論じる。
5[対面/face to face]:考察(要因間の関係性)
要因間の関係性に関する仮説検証の結果を考察し、修士論文が果たす学術的貢献についても論じる。
6[対面/face to face]:考察(棄却された仮説)
仮説と一致しない結果や予期せぬ結果ついて、何故そのようなことになったのか慎重に考察する。
7[対面/face to face]:考察(実践的貢献)
研究結果を基に、修士論文がスポーツマネジメントの現場に対して果たす実践的貢献について説明する。
8[対面/face to face]:考察(研究の限界と今後の展望)
各自の修士論文の作成において生じた制約、方法上の限界、バイアス、弱点などについて記述するとともに、それらを踏まえ今後の展望を紹介する。
9[対面/face to face]:結論
目的と結果を照らし合わせ、どの程度目的が達成されたかを説明するともに、結論として重要な発見を特定し、記述する。
10[対面/face to face]:引用文献、巻末資料
引用文献と巻末資料を整え、修士論文を書き上げる。
11[対面/face to face]:全体を通しての推敲
序論、先行研究、概念的枠組みと仮説、方法、結果、考察、結論の7章から成る修士論文を読み返し、内容を精査する。
12[対面/face to face]:他者評価に基づく修正
指導教員や副指導教員をはじめとした専門家から問題点を指摘してもらい、内容を適切に修正する。
13[対面/face to face]:論文審査への対応方法(プレゼンテーション)
各自の修士論文の論旨(目的、重要性、主な結果、学術的貢献)が明確に伝わる研究報告とするためのプレゼンテーション資料を作成し、実際に発表する。
14[対面/face to face]:論文審査への対応方法(原稿の修正)
各自の修士論文に対して与えられる指摘や批判を想定するとともに、それらへの適切な対応方法について十分に理解し、実際の対応に役立てる。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
2年次後期には分析に必要なすべてのデータが揃います。各自が修士論文の作成を進め、序論から結論までの論理性を再度確認し、必要に応じて修正してください。本授業の準備学習・復習時間は各 2 時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
特になし(毎回資料を配布する)
参考書References
各学生の研究テーマに関連する先行研究や学術図書
成績評価の方法と基準Grading criteria
結果(分析):10点
結果(仮説検証):10点
考察(学術的貢献):10点
考察(予期せぬ結果):10点
考察(実践的貢献):10点
考察(研究の限界と今後の展望):10点
結論(目的の達成度):10点
文章力:10点
書式、体裁、参考文献、巻末資料:10点
全体を通しての完成度:10点
合計:100点
【評価基準】
それぞれの観点を以下の基準に従って評価する:
10点:これまでに学習してきた内容を踏まえて執筆するとともに、他者からの指摘を適切に修正へとつなげ、内容に独創性と論理性が十分にあり、修士論文として優れた水準に達している。
8点:これまでに学習してきた内容を踏まえて執筆するとともに、他者から指摘を適切に修正へとつなげ、内容に独創性と論理性がある。
6点:これまでに学習してきた内容を踏まえて執筆するとともに、他者から指摘を適切に修正へとつなげ、内容に独創性がある。
4点:これまでに学習してきた内容を踏まえて執筆するとともに、他者から指摘を適切に修正へとつなげている。
2点:これまでに学習してきた内容を踏まえて執筆している。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
毎回の講義の際に、本文執筆の進捗状況と次回の講義課題を確認します。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
修士論文を執筆するためのパソコン、マイクロソフト・オフィス(ワード、エクセル、パワーポイント)
その他の重要事項Others
本演習では修士論文を完成し、提出します。初稿の完成は11月30日とし、12月1日から副指導教員による初稿の添削を受けてもらいます。