スポーツ健康学研究科Graduate School of Sports and Health Studies
ECN500I1(経済学 / Economics 500)スポーツ健康政策学特論Advanced Lectures in Sports and Health Policies
海老島 均Hitoshi EBISHIMA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | スポーツ健康学研究科Graduate School of Sports and Health Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | S7030 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 月4/Mon.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | 健205 |
配当年次Grade | 1~2 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
修士課程授業科目/Master's Course 展開科目(スポーツマネジメント科目群)/Advanced courses(sport management program) |
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Outline (in English)
(Outline and objectives)
The sport policy which promotes elite sport environment towards Olympic Games or the other international competitions and the sport policy which enhances health of ordinal people through sporting activities coexists in different ways dependent on the given countries` policies. These policies can be separated or be integrated. Is it possible to create the continuity? We discuss this issue with the related data and documents about various countries and various levels of sporting fields and daily lives.
(Work to be done outside of class)
Students are expected to complete the reading assignments before the next class. The reading assignments or references are introduced during classes.
(Grading criteria)
Grading will be decided based on in-class contribution (60%)and the term end exam (40%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
オリンピックに代表されるエリートスポーツを推進させる政策,また一般市民を対象としたスポーツによる健康政策,一見異なるレベルにおけるスポーツ関連政策に,いかに連続性を見いだしていくのか? 諸外国の実情および我が国の国家レベルまたは地方自治体レベルでの取り組みを踏まえながら議論を進めていく。受講生が,スポーツや健康をめぐる最新の動向,また各受講生の研究テーマを政策に関連づけることができることを目的とする。
到達目標Goal
エリートスポーツ・競技スポーツ環境整備政策の特徴,健康政策の特徴を把握し,目指すべき方向性に向けての政策立案,選択をできるようにする。また両者の連続性,共存性に関する知識を深める。
国内外のスポーツ健康政策の現状を理解し,その比較検討から,我が国の将来に向けてのスポーツ健康政策に関する戦略を受講生個々が提案できるようになる。
By the end of this course, students should be able to do the followings.
-to understand the characteristics of elite sport, competitive sport, community sport and sport for health
-to create the policy to promote different type of sport in order to meet various needs from the public
-to acquire the profound knowledge of the pathway from the community sport to the elite level.
-to be able to plan the strategy for the future development of sport and health promotion in our country.
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP5」「DP6」「DP7」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
海外のスポーツ健康政策に関する調査事例を紹介するとともに,インターネット等を通して受講生個々が調査分析する機会を持つ。また我が国のスポーツ健康政策に関してはフィールドワークを行う機会を提供し,それぞれの調査結果をもとに議論を重ねる。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1回[対面/face to face]:イントロダクション:スポーツ健康政策の社会的背景
世界におけるスポーツ健康政策の現状と課題に関して紹介していく。講義の流れに関しても解説する。
2回[対面/face to face]:我が国のスポーツ健康政策の経緯
我が国のスポーツ健康政策がどのような変遷を経てきたか,その歴史に関して理解を深める。
3回[対面/face to face]:我が国のスポーツ政策の現状と課題
スポーツ振興基本計画,スポーツ立国戦略,スポーツ基本法によって発展したこと,また課題について考える。
4回[対面/face to face]:諸外国のスポーツ政策の分析①(イギリス,アイルランド)
我が国と同様に学校スポーツが盛んな両国のスポーツ政策戦略を学ぶ。
5回[対面/face to face]:諸外国のスポーツ政策分析②(ドイツ,オランダ,フランス)
地域スポーツクラブがスポーツ実践の基盤となるヨーロッパのスポーツ大国の戦略について学ぶ。
6回[対面/face to face]:まちづくりと日常的身体活動・スポーツ(コンパクトシティと市民の健康)①
ヨーロッパの都市に多く見られるコンパクトなまちづくりは人々の日常的な身体活動(徒歩や自転車での移動)を活性化させ,人々の健康,コミュニティの活性化に大きな影響を与える。この観点について考える。
7回[対面/face to face]:まちづくりと日常的身体活動・スポーツ(コンパクト・シティと市民の健康)②
我が国で展開されているコンパクシティ構想(富山市,宇都宮市等)の事例に関して詳細に検討し,今後のまちづくりと市民の健康の関係性について考える。
8回[対面/face to face]:スポーツ健康政策と「新しい公共」
「新しい公共」の概念と理解とスポーツ政策や健康政策策定に与える影響について考える。
9回[対面/face to face]:地方自治体とスポーツ健康政策
わが国の地方自治体で展開されているスポーツ健康政策に関して,その現状と課題を議論する。
10回[対面/face to face]:NPOやボランティアのマネジメント
コミュニティ・スポーツの発展にNPOやボランティアの果たす役割について事例をもとに考える。
11回[対面/face to face]:総合型地域スポーツクラブ構想について検証する
総合型地域スポーツクラブの成功事例,課題に関して学び,今後のスポーツ健康政策策定に向けて考える。
12回[対面/face to face]:学校スポーツと地域スポーツの相互補完関係に関して考える
2023年度からスタートした中学校の課外活動の地域移行に関して現状および今後の課題に関して検討する
13回[対面/face to face]:スポーツ環境におけるパスウェイ形成の方策に関して
グラスルーツからエリートスポーツへのシームレスな連携をつくる方策に関して諸外国の事例の比較から考える
14回[対面/face to face]:スポーツ健康政策の方向性とアクターについて
我が国の健康スポーツ政策の目指すべき方向性と,アクターの役割について考える。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎回の授業で,次週に向けての課題図書を紹介または資料を配布する。それらを熟読し,テーマに関しての理解を深める。
テキスト(教科書)Textbooks
特に指定しない。必要に応じてテーマに応じた参考図書,URLを紹介する。
参考書References
菊幸一他編著『スポーツ政策論』成文堂,2011,日本体育・スポーツ政策学会監修『スポーツ政策学』成文堂,2024,その他必要に応じてテーマに応じた参考図書,URLを紹介する.
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業時の議論やリアクションペーパーの評価:60%
最終レポートの評価:40%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
各受講生の研究テーマに即した学びを深める機会をより一層提供できるよう努力したい。
その他の重要事項Others
原則対面授業ですが,教材の内容等よりオンライン授業を併用することもあります。