理工学研究科Graduate School of Science and Engineering
BOA500Y3(境界農学 / Boundary agriculture 500)応用生物生態学特論Applied Insect and Mite Ecology
大井田 寛、池田 健太郎Hiroshi OIDA, Kentaro IKEDA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 理工学研究科Graduate School of Science and Engineering |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | YD506 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 木2/Thu.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 小金井 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 生命機能学専攻 |
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Outline (in English)
Ecology is a field of study that deals with the relationship between organisms and their environment (biological and non-biological environment). Here, we deal with agricultural ecosystems, with a focus on agricultural pests and plant diseases, to deepen our understanding of the relationship between the environment, organisms, and the human beings involved.
Agroecosystems are special ecosystems managed by humans for food production. In this course, students will understand the life cycles of the pests and the pathogens of plant diseases in this agroecosystem. In addition, students will learn knowledge and techniques for managing agricultural pests and plant diseases based on the agroecosystem and statistical analysis to evaluate their effectiveness. The evaluation will be based on whether the student understands the lecture content and has acquired the basic knowledge as a plant physician, with emphasis on the presentation and report of exercises (80%), as well as on the student's attitude and other factors (20%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
生態学は生物と環境(生物的環境、非生物的環境)との関係を扱う研究分野である。ここでは具体的な対象として農業害虫および植物病を中心とした農業生態系を扱い、環境と生物、およびそれに関わる人間との関係について理解を深めることを目的とする。
到達目標Goal
農業生態系は食料生産のために人間によって管理されている特別な生態系である。この授業では、その農業生態系における害虫の生活環および植物病の伝染環を理解する。加えて、農業生態系を踏まえた農業害虫や植物病の管理と、その有効性を評価する統計的な解析の基本的な手法を習得する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
学生が理解しやすりように、パワーポイントを用いて解説する。で きるだけ、写真や図表を提示してわかりやすく解説する。また、関連する資料を配布し、講義終了後でも確認できるようにする。課題のフィードバック、質問等へのフィードバックは、学習支援システム(Hoppii)または次の講義にて行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:ガイダンス、昆虫の生態解明とデータの特性
生態解明に必要な各種データの特徴、統計処理ソフトRの概説
第2回[対面/face to face]:害虫・天敵の発育特性
発育零点、有効積算温度、発育日数の解明、体サイズの比較
第3回[対面/face to face]:害虫・天敵の増殖特性
産卵・生存曲線の調査による増殖パラメータの解明
第4回[対面/face to face]:害虫・天敵の飼育法の確立
産卵基質の有効性評価
第5回[対面/face to face]:餌に対する害虫の適性、選好性
適性評価(生存時間分析)、選好性評価(反復測定分散分析)
第6回[対面/face to face]:害虫防除効果の評価
反復測定分散分析などによる害虫密度の比較
第7回[対面/face to face]:学生による演習の発表①
統計的手法を活用した各種データの取り扱い
第8回[対面/face to face]:土壌伝染する植物病の発生生態と防除1
メタ・アナリシスによる耕種的防除技術の評価
第9回[対面/face to face]:海外の農業生態系、特殊な伝染経路を持つ植物病
Join count統計量による植物病の拡大様式の解明
第10回[対面/face to face]:土壌伝染する植物病の発生生態と防除2
一般化線形モデルによる化学的防除技術の評価
第11回[対面/face to face]:特産作物に発生する植物病の多発要因
一般化線形モデルによる多発生要因の解明
第12回[対面/face to face]:花き類の植物病の生態と防除
一般化線形混合モデルによる化学的防除技術の評価
第13回[対面/face to face]:土壌伝染する高原野菜の植物病の発生生態
地図情報システム(GIS)を活用した土壌病害の発病ポテンシャル予測
第14回[対面/face to face]:学生による演習の発表②
統計的手法を活用した各種データの取り扱い
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
それぞれの内容ごとに資料を配布するので、学生はこれをもとにして、講義のポイントをまとめておく。課題に関して図書館にある関連図書やwebサイトで調べ、授業中に学んだことを、十分理解するように心がける。
本授業の準備・復習時間は、各4時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
授業の過程で紹介する
参考書References
最新の知識を伝えるために、必要に応じて資料を配布する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
講義内容を理解しているか、植物医師としての基礎知識を修得しているかについて、演習発表・レポートを重視し(80%)、受講態度など(20%)を総合して評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
パワーポイントで解説するにあたり、学生からの授業改善アンケートでも評価されている図や写真を示すとともに、資料を配布する。
その他の重要事項Others
農業生産現場で植物保護の研究・指導に携わった教員が、農業生態的アプローチで,害虫および植物病の管理技術およびその解析手法について解説する。