理工学研究科Graduate School of Science and Engineering
ELC500X2(電気電子工学 / Electrical and electronic engineering 500)マルチメディア通信特論Multimedia Communications
深沢 徹Toru FUKASAWA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 理工学研究科Graduate School of Science and Engineering |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | YA551 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 水3/Wed.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 小金井 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 電気電子工学専攻 |
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Outline (in English)
High frequency transmission technology is needed for late mutimedia devices because they commonly have wireless communication features. In this lecture, features and mechanism of transmission lines, tools to design the lines such as scattering matrix and S-parameters and measurement methods are to be studied.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
近年のマルチメディア機器には様々な無線通信が利用されており、それらの設計や動作理解のためには高周波伝送の知識が不可欠である。高周波伝送の基礎となる伝送線路やその振る舞い、設計のためのツールとなる散乱行列やSパラメータ、それらの測定法などについて学ぶ。
到達目標Goal
直流や低周波と高周波の伝送特性の違いについて理解する。高周波の伝送を理解するために分布常数回路を学び、電圧、電流を進行波、後退波として扱う方法を取得する。さらに、反射、整合の概念を理解し、これらを統合して扱う散乱行列、Sパラメータについて理解する。本講座により高周波回路の基本的な構造や役割が理解でき、簡単な設計ができるようになることを目標とする。また、将来的に高周波を利用する際の基礎となる知識取得を目標とする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
テキストに沿って講義を進める。適切な箇所で演習を行い、講義の内容の理解を深める。また、身近にある高周波回路を用いた実用例について紹介し、単なる知識だけではなく、実用として広く活用されていることを理解する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:オリエンテーション
講師自己紹介、講義の進め方、本講座の目的、実例の紹介
2[対面/face to face]:伝送線路理論1
フェーザー表示、分布定数回路の基礎
3[対面/face to face]:伝送線路理論2
定在波分布、入力インピーダンス
4[対面/face to face]:伝送線路理論3
1/4波長線路による整合、変成器、従属接続によるインピーダンス変換
5[対面/face to face]:伝送線路理論4
スミスチャート、アドミタンスチャート
6[対面/face to face]:代表的な伝送線路1
平衡2線、同軸線路、ストリップ線路、マイクロストリップ線路
7[対面/face to face]:代表的な伝送線路2
導波管
8[対面/face to face]:散乱行列1
散乱行列の考え方、定義
9[対面/face to face]:散乱行列2
散乱行列の求め方、無損失回路の散乱行列、参照面の変更
10[対面/face to face]:整合回路
スタブによる整合、集中定数による整合
11[対面/face to face]:スミスチャート演習
スミスチャートを用いたインピーダンス変換、整合に関する演習
12[対面/face to face]:Sパラメータ
さまざまな回路のSパラメータ、アンテナのSパラメータ
13[対面/face to face]:Sパラメータ測定法
ネットワークアナライザーを用いた測定法の説明、キャリブレーションの原理
14[対面/face to face]:散乱行列の組み合わせ、まとめ
個別の回路のSパラメータを組み合わせた回路全体の解析法、課題指示
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
【本授業の準備・復習時間は、各4時間を標準とします。】当日の講義の復習、次回の講義の予習をする。講義内で指示された課題についてレポートを作成する。
テキスト(教科書)Textbooks
特に指定しない。
参考書References
内藤喜之著、電子情報通信学会編「マイクロ波・ミリ波工学」、コロナ社、1986年.(2916円)
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点 (40%)、課題に対するレポート(60%)により評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
単なる理論を学ぶだけではなく、その裏にある意味や意義まで理解できるよう、丁寧にわかりやすく講義することを心がける。学生の理解度に合わせて講義の進めるスピードを調整する。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
電卓、コンパス、定規