デザイン工学研究科Graduate School of Engineering and Design
ART500N4(芸術学 / Art studies 500)身体表現論Theory of Kinetic Expressions
山中 玲子、觀世 暁夫、観世 喜正、中司 由起子Reiko YAMANAKA, Akeo KANZE, Yoshimasa KANZE, Yukiko NAKATSUKA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | デザイン工学研究科Graduate School of Engineering and Design |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | U3006 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 月2/Mon.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 1~2 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
選択・必修Optional/Compulsory | 選択 |
入学年度Admission year | |
カテゴリーCategory |
修士課程 システムデザイン専攻 基盤科目 |
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Outline (in English)
《Course outline》 The aim of this class is to acquire a basic knowledge of Noh, learn about the characteristics of its physical expression, and consider the current environment and issues surrounding Noh and its future prospects.
Learning objectives of this class are: 1) to learn basic information about Noh and its body techniques, 2) to think about the meaning of Noh in modern society.
Outside of the classroom, students are required to watch a Noh performance at a Noh theater.
《Grading criteria》*Report 30 %. Participation in practical training and viewing of Noh plays 50%. Ordinary marks 20%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
日本が世界に誇る伝統芸能、能について基本的な知識を身につけ、その身体表現の特徴を知るとともに、現在の能をとりまく環境(新型コロナウイルス流行や少子高齢化など)の影響を通して、今を生きる能の課題と展望を考える。
到達目標Goal
1)能について、参考書を丸写しにした知識だけではなく、自分の言葉で説明できる。
2)能の謡や所作の基本、舞台や装束の特性等を、体験によって知り、自分の言葉で伝えることができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
デザイン工学研究科システムデザイン専攻ディプロマポリシーのうち、「DP5」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
オムニバス方式の授業である。授業日程には通常と異なる部分があるので、「授業計画」でよく確認してほしい。
1)映像資料も用いながら能についての基礎知識を学ぶ授業と、2)第一線で活躍中の能楽師による、「役者の身体やその基礎となる稽古」「現代における能の公演形態の問題等を考える授業」を組み合わせ、現代の能楽に関する総合的な知見を身につけていく。能楽堂における実地授業(4コマ分)もおこなう。授業の初めに、前回の授業で提出されたリアクションペーパーからいくつか取り上げ、全体に対してフィードバックを行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:9月30日 能の基礎知識(中司)
講義・実習についてのガイダンス及び、受講に必要な最低限の基礎知識の学習。
第2回[対面/face to face]:10月7日能楽師の活動(観世喜正)
家元制度や内弟子制度など、現代に生きる能楽師の暮らし(活動の実態)について学ぶ。
第3回[対面/face to face]:10月21日能の興行(観世喜正)
能の興行がどのようにおこなわれるのか、計画の段階から当日までの流れをおさえる。
第4回[対面/face to face]:10月28日能の特色(観世銕之丞)
能楽師自身の言葉を通して、能の芸の特色を知る。能楽鑑賞〈紅葉狩〉の予習。
第5回[対面/face to face]:11月10日(日)15時30分 能楽鑑賞(中司)
観世九皐会(矢来能楽堂)定例会の能〈紅葉狩 鬼揃〉を鑑賞する。
第6回[対面/face to face]:11月11日能の伝承(観世銕之丞)
能がどのように伝承されているのか、能楽師の修業について知る。
第7回[対面/face to face]:11月18日 9時30分~12地30分 実習①(観世銕之丞・中司・山中)
青山の銕仙会能舞台にて実習。能舞台上を歩く。能の謡・舞の体験。第8回と連続授業。
第8回[対面/face to face]:11月18日 9時30分~12時30分
実習②(観世銕之丞・中司・山中)
青山の銕仙会能舞台にて実習。能装束と能面を実際に見る。第7回と連続授業。
第9回[対面/face to face]:11月25日 実習のフィードバック(観世喜正)
前回の実習および第5回の能楽鑑賞会をふりかえり、未来の能楽に向けてディスカッション。
第10回[対面/face to face]:12月2日 身につけた知識の整理と考察(中司)
ここまでの授業や体験を踏まえ、能楽に関する知識を再整理しつつ深める。
第11回[対面/face to face]:12月9日 9時30分~12時30分
実習③(観世喜正・中司・山中)
矢来能楽堂での実習。能舞台の特徴。能の謡と所作の体験。第12回と連続授業。
第12回[対面/face to face]:12月9日 9時30分~12時30分
実習④(観世喜正・中司・山中)
矢来能楽堂での実習。能装束に実際に触れ、その扱いを学ぶ。第11回と連続授業。
第13回[対面/face to face]:12月16日 実習のふりかえりとレポート作成に向けた学習(中司)
前回の実習で生じた疑問点等を共有し、レポート作成に向けて、現代の公演状況を知る。
第14回[対面/face to face]:1月13日。レポート発表とディスカッション(中司)
各自のレポートを発表し、討議をおこなう。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
今年度は11月10日(日)に授業の1コマ分として、能楽鑑賞会を用意しているが、その外にも、NHKの古典芸能番組やYouTubeの動画など、実際の能の演技や演出に触れる機会は多くある。ぜひ、そうした動画などにも触れて、率直な感想や疑問点などを講師にぶけてほしい。
テキスト(教科書)Textbooks
テキストは用いない。適宜プリントを配布する。
参考書References
受講前に、市販のガイドブックや宣伝チラシなど、何でも良いので自分なりに能についての情報を得ておいてほしい。
「文化デジタルライブラリー」にも基本情報を載せてある。
http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/
成績評価の方法と基準Grading criteria
レポート(30%。課題「現在の社会状況において能楽を普及、活性化するにはどうしたらよいか」)、2回の実習と鑑賞会への参加(50%)、平常点(20%。講義中の発言等)を総合して決める。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
文系・理系の学生が混ざる珍しいクラスなので、最終回に出席者が互いの意見を聞き合う機会を設けた。最終回に限らず、通常の授業中でも、ちょっとした感想、小さな疑問など、遠慮せず、積極的に発言してほしい。
その他の重要事項Others
★第一線で活躍中の能楽師を講師に招いての授業なので、授業日程が多少変則的になっています。特に2回の実習授業は、学外の施設にて、1限・2限の時間帯2コマ分を使っての授業です。単位取得のためには2回の実習授業出席は必須としますので、よく考えて受講計画をたててください。
★11月10日(日)の矢来能楽堂定例会を鑑賞します(2,000~3,000円程度の料金が発生します)。「能楽堂で実際に能を見ること」も、単位取得に必須となっています。この会に参加できない場合は、講義内で推奨する他の公演を必ず鑑賞すること。ガイダンスの際に詳細を説明します。
★実習時には足袋が必要となります。入手方法はガイダンスの際に伝えます。