デザイン工学研究科Graduate School of Engineering and Design
CST500N3(土木工学 / Civil engineering 500)災害リスクマネジメントDisaster Risk Management
竹末 直樹、細川 雅則、真下 義章、泉 千年、加古 聡一郎、溝口 宏樹、Naoki TAKESUE, Masanori HOSOKAWA, Yoshiaki MASHIMO, Chitoshi IZUMI, Soichiro KAKO, Hiroki MIZOGUCHI,
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | デザイン工学研究科Graduate School of Engineering and Design |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | U2002 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 春学期前半金3/Fri.3,春学期後半火曜3限 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 1~2 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
選択・必修Optional/Compulsory | 選択 |
入学年度Admission year | |
カテゴリーCategory |
修士課程 都市環境デザイン工学専攻 基盤科目 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
The course introduces case studies based on experience and provides commentary on disaster risk and response/measures in the planning, construction, maintenance, and management of various infrastructures in Japan and overseas. The objective of the course is to deepen understanding of the current status, trends, and unsolved problems of disaster risk and response for infrastructure.
This course's standard preparation and review time is about 2 hours, respectively.
Grade evaluation: Reports 60% + Short tests 20% + Activities 20%= 100%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語・英語併用 / Japanese & English
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
国内外の様々なインフラの計画、建設、維持・管理における災害リスクおよびその対応・対策について、経験に基づく事例紹介や解説を行う。講義を通じて,インフラの災害リスク・対応の現状、最新動向、課題等の把握・理解を深めることを目的とする。
到達目標Goal
1) リスクマネジメントの概念・手法を理解する。
2) 自然・労働などの災害リスクおよび、災害対策の概要・現状を把握する。
3) 海外プロジェクトにおけるリスク、その対策を理解する。
4) 危機対応における組織の役割や連携、事前対策の重要性について認識する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
デザイン工学部都市環境デザイン工学科ディプロマポリシーのうち、「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語・英語併用 / Japanese & English
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
災害リスクに関する講義・説明を受け、質疑応答や演習を通じて理解を深める。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:リスクマネジメントの概説
リスクマネジメントの概念・手法、適用事例等を紹介し、一部演習を実施する。
2[対面/face to face]:公共施設マネジメントとリスクマネジメント
リスクを考慮した地方自治体の公共施設マネジメントの手法を紹介し、一部演習を実施する。
3[対面/face to face]:都市内高速道路の大雪対策
首都高速道路を例に、大雪対応の基本方針、路面凍結予防、除排雪作業、交通情報提供など大雪対策の概要を理解する。
4[対面/face to face]:アジア開発銀行の紹介とコロナ危機への対応
アジア開発銀行の設立目的や戦略、実績などを紹介する。またコロナ危機にあたっての対応とその成果を検証する。
5[対面/face to face]:アジア都市鉄道プロジェクト、財源リスクへの対応
アジア都市交通における課題と都市鉄道が果たす役割を取り上げる。また、都市鉄道開発を行うにあたり、直面する財源問題とその対策を協議する。
6[対面/face to face]:持続可能な開発(Sustainable Development Goal)とリスク対応
気候変動など世界的な災害リスクの現状を紹介し、アジア開発銀行のSDGへの取組みを、ケーススタディを交えて紹介する。
7[対面/face to face]:都市内高速道路の地震対策
首都高速道路を例に、高架橋の耐震補強、地震発生時の初動対応、緊急輸送路の道路啓開など大地震への備えを理解する。
8[対面/face to face]:水害リスクと対策
気候変動と水害リスク、頻発する水害と課題、治水対策の今後の方向性、避難行動と情報について、実例を示しながら解説する。
9[対面/face to face]:水害対応の実例
令和元年東日本台風での水害対応、国土交通省TEC-FORCEなど、災害対応の実例について、行政での経験談を交えて解説する。
10[対面/face to face]:日本の社会課題と災害リスクマネジメント
日本の社会課題である人口減少と社会インフラの老朽化について、増加する自然災害発生時の対応状況から問題点を議論する。事例として平成30年7月西日本豪雨災害への対応を解説。
11[対面/face to face]:老朽化するインフラへの対応と建設会社の役割
社会インフラの老朽化に伴い災害発生時のリスクが増加することへの対応として、官民連携の拡大と建設会社の新たな役割を考える。増加するコンセッション案件の取組を紹介。
12[対面/face to face]:建設現場のリスクマネジメント
建設現場におけるリスクとしての自然災害、労働災害及び周辺環境に及ぼす影響とその対策を実例を交えて実践的に学ぶ。
13[対面/face to face]:建設プロセスにおける防災技術の最前線
建設現場での災害リスク軽減に資する防災技術を中心に、近年実用化が進む自動化・機械化技術、ICT、CIM等を用いた建設技術の最新動向を解説。
14[対面/face to face]:防災減災/災害復旧プロジェクト事例紹介
震災復興事業、治水・治山事業など、大規模土木プロジェクトの事例を写真や動画を用いて分かりやすく紹介する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
レポート課題,講義への積極的参加を求める。
本授業の準備・復習時間は,約各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
なし。
参考書References
災害危機管理論入門、吉井裕明+田中 淳、弘文堂
防災学原論、岡田憲夫監修、築地書房
災害の経済学、馬奈木俊介、中央経済社
その他適宜追加する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
レポート発表60%、小テスト20%、講義における積極的参加度20%。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
担当者変更により講義内容を大幅に変更したため、今後の学生意見を反映して、次年度以降の講義内容・方法について検討を行いたい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特になし。
講義にPPT使用。適宜資料を配布する。
その他の重要事項Others
インフラ関係の管理者側、建設コンサルタント、ゼネコン、国際開発金融機関、経営コンサルタントの実務に携わっている実務者により、それぞれの立場から経験に基づいた講義を行う。