デザイン工学研究科Graduate School of Engineering and Design
LAW500N1(法学 / law 500)知的財産権論Theory of Intellectual Property Rights
宮武 久佳Hisayoshi MIYATAKE
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | デザイン工学研究科Graduate School of Engineering and Design |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | U0107 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期後半/Fall(2nd half) |
曜日・時限Day/Period | 水3/Wed.3,水4/Wed.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 1~2 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
選択・必修Optional/Compulsory | 選択 |
入学年度Admission year | |
カテゴリーCategory |
修士課程 システムデザイン専攻 共通基盤科目 |
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Outline (in English)
Knowledge creates power. In this course, students will learn intellectual property theory as part of their preparation for specialist graduate study. More than just learning about divisions in intellectual property based on patent and rights holder laws, this course aims to stretch students' way of thinking in a liberal arts approach that is applicable to almost any field. Keywords in this course include Chat GPT and our lives, robotic technology, sharing economy, artificial intelligence and others.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
知識が力を生む。本講義では、大学院生として専門の道を歩む学生が身に付けておきたい教養としての知的財産論を学ぶ。従来の「特許」「著作権」など知財法に基づく縦割りの知財論を超えて、リベラルアーツ的などんな分野でも応用の効く「知のストレッチ」を目指す。キーワードは次のとおり。「ChatGPTと仕事」「AI時代の模倣と創造」「人生100年時代のロボット技術」「人工知能と共存できるか」など。
到達目標Goal
好むと好まざると関わらず、あらゆるデータがデジタル化され、ネットワーク化される時代の、情報や知識、知恵に関する高度なセンスと、社会で必要とされる情報のインプットとアウトプットに関する法的ルールの基礎を身に付けることができる。併せて、今がどういう時代か、人工知能をはじめとする情報テクノロジーの観点から検討する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
デザイン工学研究科建築学専攻ディプロマポリシーのうち、「DP3」「DP7」に関連
デザイン工学研究科都市環境デザイン工学専攻ディプロマポリシーのうち、「DP4」に関連
デザイン工学研究科システムデザイン専攻ディプロマポリシーのうち、「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
対面方式となる。
少人数のセミナー形式とする。前半は教員が、今、知識の世界で起きていることを、デジタル化、ネットワーク化する時代の文脈において講義する。
後半は、分担を決めて学生発表形式とする。あらかじめ、ひとり一人の受講者が調査方向テーマを受け取り、それについて、取材調査し、報告する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:知的財産の現在
知的財産とは何かについて俯瞰する。
2[対面/face to face]:情報のインパクト(情報と人生)
情報という知財の最小単位がどのようなインパクトを持つのか、歴史的現象から学ぶ。
3[対面/face to face]:情報のインパクト(情報とビジネス)
前回から引き続き、情報という知財の最小単位がどのようなインパクトを持つのか、歴史的現象から学ぶ。
4[対面/face to face]:創造と模倣(1)
文化資源のリサイクルという視点から、コンテンツ知財の独占と保護を考える。
5[対面/face to face]:創造と模倣(2)
前回から引き続き、文化資源のリサイクルという視点から、コンテンツ知財の独占と保護を考える。
6[対面/face to face]:メディアとリテラシー
作品がSNSで瞬時に展開する時代の情報リテラシーを検討する。
7[対面/face to face]:電子図書の未来
書物の電子化がもたらすものを、人文、社会、理工の観点から学びたい(学生発表)。
8[対面/face to face]:3Dプリンターの行方
知財とテクノロジーが交差する3Dプリンターについて多角的に分析する(学生発表)。
9[対面/face to face]:ドローンの問題点
小ヘリコプターのドローンが各界にインパクトを与えている。ドローンの光と影を押さえたい(学生発表)。
10[対面/face to face]:人生100年時代の「学び」を考える
爆発的に増えるデータ。従来の学校教育では追いつかない。人生100年時代の「学び」を議論する(学生発表)。
11[対面/face to face]:科学と社会
原発開発、生命科学、宇宙開発などで、科学者の倫理が問われている。根本問題は何か議論したい(学生発表)。
12[対面/face to face]:人工知能と創造性
あらゆる分野で人工知能が注目を集める。クリエーティブな世界と人工知能の関係を考える(学生発表)。
13[対面/face to face]:コンテンツにお金を払う理由
なぜコンテンツにお金を払わなければならないのか。著作権ビジネスを論じたい(学生発表)。
14[対面/face to face]:全体まとめ
21世紀前半の知的財産権論を概括する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
基本教科書を繰り返し読んでおくこと。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
「正しいコピペのすすめ 模倣、創造、著作権と私たち」(宮武久佳著。岩波書店)860円プラス税
参考書References
その都度、講義中に知らせる。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業への貢献(50%)と期末レポート(50%)。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
授業アンケートやコメントシートなど学生からのフィードバックを参考にして授業改善に取り組む。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
大学院の授業につき、パソコン、タブレットなどの持ち込みを認める。
その他の重要事項Others
議論を歓迎する。毎回のトピックについて、多方面な意見をもって授業に臨むこと。日頃から、「現代を生きるセンス」を磨くよう、あらゆるニュースに精通する姿勢を持ってほしい。
教員は、記者として長らく通信社に勤務した。取材で得た情報をいち早く正確に世界に伝えることが仕事であった。現場の経験に基づいて、情報や知識の伝達について解説する。
各回の内容や進行については、講義の進捗に応じて変更される場合があるので注意してほしい。