人間社会研究科Graduate School of Social Well-being Studies
ENG500J1(その他の工学 / Engineering 500)都市・住宅政策特論Study of Housing Policy for Well-being
水野 雅男Masao MIZUNO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人間社会研究科Graduate School of Social Well-being Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | S0070 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 金2/Fri.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 1・2 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
カテゴリーCategory |
福祉社会専攻 専門展開科目(コミュニティ・デザイン系) |
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Outline (in English)
In an aging society with a declining birthrate, we will give a historical overview of what housing should be, which is the basis of life and is closely related to welfare, from the relationship between the housing market and housing policy.
Furthermore, we will give an overview of what kind of policies are being taken for vacant houses, which have been increasing in recent years, while comparing Japan and the United States, and consider what the housing industry and housing policies should be in the future.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
少子高齢化社会において、生活の基盤となり、福祉とも深いかかわりを持つ住宅はどうあるべきかについて、住宅市場と住宅政策との関連から歴史的に概観する。
さらに、近年増加傾向にある空き家に対してどのような政策が講じられているのか、日米を比較しながら概観し、これからの住宅政策はどうあるべきかを考察する。
到達目標Goal
世帯構成をはじめとする社会の変化に住宅市場はどのように対応してきたのか、それを政策がどう支援してきたのか、人口減少に伴い政策をどう転換すべきかについて理解できるようにする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」と「DP2」と「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
テキストに基づき毎回テーマに沿った課題についてレポートを作成し、翌週発表しあう。
毎回の検討課題等の提出・フィードバックは「学習支援システム」を通じて行う予定である。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:ガイダンス
授業計画の概説
第2回:我が国の住宅政策史①
住宅所有についての新たな問い
第3回:我が国の住宅政策史②
住宅システムの分岐/収束
第4回:我が国の住宅政策史③
持ち家の時代、その生成
第5回:我が国の住宅政策史④
大量の持ち家建設
第6回:我が国の住宅政策史⑤
市場化する社会、その住宅システム
第7回:我が国の住宅政策史⑥
成長後の社会の住宅事情
第8回:日米の空き家対策①
空き家の発生要因と問題、住宅の維持管理
第9回:日米の空き家対策②
問題住宅への日米の対策比較
第10回:日米の空き家対策③
ランドバンクによる空き家再生
第11回:日米の空き家対策④
財産管理人制度による空き家再生
第12回:日米の空き家対策⑤
都市再生に向けた空地の活用
第13回:日米の空き家対策⑥
衰退エリアの再生
第14回:自律共生型社会での住宅政策
これからの住宅政策のあり方
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業で紹介した内容について、自主的に関心を広げて学習をすることが望まれる。
テキスト(教科書)Textbooks
「マイホームの彼方に」平山洋介、筑摩書房、2020年
「アメリカの空き家対策とエリア再生」平修久、2020年
参考書References
「少子高齢化時代の住宅市場」米山秀隆、日本経済新聞出版社、2011年
「老いた家、衰えぬ町」野澤千絵、講談社現代新書、2018年
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業への参加・討論状況(50%)、課題レポート(50%)にもとづき評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
受講者と話し合いながら、継続的に改善していく。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
授業支援システムで課題の提示を行う。
その他の重要事項Others
まちづくりプランナーとして地域社会のデザイン・コーディネートに24年間関わった中で、町家再生活用や震災復興住宅再建に関する市民活動を企画運営してきた経験を踏まえて、ローカルな視点で住宅政策のあり方を授業で紹介する。
担当教員の専門分野
住宅問題・地域経営論・市民活動運営論
主要研究業績
「被災した住宅の再建に関わる工務店の実態に関する研究」都市計画論文集Vol.51、2016年
「金沢市中心部における歴史的木造住宅の保全・継承システムに関する研究」日本建築学会論文集第707号、2015年
『地方都市の再生戦略』(共著)学芸出版社、2013年
『生活景』(共著)学芸出版社、2009年