人間社会研究科Graduate School of Social Well-being Studies
SOW500J1(社会福祉学 / Social Welfare 500)ソーシャルワーク特論ⅠTheory of Social Work I
佐藤 繭美Mayumi SATO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 人間社会研究科Graduate School of Social Well-being Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | S0005 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 土1/Sat.1,土2/Sat.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 1・2 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 隔週開講 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
カテゴリーCategory |
福祉社会専攻 専門展開科目(ソーシャルワーク系) |
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Outline (in English)
The aim of this course is to help students acquire an understanding of the view of life with death in social work.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
これまでのソーシャルワーク実践では、当事者支援のプロセスにおける死別ケアや看取りについて語られることが少ない状況であった。しかしながら、人口の高齢化や核家族化などの社会状況の変化により、ソーシャルワーク実践において、当事者の死別ケアや看取りにかかわることが求められつつある。こうした状況をふまえ、本講義ではソーシャルワーク実践における死別ケアのあり方について考究していくことを目的とする。
到達目標Goal
本講義を通して、生と死について考究し、学問的見地をふまえた自らの意見を表明できるようにする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」と「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
具体的には、いくつかの代表的な死をめぐる諸説を取り上げ、学習していく。そのうえで、当事者の死別体験にソーシャルワーカーはいかにしてかかわっているのかをディスカッションや事例を通して検討し、ソーシャルワークにおける死別ケアのあり方について考察する。授業計画の変更がある場合には、学習支援システムでその都度提示する。課題に対しては、授業内やHoppii等を活用してフィードバックを行う予定にしている
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:オリエンテーション
講義要領と内容説明
第2回:死をめぐる諸説の説明
死別に関する先行研究の説明
第3回:死をめぐる諸説の説明と検討
死別に関する先行研究の説明と議論
第4回:死別ケアの実際
先行研究および文献検討
第5回:ソーシャルワーク実践における死別ケアの実際
先行研究および文献検討
第6回:ソーシャルワーク実践における死別ケアの実際
ソーシャルワーク実践における具体的な死別ケアに関するグループディスカッションを行う
第7回:死生観と援助観との関連性
文献検討とディスカッション
第8回:死生観の援助観との関連性
文献検討とグループディスカッション
第9回:死別に関するDVD鑑賞
死別に関するDVDを鑑賞する
第10回:全体討議
死別に関するDVD鑑賞をうけて、グループディスカッションを行う
第11回:医療職とソーシャルワーカーの立ち位置について
死別に関するDVD鑑賞をうけて討議
第12回:医療職とソーシャルワーカーの実践比較
論文検討
第13回:他職種とのかかわりの違い
これまで学習したことを踏まえてのディスカッション
第14回:総括
生と死についてのディスカッション
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本講義を受講するにあたり、ソーシャルワーク実践の概要について以下の参考文献を読み進めておくことをおすすめする。
①一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟編(2021)『最新社会福祉士養成講座精神保健福祉士養成講座ソーシャルワークの基盤と専門職Ⅰ』、②一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟編(2021)『ソーシャルワークの理論と方法』 なお、本講義の準備・復習時間は各4時間程度とする。
テキスト(教科書)Textbooks
特に使用しない。
参考書References
坂口幸弘(2010)『悲嘆学入門』昭和堂
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点(50%)・発表と討議への参加およびレポートなど(50%)を総合的に評価する。
特に、発表と討議に備えた先行研究の読み込み、自主学習については、成績評価の際のポイントとなる。具体的な方法と基準は、授業開始日に学習支援システムで提示する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
日常生活において「死」について考える機会が少ないため、その機会を提供することについて評価をいただいたので、その点を意識して講義を展開したい。
その他の重要事項Others
社会福祉士として社会福祉協議会に勤務した経験をもとに、実践と理論の融合について教示していく。
担当教員の専門分野等
<専門領域>ソーシャルワーク論、死別ケア
<研究テーマ>
・ソーシャルワークにおける死別ケアとACP
・セルフヘルプ・グループ論(特に自閉症者と家族)
<主要研究業績>
①自閉症の人の死別経験とソーシャルワーク.明石書店 2011年
②医療ソーシャルワーカーと精神保健福祉士のグリーフとその対応 : 共通性と相違性.ホスピスケアと在宅ケア 25(1)2017.
③アドバンス・ケア・プランニング先進国の状況とわが国における課題.医療ソーシャルワーク67号.2019