経済学研究科Graduate School of Economics
ECN501C1-2(経済学 / Economics 500)経済学基礎BBasic Economics B
仲北浦 淳基Junki NAKAKITAURA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 経済学研究科Graduate School of Economics |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | X3002 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 金7/Fri.7 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience |
すべて開くShow all
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Outline (in English)
(Course outline)
The aim of this course is to help students acquire an understanding of the fundamental ideas and theories of macroeconomics, including short-run and long-run theories. It also enhances the development of students' skill in reading introductory economics papers and in explaining actual economic phenomena using appropriate technical terms.
(Learning Objectives)
By the end of this course, students should be able to explain the following:
(1)the differences and relationships between supply and demand, nominal and real, and short-term and long-term,
(2)how GDP, interest rates, and prices are determined,
(3)the effects of government macroeconomic policies,
(4)the differences between Keynesian and neoclassical approaches to long-term economic growth.
(5)actual economic phenomena using basic concepts and terms of macroeconomics.
(Learning activities outside of classroom)
(1)Read the economic news on a daily basis and raise any questions you may have, so that you can ask them on the reflection sheet after the next class.
(2)Summarize and deepen your understanding of the class. Work on the assignments given in class.
(Grading Criteria /Policy)
Grading will be decided on in class contribution(40%) and term-end examination(60%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本講義ではマクロ経済学の基礎的な概念や理論を学ぶ。一国の経済状況の指標として重視されるGDP、利子率、物価の概念とそれらが決定される仕組みを理解する。また入門的な経済成長理論も理解する。これらの学びを通じて、経済的な視点から事象を捉えられる思考力を修得する。
到達目標Goal
(1)需要と供給、名目と実質、短期と長期の相違や関係について説明できる。
(2)GDP、利子率、物価が決定される仕組みを説明できる。
(3)政府によるマクロ経済政策の効果を説明することができる。
(4)長期にわたる経済成長についてケインズ派と新古典派の相違を説明できる。
(5)マクロ経済学の基礎的な概念や用語を適切に使って現実の経済現象を説明できる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
本講義は「オンライン授業」(リアルタイム配信型)で実施する。基本的には一方向の講義形式で行うが、適宜、理解度を測るために簡単な確認問題も行う。また、授業後にはリフレクションシートの提出を求める。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:マクロ経済学とは?
マクロ経済学の成立史/本講義の概要/基礎的な数学の復習
第2回[対面/face to face]:生産と所得の関係
GDP、国内総所得
第3回[対面/face to face]:所得と支出の関係
国内総所得、国内総支出、三面等価の原則
第4回[対面/face to face]:財市場の需要と供給
45度線分析、IS曲線
第5回[対面/face to face]:財市場における経済政策
財政政策、乗数効果
第6回[対面/face to face]:貨幣市場の需要と供給
貨幣の役割、信用創造、金利、債券
第7回[対面/face to face]:貨幣市場における経済政策
金融政策、LM曲線
第8回[対面/face to face]:財市場と貨幣市場の相互作用
IS-LM分析、クラウドディング・アウト、流動性の罠
第9回[対面/face to face]:物価の変動
実質値と名目値
第10回[対面/face to face]:労働市場と物価
古典派の第一公準・第二公準、名目賃金の下方硬直性、AS曲線
第11回[対面/face to face]:財市場と貨幣市場と労働市場の相互作用
AD-AS分析
第12回[対面/face to face]:経済成長(1)
ハロッド=ドーマー理論(ケインズ派)
第13回[対面/face to face]:経済成長(2)
ソロー=スワン理論(新古典派)
第14回[対面/face to face]:試験・本講義のまとめと解説
本講義の総括、今後の学修への指針
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
事前学習:日々、経済ニュースに目を通して疑問点を挙げておき、次回授業後のリフレクションシートにて質問できるようにしておくこと。
事後学習:授業をまとめ理解を深める。授業内で出す課題に取り組むこと。
必要な学習時間:各回、事前学習と事後学習でそれぞれ2時間ずつ。
テキスト(教科書)Textbooks
毎回の授業で資料を配布する。
参考書References
授業内にて紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
①平常点(1):授業内課題・リフレクションシート(40%)
②期末考査(60%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
復習のための録画は効果的だったと思われるため、対面授業においても可能なかぎりで録画して授業後に配信したい。また、授業のコンテンツの順序として、まずはマクロ経済学の全体像を詳しく説明することから始めたい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
パソコン(任意):授業内課題や事後課題などでGoogle Formsを使用する場合がある。スマートフォンでも記入可なので、パソコンの持参は任意とする。
経済学説史
<専門領域>
経済学説史
<研究テーマ>
マクロ経済学の成立史(ケンブリッジ学派の経済学)
<主要研究業績>
仲北浦淳基(2016)「ロバートソンの最初期の経済学研究と『努力』概念」『経済学論叢』第68巻第2号,249-275頁,2016年10月.
仲北浦淳基(2018)「D. H. ロバートソンの『実物』的経済変動論――『産業変動の研究』における『努力』概念――」『経済学史研究』第49巻第2号,35-55頁,2018年1月.