市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
ARSa200LA(地域研究(ヨーロッパ) / Area studies(Europe) 200)ロシアの文化と社会LACulture and Society in Russia LA
佐藤 千登勢Chitose SATO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | R6243 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 金4/Fri.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 法文営国環キ2~4年 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | ※定員制 |
他学部公開科目Open Courses | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Courses (Notes) | 法・文・営・国・環・キ生は4群200番台選択外国語科目として履修すること |
グローバル・オープン科目Global Open Courses | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 200番台 リベラルアーツ科目 4群(諸外国語分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
●Course outline
In this course, students will know about the culture and arts of Russia through the lecture and visual materials. Themes of this lecture: Tourist spots Moscow and Saint Peter’s burg, Russian ballet, music and literature.
●Learning Objectives
While watching videos about Russia and Eastern Europe, students will be expected to develop the ability to put together appropriate sentences in a short time on the problems raised by the teacher. Students should to attend classes with an awareness of problems and a critical perspective.
●Learning activities outside of classroom
Find out about the themes covered in class through the internet, literature, video materials, and movies. When watching Soviet / Russian movies, we recommend using the AV library. Students should spend a week preparing the term-end report.
●Grading Criteria /Policy
Final grade will be calculated according to the following process: Usual performance score(25%),Short reports(25%) and term-end reports(50%). To pass, students must earn at least 60 points out of 100.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
ロシアに興味をもつ学生であれば、ロシア語を学習していなくとも履修できます。なお、SAロシアの事前学習も兼ねるので、SAロシアの2年生は必ず履修してください。ロシアは、峻厳で美しい自然、深くて豊かな芸術(文学、音楽、美術、映画、アニメ、演劇、バレエ、建築など)に満ちた国、また、繊細で優美、神秘的でありながら素朴でパワフルという両極端な感覚に引き裂かれた、なんとも魅力溢れる国です。また、アジアとヨーロッパの文化的融合、社会主義から資本主義へのイデオロギー的・体制的移行、多民族の共生など、複雑で多面的な様相も興味深いものです。こうしたロシアのさまざまな側面を映像・レジュメ資料・概説を通して紹介していくのがこの授業ですが、これら多様な側面を統合して、ロシアの像を結んでいく作業を行うのはみなさん一人ひとりです。
到達目標Goal
この授業は、受動的に講義を聴いたり映像を鑑賞するのではなく、多数の情報から自身の感想や見解を導くこと、そして教員が提起した問題に対して意見を短時間のうちに適切な文章でまとめる力をコメントシートを通して養うことも目的としています。つねに問題意識や批判的観点を抱きながら、授業に臨んでほしいと思います。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP1、国際文化学部:DP1、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
教場で資料を配付し、随時、映像資料を共有しながら講義を行います。コメントシートについては、興味深い視点を示したものを選択して次週の授業でみなさんと共有し、教員からコメントを加えるかたちでフィードバックを行います。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:ガイダンス:ロシアについて
ガイダンス。今日のロシア社会、地理的環境、歴史的キーワードなどを通してロシアの概略を示す。
第2回[対面/face to face]:モスクワ観光スポット(美術館、博物館、教会、劇場、世界遺産)
ロシアの首都モスクワ。歴史、地理を概観するとともに、世界遺産や街並み、地下鉄、美術館、建築、観光スポットを紹介。
第3回[対面/face to face]:サンクト・ペテルブルクの名所(美術館、劇場、博物館、教会)
ロシア第2の都市サンクト・ペテルブルグ。歴史、地理を概観するとともに、世界遺産や街並み、美術館、観光スポットを紹介。
第4回[対面/face to face]:民俗文化とロシア正教、国民の祝日
ロシア正教を国教とするロシア。その影響力は政治と結びついて大きなものとなっているが、キリスト教受容以前の異教との習合現象としての二重信仰の伝統もロシアに独特の文化を育んできた。異教、正教、社会主義というイデオロギーなど常に信仰の対象を抱き続ける信心深いロシア人の民俗文化やこれに基づく祝祭、宗教的行事、祝日について紹介。
第5回[対面/face to face]:ロシア・バレエの世界1
バレエ・リュスからソ連時代のバレエ史に名を残すダンサー、そして現代の国際的ダンサーまで、ロシア・バレエの粋を紹介すると同時に、政治的に抑圧を受けたバレエ界の事象、亡命したダンサーについて概観。
第6回[対面/face to face]:ロシア・バレエの世界2
前回の授業を踏まえて、政治とバレエの問題を考える。
第7回[対面/face to face]:ロシアの音楽:グリンカ、チャイコフスキー、ムソルグスキー
ロシア・クラシック音楽の歴史を概観。グリンカからムソルグスキーまでの音楽を、指揮者ゲルギエフ、国際的に活躍する現代ロシアのソリストのパフォーマンスを通して紹介。
第8回[対面/face to face]:ロシアの音楽:政治と音楽(ショスタコーヴィチ、ラフマニノフ)
19世紀末からロシア革命時の音楽を概観。また、ショスタコーヴィチ、ストラヴィンスキー、ラフマニノフらを通して音楽と政治の問題を考える。
第9回[対面/face to face]:ロシアの音楽:政治と音楽(テルミン、肋骨レコード)
反体制派と呼ばれたソリスト、抑圧された音楽について。
第10回[対面/face to face]:ロシア文学:イーゴリ軍記から19世紀前半
『イーゴリ軍記』における異教性、カラムジンの感傷主義、プーシキンのロマン主義とリアリズムの融合について。《余計者》の確立。
第11回[対面/face to face]:ロシア文学:19世紀半ば〜(ゴーゴリ、ドストエフスキー)
ゴーゴリのグロテスクな手法、《小さな人間》について、ドストエフスキーの超人思想、神人について。
第12回[対面/face to face]:ロシア文学:19世紀後半〜20世紀(トルストイ、チェーホフ、アヴァンギャルド、フォルマリズム)
トルストイの「性愛・肉欲の否定」と聖愚者の賞揚。チェーホフの創作方法について。《異化》の概念について。政治と文学について。
第13回[対面/face to face]:ロシア文学:亡命作家から現代(ソルジェニーツィン、ブロツキー、ペレーヴィン)/日本文学との影響関係
亡命作家を通してみる政治と文学の問題。検閲から自由になった現代作家の営みを概観。ロシア文学と日本文学との影響関係について。
第14回[対面/face to face]:民族問題とナショナリズムの歴史と現代の民族問題
ロシアの領土拡大とオリエンタリズムについて。ソ連時代の民族統合が現代に残した問題。チェチェン紛争、グルジア紛争、現代ロシアで高まるナショナリズム。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業でとりあげたテーマについて、ネットや文献、映像資料、映画などを通して調べましょう。ソ連・ロシア映画の鑑賞に際しては、AVライブラリーの活用を勧めます。期末レポートの作成には1週間程度の時間が必要となります。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は使用しません。教場で教員が作成する資料を配付します。
参考書References
参考文献については教場もしくは学習支援システムで、随時、紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点(25%)、コメントシート(25%)、期末レポート(50%)として総合的に判断します。本授業の到達目標の60%以上を達成した学生は合格となります。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
みなさんとロシアの多様な魅力を新たに発見するような気持ちで、時事的な話題も含めながら講義を進めたいと思います。