市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
ARSa200LA(地域研究(ヨーロッパ) / Area studies(Europe) 200)フランス生活文化論LAMode and Art of living in France LA
18-19世紀フランスの観光・風景・建築
河村 英和Ewa KAWAMURA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | R5293 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | サマーセッション/Summer Session |
曜日・時限Day/Period | 集中・その他/intensive・other courses |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 法文営国環キ1~4年 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | ※定員制(40名) |
他学部公開科目Open Courses | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Courses (Notes) | 法・文・営・国・環・キ生は4群200番台選択外国語科目として履修すること |
グローバル・オープン科目Global Open Courses | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 200番台 リベラルアーツ科目 4群(諸外国語分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
【Course outline】 In this course, we will study the history of tourism in French-speaking countries (not only in France, but also in Switzerland, and Belgium), including the tourist spot in the different genres of the natural landscape: mountains, seas, forests, rivers, lakes, and hot springs. Finally, we will consider the origin of the leisure idea, as locus amoenus: the Fortunate Isles, until its antithesis: the catastrophic landscapes.
【Learning Objectives】 Understand the cultural history from the perspective of the derivation and development of tourist resorts in France with examples of related works of art (paintings, literature, music, architecture) based on the social ideas at that time.
【Learning activities outside of classroom】 Find out what you're curious about, or walk around the places you came up with in class on Google Street View. The standard preparation and review time for this class is 1 hour each.
【Grading Criteria / Policy】 Evaluation based on 30 percent for class participation and 70 percent for reports.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
この授業では、フランス語圏(フランスだけでなく、スイス、ベルギーも)の観光資源の歴史を学ぶ。山、海、森、川、湖、温泉といった自然風景のジャンル・地域別での観光リゾート地の派生、その発展期である19世紀から20世紀初頭(ベル・エポック期:1880-1914)にかけて好まれた建築様式や、愛国的なナショナリズムの高揚とともに増加する偉人像・モニュメントの数々、最後に余暇の発想源でもあるロクス・アモエヌス(心地良い場所)や幸福な島々、そして表裏一体としてのカタストロフ(破壊的事象)的風景についても考える。
到達目標Goal
フランスの観光リゾート地の派生・発展からみた文化史を、当時の社会思想を踏まえつつ、関連する芸術作品(絵画、文学、音楽、建築)の事例から理解する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP1、国際文化学部:DP1、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義形式。図像資料を紹介するためパワーポイントを使う。学期期間中、都内の美術館で開催されているフランス風景画展の見学を推奨する。意見や質問、提出物(リアクションペーパー)に対するフィードバックは、基本的に次の授業時間内に行うが、LMSなどを活用することもある。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回 [オンライン/online]:フランス観光旅行のイメージと歴史的背景
イントロダクションとして、本講義のテーマであるフランス観光旅行の現状イメージを確認しつつ、その史的背景と全体像を概観する。
第2回[オンライン/online]:山へ
パルナッソス、ヴァントゥー山、プロヴァンスの山々
第3回[対面/face to face]:アルプスへ
シャモニーとモンブラン、グリオン、コー、レザン、モンタナ
第4回[対面/face to face]:レマン湖
著名人たちゆかりのレマン湖畔の町(ジュネーヴ、ローザンヌ、モントルー、ヴヴェ、ヴィルヌーヴ)
第5回 [対面/face to face]:学外授業、展覧会見学
上野の国立西洋美術館収蔵のフランス風景絵画の見学を予定
第6回[オンライン/online]:田園・田舎・牧歌的風景
フェット・シャンペートル、ミルク小屋、スイス風シャレー、アルカション
第7回[対面/face to face]:森と岩
ファンテーヌブローの森とバルビゾン派、芸術家たちを惹きつけた岩場の風景
第8回[対面/face to face]:海へ:ノルマンディーとコート・ダジュール
芸術家たちの題材となった海の風景と海浜リゾート・ノルマンディーと冬の避寒・結核転地療養地から夏の海水浴リゾートへの転身するコート・ダジュール
第9回[対面/face to face]:水辺と温泉
画家の題材となった川辺の風景、温泉リゾート(スパ、ヴィシー、エヴィアン)
第10回[対面/face to face]:学外授業、展覧会見学
フランス風景に関する展覧会(於:新宿のSOMPO美術館)の見学を予定
第11回[対面/face to face]:中世復興、歴史主義と折衷主義のパリ
文化財保護の誕生、中世趣味の流行(トゥルバドゥール様式絵画、ネオ・ロマネスク建築、ゴシック大聖堂の再評価)、古代ローマ風、ネオ・ルネサンス、ネオ・バロック建築で溢れる19世紀パリ大改造とグランド・ホテル
第12回[オンライン/online]:マリアンヌ、ジャンヌ、ヴィエルジュ
ナショナリズムが台頭する19世紀に、愛国のシンボルとして急増したマリアンヌ、ジャンヌ・ダルク、聖母(ヴィエルジュ)像について
第13回[オンライン/online]:国家の記念碑
ナポレオン像、偉人たちの墓、エッフェル塔など国家の威信をかけたモニュメント
第14回[オンライン/online]:楽園とカタストロフ
ロクス・アモエヌスとしての島々と破壊的事象(カタストロフ)的風景への関心
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
気になる(なった)ことを調べたり、授業で出てきた場所を、グーグルストリートヴューで歩いてみる。
本授業の準備・復習時間は、各1時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
毎講義ごとに資料を配布する。Hoppiのお知らせ欄を毎週更新しながらpdf版を配信。
参考書References
河村英和『観光大国スイスの誕生-「辺境」から「崇高なる美の国」へ』平凡社新書、2013年
河村英和『タワーの文化史』丸善出版、2013年
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業参加で30点、レポート70点による総合評価。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
フランス語またはヨーロッパ言語を第2外国語としていない学生、フランスあるいはヨーロッパに行ったことのない学生も多く受講しており、随時ヨーロッパ文化の基礎知識から丁寧に説明する必要がある。
その他の重要事項Others
講義期間中に行う美術館見学は2種の展覧会(各講義1回分相当、合計2回分相当で、現地集合現地解散)があり、一部観覧料(1,000円程度)の実費がかかる場合もあります。事情により展覧会見学に参加できない方には、代替レポート課題を授業中に指示します。
※定員は目安です。本授業は選抜は行いません。
履修を希望する学生は、履修登録期間中に学生自身で履修登録してください。
※日程は以下のとおりです。
8月1日(月)3・4限:第1・2回 <オンライン>
8月2日(火)3・4限:第3・4回 <対面>
8月3日(水)3・5限:第5・6回 <見学+オンライン>
8月4日(木)3~5限:第7~9回 <対面>
8月5日(金)3・5限:第10・11回 <見学+オンライン>
8月6日(土)3~5限:第12~14回 <オンライン>