市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
ENV300LA(環境保全学 / Environmental conservation 300)自然環境のしくみとその変貌BFrameworks of Natural Environment and Their Transformation B
加藤 美雄Yoshio KATO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | Q6302 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 月2/Mon.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 法文営国環キ2~4年 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | ※定員制(40名) |
他学部公開科目Open Courses | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Courses (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Courses | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 300番台 総合科目 総合科目 |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
Students will understand that global warming is the crisis we are facing now, and grasp the current situation. In addition, students will be able to discuss mitigation and adaptation measures.
The following six goals are to be achieved.
To understand global warming by obtaining knowledge of meteorology and climatology.
To consider the effects of human activities on global warming.
To consider the predictions of global warming.
To consider and summarize problems and measures of global warming caused by mankind.
To comprehend and consider mitigation and adaptation measures for global warming.
Improve presentation skills by giving presentations, and discussion skills by posing questions, expressing opinions, and debating.
Students will be expected to have completed the required
assignments after each class meeting. Your study time will be
more than four hours for a class.
Your overall grade in the class will be decided based on the
following
Term-end examination: 40%、Quizzes : 40%、in Class
Participation: 20%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
人類が直面している危機である地球温暖化について理解し、現状を把握する。その上で地球温暖化に対する緩和策と適応策について論ずることができる。
到達目標Goal
・気象学、気候学の知識により地球温暖化を理解する。
・地球温暖化への人為のかかわりについて検討する。
・地球温暖化の予測を考察する。
・人為によって改変した地球温暖化の問題点とその対策について考察し、まとめる。
・地球温暖化の緩和策と適応策について把握し、検討することができる。
・発表することによりプレゼンテーション能力を高め、質問、意見、討論などにより議論する力をつける。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP3、国際文化学部:DP2、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業の初めに前回の授業で提出されたリアクションペーパーからいくつか取り上げて説明し、また前回のテストの解説を実施して、全体に対してフィードバックを行なう。
授業の進め方は、地球温暖化の実態・予測などを講義し、最後に受講者全員が地球温暖化の緩和策と適応策を発表し、集団討論を実施して各自の考えや意見により議論する。
授業の方法は、気象学、気候学により地球温暖化に関する最新の研究を中心に講義する。講義内容の理解度を把握するために受講生への質問や毎回、小テストを実施する。また、講義中は、気象の実験や災害・気象現象の映像を通して自然環境の理解を深める。
なお、受講生からの質問には必ず回答するとともに、質問事項により授業内容を変更することがある。
また、オンライン授業に移行した場合は、Zoomにてリアルタイム配信型の授業を行なう。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:はじめに
アラル海とイースタ島
授業のねらい、概要、何のために学ぶかについて説明する。また、講義を始めるにあたり、20世紀最大の環境破壊と言われたアラル海の状況と森林保護を行わなかったイースタ島の悲劇について紹介し、環境問題を検討する。
2[対面/face to face]:地球温暖化の概要
地球温暖化の基礎的な知識と対応について解説する。
3[対面/face to face]:長い時間スケールの気候変化
地球の誕生から現在までの気候の変化を説明する。
4[対面/face to face]:地球温暖化のしくみと気温・温室効果ガスの実態
温室効果、日傘効果から地球温暖化のしくみを説明する。また温室効果ガスとその変化について説明し、気温の長期変動を解説する。
5[対面/face to face]:高層大気への影響
高層気象観測を解説するとともに、温室効果ガスによる対流圏、成層圏への影響について説明する。
6[対面/face to face]:海洋の役割と影響
地球温暖化による海洋の役割と海面水位の上昇を説明する。また、海洋汚染についても解説する。
7[対面/face to face]:地球温暖化の実態(降水・積雪・氷河・海氷)
降水・積雪の長期変動、および氷河の衰退、海氷の減少について説明する。
8[対面/face to face]:北極域への影響
現在、最も温暖化が進んでいる北極域について説明し、対応を検討する。また、北極振動についても解説する。
9[対面/face to face]:南極の状況
地球温暖化により注目されている、南極の状況について説明する。
10[対面/face to face]:緩和策1(国際的な取り組み)
IPCC、COPなどによる国際的な取り組みを説明する。特に、昨年公表されたIPCC第6次評価報告書について、詳細に説明する。また、現状の課題について、検討する。
11[対面/face to face]:緩和策2(日本の取り組み)
国際情勢にかんがみ、一昨年度、日本政府が宣言した脱炭素社会への取り組みを説明する。特に、温室効果ガス削減の実施状況、問題点について考察する。
12[対面/face to face]:適応策1(産業分野)
地球温暖化に対する世界と日本の適応への取り組みを紹介する。特に、農業、漁業分野について検討する。
13[対面/face to face]:適応策2(災害対応)
集中豪雨、豪雪、洪水、干ばつ、熱中症などに関する適応策の現状を解説する。
14[対面/face to face]:地球温暖化への対応 (地球温暖化の緩和策と適応策の発表と集団討論)とまとめ
地球温暖化の緩和策と適応策について各自で検討してまとめる。また、グループごとに発表して意見交換を行う。 更に、講義の補足、全体のまとめ、質疑応答を行う
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とする。
授業の全体を通じて下記の参考書を参照しておくこと。
テキスト(教科書)Textbooks
テキストは使用せずプリントを配布する。
参考書References
・地球温暖化時代の異常気象.吉野正敏著.成山堂書店
・極端化する気候と生活-温暖化と生きる-.吉野正敏著.古今書院
・地球温暖化-そのメカニズムと不確実性-.日本気象学会 地球環境問題委員会編.朝倉書店
成績評価の方法と基準Grading criteria
評価の配分は以下の通りである。
・平常点:20%
・小テスト:40%
・試験:40%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
リアクションペーパーには、多くの質問、意見があり、大変参考になったので、今年度も実施して授業に反映する。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特になし
その他の重要事項Others
講義資料は事前に学習支援システムで配布するので授業前に確認しておくこと。また、オフィスアワーの実施に関しては、質問を学習支援システムの授業内掲示板かメールでも受け付ける。メールアドレスは学習支援システムで知らせる。
本講義は地球温暖化を理解し、その対策を検討することを目的としている。春学期では自然環境の変化と異常気象について説明し、これは地球温暖化と密接に関連している。そのため、春学期・秋学期合わせての履修を推奨する。
なお講義では、気象庁での実務経験をもとして、様々な気象現象から自然環境のしくみを分かり易く解説する。また、地球の環境変化が最初に現れる南極の状況について、越冬体験をもとに説明する。