市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
LIT300LA(文学 / Literature 300)教養ゼミⅠLiberal Arts Seminar I
女性の視点からみる近現代日本文学
矢澤 美佐紀Misaki YAZAWA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | Q6141 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 金3/Fri.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 法文営国環キ2~4年 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | ※定員制(20名) |
他学部公開科目Open Courses | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Courses (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Courses | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 300番台 総合科目 教養ゼミ |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
Course outline: Considering modern Japanese sexual issues through women's literature.
Learning Objectives: Learn about sexual problems from the Meiji era to the present day from the perspective of women.
Learning activities outside of classroom: Take two hours for review and preparation.
Grading Criteria /Policy: Normal score is 50%, term-end report is 50%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
この授業の目的は、近現代の女性作家が、愛や性といった<家族>にまつわるジェンダーの問題や労働のあり方をどのように描いてきたのか、その女性表現の内実を考察することにあります。それは、明治から150年以上を経た現在において、日本の近代をあらためて問い直す作業であり、ジェンダー規範の生成を検証することでもあります。
歴史の中で、体制によって常に抑圧されてきた女性の視点から書かれた「女性文学」を視座に、日本の近代国家としての歩みを辿りつつ、現代に通じる近代文学の生成と変容、文芸と社会の関係について学びます。
グループに分かれて指定作品を分析し発表することで、自分自身の読みを深化させ、既成の文学概念から自由に跳躍することがテーマです。
到達目標Goal
ジェンダーにまつわる様々な問題を、明治20年代から現代に至る多様な女性表現から読み解くことで、近代から現代に至る性差のあり方や問題について考えます。作品の生まれた背景(作家個人・社会全体)を参考にした上で、その作品のモチーフと中心的なテーマ、作品構造、文体の特徴がいかに時代と結びついているのかを学びます。
現在の豊かな「女性文学」を生み出すに至った、女性史や文学史の内側を参照しながら、女性や抑圧される側にとっての「書くこと」の意味を追求します。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP3、国際文化学部:DP2、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
本授業は演習方式です。対象作品についてグループワークを行い、発表を通じて討議をしてもらいます。本学期の後半には、作品を選んで本格的な発表をしてもらい、まとめの講評をします。また、リアクションペーパーを使って、随時教員と学生、学生同士のコミュケーションをはかるなどし、学生のリアクションに関してはできるだけ具体的に対応します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
対面授業[対面/face to face]:ガイダンス
授業の目的、授業の進め方、成績のつけ方について
対面授業[対面/face to face]:清水紫琴の試み「こわれ指環」を中心に
女性の言文一致 グループワークと討議
対面授業[対面/face to face]:樋口一葉①「十三夜」
「空白」を読む/グループワークと討議
対面授業[対面/face to face]:樋口一葉②「わかれ道」
女性の「出世」とは/ グループワークと討議
対面授業[対面/face to face]:田澤稲舟「しろばら」
明治期の性被害/ グループワークと討議
対面授業[対面/face to face]:平塚らいてうを中心に
大正期における女性の課題/グループワークと討議
対面授業[対面/face to face]:田村俊子①「炮烙の刑」
新しい自我の覚醒/グループワークと討議
対面授業[対面/face to face]:田村俊子②「枸杞の実の誘惑」
少女の性を考える/ グループワークと討議
対面授業[対面/face to face]:素木しず「三十三の死」
女性の「障がい」/グループワークと討議
対面授業[対面/face to face]:尾崎みどり「歩行」
「女性文学」のモダニズム/グループワークと討議
対面授業[対面/face to face]:まとめのグループ発表のための準備①グループディスカッション
作品を選んでグループワーク
対面授業[対面/face to face]:まとめのグループ発表のための準備②レジメ作成
レジメの作成
対面授業[対面/face to face]:まとめのグループ発表①
まとめの発表と討議
対面授業[対面/face to face]:まとめのグループ発表② 授業のまとめ
まとめの発表と討議/ 期末レポートの準備
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
指定された作品や関連資料を事前によく読み込み、自分の意見をまとめておきましょう。授業後は、講義内容や教員のコメント、グループワークでの課題をふまえて、自分の考えを簡潔に文章化しておきましょう。
テキスト(教科書)Textbooks
樋口一葉の対象作品は全集等で読めるので、各自図書館で借りるなどして準備してほしいと思います。ただし、その他の入手しにくいものはこちらで用意し、関連資料は随時配布します。詳しいことは授業内で指示します。
参考書References
矢澤美佐紀『女性文学の現在ー貧困・労働・格差』(2016・4、菁柿堂)、『[新編]日本女性文学全集』全12巻(矢澤・12巻責任編集、2020・3、六花出版)、岩淵宏子・長谷川啓編『ジェンダーで読む 愛・性・家族』(2006・10,東京堂出版)、岩淵宏子・北田幸恵編『はじめて学ぶ日本女性文学史 現代編』(2005・5、ミネルヴァ書房)、脇田晴子他編『女性文学史』(1987・8,吉川弘文館)その他、授業内で適宜指示します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業参加度とグループ発表の平常点が50%、期末レポートが50%とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度授業担当者変更によりフィードバックできません。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
学習支援システムにて、必要に応じて資料を配布します。
その他の重要事項Others
オフィスアワーは、授業の前後とし、相談その他に応じます。