市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
SHS100LA(科学社会学・科学技術史 / Sociology/History of science and technology 100)科学史AHistory of Science A
木島 泰三Taizou KIJIMA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | Q3187 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 木2/Thu.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 営キ1年/法文営国環キ2~4年 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 100番台 基盤科目 3群(自然分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
Our primary objective is to learn about the history of natural science from ancient to the "scientific revolution" in the seventeenth century. In this lecture, you shall learn this by focusing on topics of astronomy, cosmology, and physics.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
西洋における科学のはじまりから「17世紀科学革命」と呼ばれる近代科学の成立までの歴史を、天文学・宇宙論・物理学(自然学)の歴史を中心に学ぶ(秋学期の同一講師による「科学史B」の受講は必須ではないが、より深い理解のためには受講するのが望ましい)。
到達目標Goal
到達目標は次の2点である:
(1)講義で取り上げた科学史的事項について、概略的にではあれ正確な説明ができる程度の知識を習得すること。
(2)その知識をベースに、古代から近代への科学史に関して、各種資料の裏付けに支えられた自分なりの論述を作成できるようになること。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP1、国際文化学部:DP2、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業は資料を配布しながら講義形式で行う。またリアクション・ペーパーや小レポートによる理解度の確認も随時行い、双方向的な、能動的な学びの機会を設ける(提出課題は翌週以降コメントを付して返却する)。また、最終回には授業内試験による確認問題を課し、同時にレポート提出を求める。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:はじめに
自己紹介、授業の進め方や成績評価の説明、授業の概要、など。
第2回:西洋における科学的/哲学的思考のはじまり
近代科学の母体となった古代ギリシャの自然哲学の歴史を見ていく。
第3回:古代の天文学とその発展
前回とは別の視点から、西洋古代における天文学の歴史を見ていく。
第4回:アリストテレスの自然学
中世において大きな影響力をもったアリストテレスの自然学を見ていく。
第5回:古代後期と中世における科学と技術の発展
古代後期の自然思想、イスラム世界における諸学の発展、中世西ヨーロッパにおける技術の発展などを見ていく。
第6回:プトレマイオス天文学からコペルニクス天文学へ
コペルニクス天文学の「古さ」と「新しさ」をプトレマイオス天文学との対比で見ていく
第7回:コペルニクス天文学の受容と発展
コペルニクスが提起した体系がどのように受容され、見直されていったかをティコ、ガリレオ、ケプラーなどの研究を中心に見ていく。
第8回:17世紀科学革命におけるアリストテレス自然学の批判(その1)
天文学の革新と呼応して進んだ力学や物質論などの革新を見ていく。
第9回:17世紀科学革命におけるアリストテレス自然学の批判(その2)
前回に引き続き、17世紀科学革命における宇宙論や自然観、あるいは神学における革新を見ていく。
第10回:近代科学の基礎付けの試み:ベーコン・デカルト・ロック
哲学者たちによる新しい自然学の哲学的位置づけの試みを見ていく。
第11回:ニュートンとライプニッツの論争(その1)
初期近世の科学史/哲学史のビッグネームであるニュートンvs.ライプニッツの論争を宇宙論や物理学の観点から考察する。まずは両者の立場と論争の主要な争点の紹介。
第12回:ニュートンとライプニッツの論争(その2)
前回に引き続き、両者の論争とその位置づけを見ていく。
第13回:ニュートン力学の発展とその後
18世紀を通じてのニュートン力学の完成とその影響力を見ていく。さらに、20世紀におけるその見直しをごく簡単に見ておく。
第14回:全体のまとめ/授業内試験/レポート提出
全体を振り返った後、授業内試験とレポートの回収を行う。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
最低限必要な知識は授業内で提供し、完結した内容を提供するが、配布・紹介した参考資料は各自で読み一定の理解を得ておくこと。また講義後は十分に復習し不明な点は次回確認するなどすること。他に、期末レポートの適切な準備のためには、関連資料・関連文献の各自の参照は必須である。(質問等は授業後および配付資料に記載するメールアドレスにて常時受け付ける。)本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
特に定めず、適宜資料を配付する。
参考書References
個々の主題に沿った参考書は授業内で適宜紹介するが、全般的な参考書として、ウィリアム・F・バイナム『若い読者のための科学史』(すばる舎)、ハーバート・バターフィールド『近代科学の誕生(上・下)』(講談社学術文庫)、トマス・クーン『コペルニクス革命』(講談社学術文庫)、ジョン・ヘンリー『一七世紀科学革命』(岩波書店)、木島泰三『自由意志の向こう側』(講談社選書メチエ)など。
成績評価の方法と基準Grading criteria
レポートによる「到達目標」(2)の到達度の評価を中心とする(70%)。他に、期末確認試験の結果による「到達目標」(1)の到達度の評価(15%)、および、小レポート等を含む平常の授業への参加態度(15%)も参考にする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
板書は講義を理解するための補助としてのみ使用しているので、ノート作成においては前後の文脈なしに板書を書き写すのではなく、講義を聴き取って書き取ることを心がけて欲しい。無論こちらも見やすく分かりやすい板書、聴き取りやすい講義を心がける。